2007/02/28

市役所前での抗議行動

sOQ.JPG一日目の写真をいただいたので、あげておきます。
3月2日まで24時間の行動です。
時間のあるときにお寄りください。
posted by kamapat at 16:50 | 住民票・中之島野営闘争

緊急要請 住民登録削除を食い止めるために

以下、緊急要請文です
◆◇◆◇◆◇◆◇
緊急要請  3000人の住民票強制削除を止めるために


 釜ヶ崎労働者をはじめとした3000人の住民票が、3月2日、大阪市・西成区によって強制的に削除されます。私達はこの暴挙をなんとしても食い止めたい。

 「居住実態のない方々につきましては、住民票の削除を行う必要がある」、「住所とは、各人の生活の本拠をいうものであり、生活の本拠たる居住の実態を具備する必要がある」大阪市は住民票削除の根拠を居住実態に置きます。しかし、住民登録をすることの出来る安定した居住先を得るためには、同時に安定した就労を必要とします。

 住民票を奪われようとしている多くの仲間たちは、釜ヶ崎解放会館に住民登録する、日雇労働者、そして野宿生活を送る労働者です。日々雇われ、日々あぶれる(失業する)。ドヤ(簡易宿泊所)を転々とする。飯場を流れる。安定した居住などどう確保しろというのか。釜ヶ崎において手配師制度を温存し、不安定就労を推進した責任は大阪市にないというのか。アルミを集め懸命に生きる仲間たちの生活の本拠を奪ったのは誰なのか。大阪城公園、靱公園、長居公園の仲間たちからテントを奪ったのは住民票の強奪者大阪市長関ではないか。


 今回住民票を削除されようとしている仲間たちは安定した居住を確保する条件さえ奪われてきた仲間たちです。そうした仲間たちに対し「居住実態がない」などとして住民票を奪おうとする関大阪市政を私達は許す事が出来ません。困難な状況にあるものが住民票を奪われること通してさらに最低限の権利さえ奪われていく。これを生存権の剥奪といったら言い過ぎでしょうか。


 不安定な居住状況にあるものは住民票さえ持つ事が出来ない。非正規雇用労働者が全労働人口の3割を超えるという実態の中で今回の住民票削除は3000人の問題にとどまるものではないと私達は考えます。多くの権利を奪われた不安定な就労状況にある労働者の象徴的事態として捉えうるのではないでしょうか。


 私達は2月26日から昼夜を問わず大坂市庁舎前に陣取り、納得のいく説明と削除を強行するのであれば、住所設定できる代替場所を大阪市に求めます。連日の行動への参加と住民票削除日にあたる3月2日市庁舎前を埋め尽くす結集を心ある、労働者、市民の皆さんに訴えたいと思います。


 連帯・激励のアピールを届けて下さい

釜ヶ崎解放会館
【連絡先】TEL 06-6631-7460 FAX 06−6631−7490
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23

失業と野宿を考える実行委員会
【連絡先】TEL・FAX 06‐6647‐8278 iryouren@air.ocn.jp
大阪市西成区太子2−1−2 釜ヶ崎医療連絡会議内

カンパ振込先 郵便振替口座00940−5−79726(加入者名 釜ヶ崎医療連絡会議 野営行動カンパなどと明記下さい)


行動スケジュール
3月2日までは回答を求めて連日市役所前での野営行動(泊り込み)を取り組みます。

野営中の主なスケジュールは
8時〜淀屋橋情宣
10時〜市役所前座り込み
14時難波、天王寺など各地への情宣行動
16時半〜共同炊事 映画上映など

【連日の行動スケジュールについては釜ヶ崎解放会館、失業と野宿を考える実行委員会または釜ヶ崎パトロールの会(090-8380−0269)までお問い合わせ下さい】

 大阪市が住民票強制削除の期限としている3月2日は朝8時より市役所前にて終日の抗議行動を行う予定です。ぜひ現場に足を運んでください。

posted by kamapat at 15:17 | 住民票・中之島野営闘争

共同炊事

DCF_0165.jpg
夕飯づくりの様子です
posted by kamapat at 14:56 | 住民票・中之島野営闘争

中之島野営二日め

DCF_0164.jpg
きのう野営闘争二日めの報告です。
朝は、釜ヶ崎のセンターでビラまき、淀屋橋で通勤途中の市役所職員のみなさんにもビラをまきました。
朝ごはんを食べて座り込み。申し入れへの回答は、来ませんでした。
昼ごはんを食べて、午後は難波で市民のみなさんにビラまきと、夕方から雨との予報だったので、荷物がぬれないようにブルーシートで屋根を作りました。職員が文句を言いに来て、しばらく騒ぎになりましたが、説明して帰らせました。
夕ごはんを食べて、雨が降っていたので、寝床がぬれないように公園の隅でブルーシートで屋根や壁を作ろうと頑張りましたが、すごい雨。夜ねるときには市役所の軒下に移動しました。
きのう、ふざけたことに市役所まえで待っている私たちへの回答は持ってきませんでしたが、大阪市は住民票を抹消するという内容の記者会見を行ないました。
posted by kamapat at 13:19 | 住民票・中之島野営闘争

2007/02/27

申し入れ書

申し入れ書をあげておきます。
■□■□■□■□
大阪市長 関 淳一殿
申し入れ書
釜ヶ崎解放会館、「ふるさとの家」などに住民登録をしている労働者の住民票を大阪市が一斉に消除しようとしている問題について、去る2月21日に申し入れ書を提出した。2月23日には大阪市から回答が送られてきたが、その回答は私たちの申し入れ書の内容と趣旨が全くずれているので再度申し入れを行うものである。
 大阪市の回答を要約すればこうである「住民基本台帳法に基づく『住所』とは各人の生活の本拠であるので代替場所は設けられない」「各人ごとに異なる状況にあるので公開説明会は行えない」。
大阪市のこの回答はとうてい受け入れられない。
 そもそも釜ヶ崎を日雇労働市場として整備するための「あいりん総合センター」の建設とそこでの「相対方式」と言う名の下での手配市制度の容認、これらは大阪府・市が行ってきたものではないのか。不安定な労働形態と居住形態を形成し、労働者に強いてきたのは大阪市である。住民票を消除すると言うのであればまず大阪市がその責任を取らなくてはならないはずだ。
 2月21日に提出した私たちの申し入れの趣旨はこうである。
 何よりもまず、白手帳、免許証、年金の受け取りなど日雇労働者・野宿労働者の生存・生活に必要な住民票を消除するな。
 労働・福祉行政として本来改善に取り組まなくてはならないにも関らず不安定な就労形態・居住形態を放置し続け、解放会館や「ふるさとの家」などに「丸投げ」していた3000名以上の住民票を消除することについてどのように考えているのか、その責任者である関市長自らが労働者に説明する場を設けよ。
 そして、消除するというのであれば、ドヤや建設飯場を転々とするため一箇所に住民票を置くことの出来ない日雇労働者や、長引く不況と高齢化の中で野宿を余儀なくされ住民票を他に移す当てのない労働者はどうすれば良いのか、その代替案をきちんと示すこと。その三点である。
 私たちは再度大阪市に対して以下申し入れる。
1. 日雇・野宿労働者の生存・生活に必要な住民票を消除するな。
2. 労働・福祉行政が不安定な労働・居住環境を制度化し長年放置し続けたうえに、突然住民票を消除することをどの様に考えるのか、その最高責任者たる関市長自らが労働者に説明会を行え。
3. 住民票を消除すると言うのであれば、安定した住民票の置き場を持たない日雇・野宿労働者はどうすれば良いのか、代替の住民票置き場を示せ。
4. 上記三点について早急に回答せよ。

2007年2月26日 釜ヶ崎労働者の住民票強制消除に反対する有志一同
【連絡先】大阪市西成区萩之茶屋2-5-23 釜ヶ崎解放会館内
TEL 06-6631-7460 FAX 06-6631-7490



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posted by kamapat at 22:20 | 住民票・中之島野営闘争

市役所に来てください

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みなさま
既に報道などでご存じかと思いますが、釜ヶ崎解放会館などで住民登録している三千人ほどの住民登録が、大阪市によって3月2日には抹消される予定となっています。
そのことに抗議して、私たちは昨日の午前中に全国集会をもったあと、大阪市に対して申し入れ書を出し、市役所まえで座り込みを始めました。
住民登録を抹消するのは居住実態がないというのが理由だそうですが、これまで釜パトで取り組んで来た山内さん裁判の不当な高裁判決でもわかるように、公園のテントでは、実際に住んでいても住民登録を認めようとしません。
連絡先がなく、住民票がなければ、働くこともできません。失業保険の手帳も作れず、年金を受けとることもできないという無権利状態に置かれてしまいます。
市役所に来てください。この、釜ヶ崎労働者のたたかいを伝え広めてください。
住民票削除と闘う釜ヶ崎労働者は、昨日から市役所前での野営闘争に入りました。
毎日玄関前での座り込み、街頭情宣をしながら、共同炊事でメシを作り、共同作業で寝床を作っています。住民票を一方的に削除するという、とんでもない暴挙に対し、必死の抗議を続けています。
求めていることは三点。@住民票を削除するなA公開説明会をしろBどうしても解放会館から削除するなら、住民票を置ける代替措置をとれ、です。
先日の長居公園での強制排除、釜ヶ崎労働者からの一時金(モチ代、ソーメン代)の取り上げに続いて、関市政は野宿者・釜ヶ崎労働者を敵視する姿勢を強めています。
また、居住実態がないからということで住民票が削除されるなら、不安定な就労で生活も不安定にならざるをえない若者たちもまた、住民票削除の危機にさらされるわけです。貧乏人にはどんどん厳しい社会になってきています。
ともに、声をあげてください。

posted by kamapat at 13:51 | 住民票・中之島野営闘争

2007/02/24

わんこ

このブログでYさんとわんこのことを見た方から、以下のようなお知らせをもらいました。
◆◇◆◇◆◇◆◇
…前略…
関テレの番組(「なぜ公園を離れないのか」)を聞き書きして、ブログに出してあるので、お知らせします。

http://0000000000.net/p-navi/info/news/200601301932.htm

これを読んでもらえると、ヤマさん(関テレでの呼び方)とわんこたちのことが、少しわかりやすいかと思います。
…後略…
◆◇◆◇◆◇◆◇
よろしければ見てみてください。
また、オスのジローは引き取り先が見つかりました。メスのメリーを飼ってくれる方を、引き続き募集しています。
よろしくお願いします。
posted by kamapat at 18:42 | お知らせ

2007/02/21

おねがい

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おねがい

この15日に、昨年のうつぼ公園代執行でテントを撤去され、扇町公園に移って住んでいたYさんが亡くなりました。うつぼ公園代執行のときに、犬を2匹飼っていて、そのわんこたちのことを考えて、当日の朝ぎりぎりまでテントに残るか外に出るか悩んでいました。結局わんこたちとともに外に出て、そのまま扇町公園であらたにテントを建て、2匹とともに住んでいたのですが、そのテントで、亡くなっていました。
昨年の代執行後にYさんに密着したニュース映像が流されたので、見ていたひとも多いと思います。お酒で、もうだいぶ調子が悪かったのは周りも心配していて、病院に行こう、という話になっていたということです。飲んでケンカになったりしながらも、いろんなひとに愛されていたYさんでした。お別れに元うつぼのなかまや、他の公園からもひとが集まりました。
主を失った2匹は、まだ扇町公園にいますが、飼えるひとがいません。真っ白いなつっこいわんこたちです。1匹は避妊済みのメス、もう1匹はオスです。2匹一緒にでなくても、どなたか、飼えるひとはいないでしょうか。
連絡は釜パトまで。よろしくお願いしますm(_ _)m

posted by kamapat at 23:32 | お知らせ

2007/02/19

釜パトに届いたメッセージ

長居公園の代執行直前まで、釜パトに寄せられていたメッセージを、名前を伏せて紹介します。
心を寄せてくださったみなさまに、感謝します。
………
私は市民運動家でもなんでもない、ごく普通の市民です。そのような私から見ても署名の趣旨に書かれてあることは至極まっとうな事柄であり、人間として生きるための最低限の要求が掲げられているにすぎないと思います。このような内容さえ拒否するならば、行政とはいったい何のために存在するのでしょうか。あなたがた行政側が、もし、野宿者の方たちを物ではなく、一個の人格をもった人間としてみているのなら、強制排除という暴力ではなく、対話で問題を解決できるはずです。また貴方がたが無機質な機械でなく、感情を備えきちんと思考の出来る人間でありたいとのぞむならば、対話以外に取り得る方法はないはずです。もしまた前回のように強制排除という手段をとるならば、野宿者のみならず、住民のあいだにも行政
に対する不信感を惹起することは間違いないと思います。
それはあなたがた行政にとってもマイナス以外のなにものでもないでしょう。
野宿者の方々は対話を望んでいるのです。
対話を、あくまでも対話を行政側には望みます。そこからしか真の解決策は出てこないということに、いい加減に気づいてください。
強制排除、NO!!
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社会保障費の削減やる前に、甘やかし放題の大企業にもっと税を掛け、所得税の累進課税率の最高を5割に戻せ!
ついでに金権腐敗政治を行い庶民泣かせの温床となっている日本経団連は強制解散で良い。
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署名でしか協力できませんが、強制退去反対運動の成功を願っています。
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弱いものを排除して体裁だけ整えようとする体制のどこが美しい国なんだろう。
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「排除」では問題の解決はできません。下関の駅舎放火はホームレスをどう支援するのかということに無関心であったことの結果です。放火の容疑者は役所に相談にいったにも関わらず、下関行きの電車賃を渡したのです。
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私は母子家庭で生活保護受給者です。精神障害者でもあります。この社会では「普通」でないと
いうことがどんなに生きがたいことか身をもって感じております。弱者が寄り添いあうのにテン
ト村は必要です。行政の都合で、私たちを追い払わないで下さい。私たちの居場所を奪わないで
下さい。
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生活の場所を一方的に破壊する強制排除反対。大阪市はきちんと対話を。
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mixi で知りました。
野宿者の強制排除に反対します。
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行き場のない人を追い出すことは殺人となんらかわりありません。
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長居公園強制撤去に反対します!
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「くさいものには蓋、のような政策が許されるはずはない。」
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元大阪市在住者として、この判断はいただけません。弱者へも寛容な大阪らしさが、どんどん無機質な関東ナイズへと意向していっているような気がしてなりません。
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一番弱い立場の人が暮らせる国になって初めて国を愛することが出来る。自立は生活基盤が整ったうえでのことでしょう。住む人の思いを受け止めて、1 人1 人のために精一杯の対策を講じるのが地方行政の仕事ではないですか?公務員の仕事ではないですか?
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「強制排除」は全くの非人道的行為です。行わなければならないことは、この不公正な社会を作り出している、政治的、経済的機構の根本的な改革です。
市長の、賢明なご決断を心より期待しております。
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一人一人が尊厳を持って生きられる社会を創っていかなければなりません。
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今知りました。大阪市の考える事わけわかりません。市の心ない対応、反応、サイト見てるうちどんどん腹立ってきました。いいかげんにしてくれお偉い方!一番大事なもんはなんだ!そんな事もわからんのかよ。。
真剣に強制排除中止してください!
テント村のみなさんの活動が実りますようお祈りします。
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断固はんたいです。
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野宿者強制排除に反対します。
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仙台でも、西公園及び西公園周辺に住んでいる20 人近い野宿者たちが、地下鉄東西線建設のために、立ち退いて次の場所に移るのが当然のように扱われています。昨年の榴岡公園強制排除勧告以来、住む場所を失った人々は、排除されることを恐れて定住型の生活を避けるようになりましたが、そのことによって、自立への道筋が開かれたわけでは決してありませんでした。むしろ、生活苦に苦しむ人たちが日ごとに新たに路上に出てきて、枕するところを求めて、寒空をさまよっているのが現状です。自立支援という名の下に排除をするのではなく、路上に人々を追いやらないセーフティーネットの整備と、使い捨てにされている人たちの職業訓練、労働者としての人権を保護する施策、アルコール依存やギャンブル依存の治療、多重債
務の解決などにもっと重点を置くべきです。私たちは、本当の意味での問題解決を遅らせることになる強制排除に断固反対します
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本当に許せません!
一緒に現場で阻止することができませんので、せめて署名をさせてください。
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大阪市は、昨年の「うつぼ公園」での流血の排除の再現を呼び起こさないよう、厳重に申し入れたい。警備会社を用いて、自らの手を汚さず、うしろでへらへらしながら強制執行しようとする、その品性を告発したい。
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野宿者の強制撤去は止めてください。
余談ですが、行政担当者にとって、野宿者の強制撤去に携わるよりは、野宿者の支援と自立のために働くほうがやりがいがあるのではありませんか?
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posted by kamapat at 19:14 | 長居公園代執行

2007/02/16

釜ヶ崎キリスト教協友会の抗議文

釜ヶ崎キリスト教協友会が大阪市に提出した抗議文をいただきましたので、転載します。
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大阪市長 関 淳一 様
ホームレス対策関係局長プロジェクト 様
大阪市健康福祉局長 様
大阪市ゆとりとみどり振興局長 様
大阪市ホームレス自立支援課長 様 
大阪市保護課長 様
大阪市建設局長 様
釜ヶ崎キリスト教協友会
共同代表 秋山 仁
   
  吉岡 基
大阪市西成区萩之茶屋2-8-9 旅路の里気付

TEL/FAX:06−6631−2720

大阪市による行政代執行に対する抗議声明

私たち釜ヶ崎キリスト教協友会は、長居公園の野宿生活者に対して行われた大阪市の行政代執行という暴挙に強く抗議します!!

 去る2月5日、長居公園で野宿生活を余儀なくされている6人に対して、大阪市は行政代執行という強制排除を行いました。私たちはこの行政代執行に対して中止するよう申し入れ、話し合いを求めて来ましたが、私たちも含め多くの反対や抗議の声があったにもかかわらず、大阪市はこれを強行しました。
昨年1月の靱公園及び大阪城公園での行政代執行に続き、何の反省や検証も無いまま、再び同じ手段で野宿生活者を排除したことに対して、失望感と強い怒り、そして悲しみを憶えています。
 昨年は世界バラ会議と都市緑化フェア、そして今年は世界陸上大会といった国際的なイベントの開催が計画されるたびに、繰り返される行政代執行という強制排除は、野宿を解消するよりも新たに別な場所での野宿生活を強いるだけの結果しか導き出していません。
 大阪市はこの間「自立支援」策を進めてきたと主張していますが、現実にはまだ数千人を超す野宿生活者が市内の公園や路上、河川敷などでの野宿生活を余儀なくされています。
 今回、大阪市が行政代執行を強行したことで、野宿生活者のみならず市民にとっても大阪市に対する不信感をさらにいっそう募らせる結果になっっています。今後、どのような施策を用意しても、不信感がぬぐい去られない以上、実効性は望めないでしょう。
 もう一つ私たちが懸念するのは、こうした大阪市への不信感から施策に乗らない当事者が続出したときに、表面的な現象だけが流布して、市民一人一人が野宿生活者問題について正しい認識を持つ前に、かえって野宿生活者への「施策があるのにわがままを言って、好き勝手をしている」という偏見が助長されてしまうことです。それは、そのまま野宿生活者への襲撃などの形をとって、顕著になってきます。

私たちは、大阪市のここ数年の取り組みが、「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」にすら則っていないと考えています。そして、今回の行政代執行にあたっては、さらに以下のような問題が浮き彫りになってきます。

 1.大阪市の施策そのものに進展がないということです。昨年の行政代執行以来1年間、大阪市は自立支援センターと巡回相談員による相談事業の他、野宿から脱出するための「自立支援策」を用意してきませんでした。大阪城公園から追い出されて、さらに今回長居公園からも強制的に排除された当事者がいますが、このことは1年の間大阪市が、その当事者と向き合うことなしにすませてきた証拠ではないでしょうか?
 
 2.当事者との話し合いが十分にできていません。長居公園の野宿生活者が話し合いを求めても、何ら話し合いの努力をしていません。たとえば、長居公園の該当するテントに戒告書を配布する際、話し合うことを求めた当事者を無視して手渡しすらしなかったにもかかわらず、テレビのインタビューでは担当課長が「(行政代執行という事態を)回避するため話し合いを続けていきます」と答えていたのが、報道されていました。言っていることとやっていることがあまりにも違いすぎます。公園などの「適正化」に先だって、大阪市が充分な形で当事者と話し合いをし「自立のための施策」を提示したとはいえません。

 3.支援法実施要項にある、市民に対する野宿生活者の人権擁護に関する啓発活動への取り組みが、まったくなされていません。たとえば野宿生活者が野宿に至る原因や、問題の解決に向けた野宿者自身の努力を、広報活動を通じて市民に啓発していません。今回の行政代執行の強行は、市民からも批判の声が挙がっていると聞いています。野宿生活者への自立支援策の実態と現状について、情報を開示して市民の理解を求めるよう市民に周知すべきです。「市政だより」でゆとりとみどり振興局だけが、公園の適正化について記事を掲載していますが、偏った広報の仕方は、かえって排除を正当化するという偏見を生む危険性があります。

 4.野宿生活者問題への大阪市全体の連携した取り組みが、見えてきません。本来、野宿生活者に対する施策は、大阪市全体で取り組むべき課題であるはずです。しかし、ホームレス自立支援課、保護課といった福祉行政に関わる部署も、道路などの「適正化」に関係する建設局も、この課題に対する当事者であるのに、今回の事態についての見解が全く見えてきません。知らなかったという言い訳はできないはずですし、施策の連携が一年前同様まったくできていないと判断せざるを得ません。

 5.とりわけ福祉行政に関わる部署である健康福祉局が、前回の行政代執行以来一年間、野宿生活者と向き合うべきなのに何の手だても打ってこなかったことは問題です。ゆとりとみどり振興局の公園からの追い出しのやり方は、それ自体大いに問題のあることですが、それ以上に健康福祉局が、自立支援センターの実態に基づいて、施策の中身を点検することや野宿から脱出するための選択肢を増やすといった工夫を怠ってきたと、私たちは考えています。その結果が、行政代執行という強制排除でした。

 繰り返しになりますが、私たち釜ヶ崎キリスト教協友会は、今回の大阪市による行政代執行が野宿生活者への人権侵害であること、また一年間という期間がありながら何ら為すべきことを行わなかった不作為の責任が大阪市にはあると、考えています。

 私たちは、以上のことを大阪市に強く抗議します。
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posted by kamapat at 22:40 | 長居公園代執行

2007/02/08

動画の追加のお知らせ

表記の件のおしらせです。
また、六日の行動をメールでブログに投稿していたのですが、ブログのメンテナンスのため、反映が遅くなってしまったみたいです。
申し訳ありません。
◆◇◆◇◆◇◆◇
みなさま

動画を2点、新しく追加いたしました。「長居公園行政代執行;芝居による抵抗その2」と「長居公園強制代執行;強制撤去、その瞬間」、「長居公園行政代執行;緊迫のなか、当事者・支援者からの訴えかけ」です。
なお、初日にあげた「市職員に対する抗議」および「芝居による抵抗」は、再度音ありバージョンをアップしたので、初日の音なしバージョンは削除しております。
現時点での最新動画は、以下から入れます。
http://www.youtube.com/profile?user=nagai00nakama
posted by kamapat at 20:06 | 長居公園代執行

2007/02/06

抗議情宣

長居の仲間からお知らせです。
長居から天王寺公園まで歩きました。
体力的に、市役所まで歩くのは無理だということで、先ほど解散しました。
次は夕方から市役所まえです。
◆◇◆◇◆◇◆◇
おつかれさまです。
抗議キャラバンでくたくたになって、しんどいから帰りたいと思ったが、帰るとこねぇやと思ったら泣けてきました。
16時30分〜18時30分まで、淀屋橋で抗議情宣をします。
posted by kamapat at 18:08 | 長居公園代執行

研究者声明HPで当日の静止画をアップしております。

研究者声明をつくったみなさんから、昨日の記録をネット上にあげたとの報告がありました。
以下から入れます。

http://rootless.org/nagai/index.php?view=all&cat=1


動画もYouTubeというのにあげてくれたそうです。

動画のアドレスは、以下のとおりです。
http://www.youtube.com/watch?v=7wISaX7JlFU
http://www.youtube.com/watch?v=Lb8_YzGy2zo
http://www.youtube.com/watch?v=EjIRRaaT7nU
posted by kamapat at 17:46 | 長居公園代執行

桃ヶ池公園

DCF_0151.jpg
キャラバン隊は9時過ぎに長居公園を出発し、まずは天王寺公園を目指します。
いまは昭和町の桃ヶ池公園で一休みし、顔見知りの仲間にあいさつしています。
写真は休憩中の仲間の様子
もうすぐ出発します。
posted by kamapat at 17:46 | 長居公園代執行

北上中です

DCF_0150.jpg
予定どおり市役所に向かって北上中です。
特には何もしてない(荷物を持って歩いてるだけ)ですが、警察のひとたちがついてきてうるさいです。
テレビのひとも来ているので、ニュースで流れるのかもしれません。
posted by kamapat at 17:42 | 長居公園代執行

2007/02/05

明日

おつかれさまです。
なんとか無事に逮捕者も大きな怪我人もなく終わりました。
今夜は長居公園で野営します。地下鉄の出口すぐの時計台広場です。
明日朝は7時ごろに起きて朝食後、9時ごろに中之島に向かって歩いていきます。ゆっくりと歩き、お昼ごろに天王寺公園に到着して情宣したいところですが、どなたかビラを用意していただけませんか?
そのまま元気があったら市役所に行きます。
posted by kamapat at 19:23 | 長居公園代執行

代執行

十二時くらいに終了しました
posted by kamapat at 12:26 | 長居公園代執行

排除

DCF_0148.jpg
舞台が壊されて撤去されています。
あとにフェンスが張られています。
posted by kamapat at 11:50 | 長居公園代執行

排除

DCF_0147.jpg
スクラムをくんでいるひとを、一人ずつ引き離して排除しています。
posted by kamapat at 11:42 | 長居公園代執行

作業

テントや荷物が運び出されています。
舞台の上から、さっき郵便で署名と強制排除に反対するメッセージが届いたことが報告されています。
ぜひ大阪市に排除への抗議の声を届けてください
posted by kamapat at 11:27 | 長居公園代執行

抗議

DCF_0146.jpg
スクラムをくんで舞台を守っているひとを、無理やり暴力的に排除しだしました。
posted by kamapat at 10:18 | 長居公園代執行

現在

DCF_0145.jpg
ほとんどのテントが撤去されました。
舞台は残っています
posted by kamapat at 10:13 | 長居公園代執行

撤去

DCF_0144.jpg
どんどんテントが壊されて、荷物が撤去されています。
posted by kamapat at 09:51 | 長居公園代執行

舞台

DCF_0142.jpg
舞台から、仕事をやめて帰ろうというよびかけ
舞台の裏では、目隠しにシートがはられ、作業がすすめられています
posted by kamapat at 09:32 | 長居公園代執行

テント

DCF_0141.jpg
トラックがつけられて、はしの方のテントから破壊し、撤去しています
posted by kamapat at 09:10 | 長居公園代執行

代執行開始

代執行を開始すると宣言されました。
芝居は続いています
posted by kamapat at 09:03 | 長居公園代執行

開演

DCF_0140.jpg
報道が作業の邪魔だと追い出されました。
抗議の思いをこめた芝居が開演します。
大阪市は「退去してください」とアナウンスしています
posted by kamapat at 08:48 | 長居公園代執行

職員

DCF_0139.jpg
職員とガードマンがきました
まわりにフェンスを張りました
抗議の声に押されたのか、いまはまだ待機しています
posted by kamapat at 08:36 | 長居公園代執行

様子

DCF_0137.jpg
いま、まだテント村は健在です。
テント村の向かい側の広場で、抗議に全国から集まった皆さんからのアピールをもらっています。
posted by kamapat at 06:59 | 長居公園代執行

2007/02/04

メキシコのバンドから連帯のメッセージ!

ヒデヨヴィッチ上杉さんから、メキシコのバンドからのメッセージを伝えてもらいました。
また、ヒデヨヴィッチ上杉さんは長居の強制排除関連の臨時サイトを作っておられるとのことなので、URLを掲載させていただきます。是非ご覧ください。
http://www.gernm.com/nagaipark.html
◆◇◆◇◆◇◆◇
ヒデヨヴィッチ上杉です。
去年メヒコで友達になり、意気投合しまくったハードコアバンド、Pobreza Extrema(ポブレサエクストレマ=極貧)
から、長居の仲間にメッセージのメールが届きました!!
こんなバンドです↓。 PCから試聴可能。最高にカッコよくてお人よしな奴らです。
http://www.myspace.com/pobrezaextremahc

以下、彼らのメッセージ

「抵抗を!」

オラ(おっす)兄弟! メキシコ・シティーのPobreza Extrema(極貧)から、連帯の挨拶を送るよ。

長居の仲間たち:あなた方は独りじゃない。政府が人々を見捨てて、こんな目にあわせるのは最低だけど、
どうか忘れないでほしい。まだまだ、ちゃんと見てる奴ら、心ある人々が、あなた方を見捨てないから。
俺たちもここに、あなた方の闘いと一緒にいるから…

抵抗だけが、俺たち持たざる者をささえる唯一の方法だよね。そして、冷酷な政府が俺たちを追いやった状況に、固いげん骨で立ち上がらないとね!(訳にやや不安あり)

あなた方は孤立なんかしてない…。メヒコから固い抱擁と、不正に対して闘うパワーを送ります!

立ち上がれ!……そして闘いを!!!

自由のために

また始めよう

バカでかいパワーで

連帯して勝とう!next
posted by kamapat at 13:18 | 長居公園代執行

2007/02/03

フランス NOVOX の抗議行動

転送します!
(以下)
在仏日本大使館に抗議声明を届けにいきました。結論を先にいうと、ふざけんなよ、市民社会をあなどるな、という日本大使館の態度。
 公式に大使館として抗議声明を受け取らせるべく、アポをとるために、昨日に続いて数十回目かの電話を午前中にし、大使館側は、抗議行動は困るし大人数も困る、最大でも2人ぐらいで来てくれ、受付で名前をいってくれ。そうすれば代表が会う。誰が来るのか名前も教えてくれ、といわれて、抗議声明とともに賛同団体のリストをつけて、大使館に行く人の名前も賛同団体の代表としてあげてファクスしました。抗議声明を受け取ってもらうことが目的なので、デモではなく申し入れとして数人でいきました(7人)。大使館側は、こちらに時間も指定して、早めでも構わないが、絶対に遅れて来ないように、とまでいっていたのに、到着したら、大使館前にはすでに警察がバリケードをはっていて、一足先に到着していたアニーが警
察と話をしていて、それによると大使館は、私たちが大使館に送った抗議声明や賛同団体、代表として大使館に出向く人のリストを、すべて警察に事前に渡し、こいつらを絶対に大使館内に入れるなと要請があったということでした。
 そうこうするうちに、大使館から人がでてきて、「私が代表として受け取ります」と。
 しかし警備担当だというので、警備員ではなく代表を出して欲しい、また、路上ではなく大使館のなかで受け取って欲しい、と要請しても、中に入ることは認めないというので、そういうこちらを見下した態度をとるなら、数日内に抗議行動を行うし、来週には国連の居住関係の特別報告者に会うことなっているので、一連の出来事も伝えるというと、はーそうですか、と。さらに続けて、路上で警備員が受け取るというのは、あまりにも私たちをバカにした態度ではないか、中に入れろ、というと、「これ以上話をうかがうことはできません」ときくみみを持たない。警備員が路上で受け取るなどという大使館の提案を受け入れるわけにはいかない、再度、抗議行動として出直すことを伝えて帰ってきました。

 今の段階での賛同団体は次のようになっています。明日居住の権利関係の集会があるので、そこでも抗議声明への賛同をよびかけます。(下記のSolidairesはSudなどの独立系の労働組合の連合です。CNTも労組、他は市民団体です。)

 ブノワットやジュリアナ、アニーたちも、抗議声明すら受け取らない日本政府の態度(はじめてではありませんが)、「交渉」や「対話」を受け入れようとしない態度から、長居公園の仲間たちに対する抑圧がいかなるものかを想像して、怒りをかんじるとともに、心配しています。

Reseau No-Vox
Droit Au Logement
Comite des Sans-logis
Agir Ensemble Contre le Chomage!
Droits Devant!!
Droit Paysan
Association Pour l’Emploi l’Information et la Solidarite
Marches Europeennes
Association International de Technicien Expert et Chercheurs
Initiative Pour un Autre Monde
Solidarite Nouvelle Belgique
Direito-a-Habitacao Portugal
Movimento Nacional de Luta Pela Moradia Bresil
Solidaires
Alliance Internationale des Habitants
Association Entraide et Espoir
CNT Education 91
Association Malienne des Expluses
Reseau National Feministes ? Ruputures ?
Global Watch
posted by kamapat at 12:55 | 長居公園代執行

フランスからのメッセージ

Iです。今日、novoxで集まりを持ちました。
 長居公園の排除の件、フランスでは金曜日に日本大使館に抗議の申し入れをnovoxとして行います。明日、再度novoxで打ち合わせますが、ブラジルのnovox、ナイロビでコンタクトした団体や個人にも再度、呼びかけて、今週中に大阪に抗議のファクスを集中させます。日本大使館への抗議に加えて、関連するほかの機関に対しても同時に抗議行動を行います。
 長居公園の仲間の声を尊重した抗議声明をだす、ということと、今週末までに抗議を集中させるということで、こちらでも多くの人々が長居公園の仲間に連帯していますので、声明をつくりしだい明日(31日)お送りしますが、とりいそぎ、novoxでも全員が長居公園の仲間の側にいることを、お伝えください。
-----
 長居公園の排除に抗議して、明日日本大使館に抗議声明と署名を持って行きます。
アポをとるべく電話をかけたのですが、そういうサービスはしていないとかなんとかで、受付に持ってくれば受け取ってやるというような態度なので、明日の午前中に電話をかけて、アポがとれなくても大使館にいきます。

 ブラジルでも明日、MNLMの呼びかけで日本大使館前で抗議行動が行われます。

 フランスのnovoxの抗議声明は添付しました。基本的には長居公園からの声明を訳したものです。

<緊急声明>
大阪の野宿労働者の排除をやめろ

 1月30日に大阪市が長居公園の野宿者を排除すると知らされました。
 大阪の野宿者たちは不景気のために失業した労働者たちです。それにもかかわらず、自立支援の名の下に、政府はもっとも弱い者たちに対する社会保障を削減し、男性の労働者だけではなく、若者や女性にも路上生活を強いられる人たちがいます。ほとんどの野宿者たちは、仕事をみつけるためのあらゆる方策が尽きた人たちです。

私たちは、長居公園の野宿者の排除に反対し、以下のことを求めます。
1、排除の中止
2、市との話し合い
3、生きて行くための代替場所

 抑圧や排除は何の解決にもなりません。

 Novoxは長居公園の野宿者の主張を支持することを呼びかけます。novoxは2月2日に在仏日本大使館に抗議声明と署名をとどけます。

賛同団体
No-Vox
Droit Au Logement
Comite des Sans-logis
Agir Ensemble Contre le Chomage?!
Droits Devant?!!
Droit Paysan
Association Pour l’Emploi
l’Information et la Solidarite
Marches Europeennes
Association International de Technicien Expert et Chercheurs
Initiative Pour un Autre Monde
Solidarite Nouvelle Belgique
Direito-a-Habita?ao Portugal
Movimento Nacional de Luta Pela Moradia ? Bresil
Solidaires
Alliance Internationale des Habitants
posted by kamapat at 01:24 | 長居公園代執行

なかまユニオン

なかまユニオンが大阪市に抗議文を届けてくれているのを転送します。
(以下) 
 ワンデイ・アクションでは、長居公園の野宿労働者の問題に関わって、ともに抗議行動に取り組んできました。野宿労働者問題だけなく各行動にも長居公園からの参加者の姿がありました。
 彼らを排除しても問題の解決には至りません。
彼らも市民であり労働者です。強制排除は許せません。

 なかまユニオンでは要請に応え、以下のような抗議文を28日深夜にファックスで送付しました。

  ‥   ‥   ‥
【 抗 議 文 】

 大阪市経営企画室 御中        
 大阪市ゆとりとみどり振興局 御中   
 大阪市市民局 市民部 広聴相談課 御中
 大阪市健康福祉局 生活福祉部 御中

2007年1月28日
大阪市都島区東野田4丁目7−26 和光ビル 304 なかまユニオン

 大阪市当局が長居公園の野宿労働者の生活を支えるテントの強制撤去むけた対応に強く抗議します。
 
 長居公園では仕事を奪われ生活困難により、住居の確保が困難となった人々がやっとの思いで公園内でのテント生活をしているものです。そんな人々を強制排除しようと1月15日(月)に「除却命令書」を交付し、25日には行政代執行に基づく「訓告書」を通知し強制撤去に向けた体制固めを進めています。行政代執行はテント生活者の生活拠点を奪い、生命の危険を招く恐れがあるものです。力づくでの排除は許されるものではありません。

 テント生活者も市民です。テント村の人たちは「テントを追い出されても、よその地域でアルミ缶拾いはできんから、長居で野宿する」と言っています。これまで市の対応に応じて退去した人も「強制排除されるならかなわんな」と言い、説得という寄り脅迫に近いものだったことを告げています。大阪市は自主退去を求めていますが、退去しても生活できる場所の提供が不十分です。北港にある自立支援センターなどへの入所策を考えているようですが、付近は工場街で住民の姿は見られません。また退去期限も指定され、生活が保障されるあてがまったくありません。強制排除は人命無視でしかありません。

 大阪市が公園から排除するのは、今年8月に開催される国際陸上競技大会のためと聞いています。国際競技会開催のために人命を切り捨ててしまえば、各国の参加者に疑問と非難の声が渦巻くことでしょう。市民の生活を破壊してまで開催する意義はまったくなく、「市民スタンダードに側った市政運営の確立=改めて市民の目線に立ち」(市政改革マニフェストP6)にも明らかに反するものです。また公園は、<都市公園法>の規定でも「都市公園の占用が公衆のその利用に著しい支障を及ぼさず、かつ、必要やむを得ないと認められるものであって‥」と記されているように、テント生活者の使用を否定するものではありません。生活困難によりテント生活でしか居宅が保障されていない現状を考えるなら、公園の使用は当然といえるものです。
 
 再度大阪市当局に強制排除の中止を求めます。
posted by kamapat at 01:19 | 長居公園代執行

メッセージ

フリーターズフリーの方とフリーター全般労組の方のメッセージを紹介します。
(以下はフリーターズフリーの方のメッセージ)
有限責任事業組合フリーターズフリー(今年の1/4に登記できました)の栗田隆子(くりたりゅうこ)です。
メッセージは以下の通りで、FAXや投書をしたいと思っています。

代執行は政治の失敗の結果だ。言葉の公的空間であるべき政治の敗退なのだ。そして、さらにこの冬空に小屋をつぶすというのは「情」に欠けているとも強くわたしは
おもう。
「代執行」をするということは「政治」の失敗として、語るべきだと思う。さらにうがった書き方をすれば「排除」にすら失敗しているのだ。なぜなら「排除」を「排
除」として意識させないように行うのが、良くも悪くも「賢い」政治だろうから。
「女性は子どもを産む機械」云々ということが更なる少子化を進めるように、この「代執行」は、「排除」にすら失敗している、と皮肉を込めて言わせていただこう。

代執行を行う側こそ、ほんとうに政治の義務を全うしているのか、と問いたい。


(以下はフリーター全般労働組合の方のメッセージ)
長居公園テント村の存続を求めます
強制排除で自立支援だとふざけるな!
大阪市は政策を誤るな!
私たちは生の無条件擁護に全面的に賛同する。

山口素明・フリーター全般労働組合書記長
posted by kamapat at 01:14 | 長居公園代執行

ワンデイアクションの要請文

ワンデイアクション実行委員会が大阪市に届けてくれた要請文を紹介します。
----------
 遅まきながら、実行委員会議論を踏まえて、以下の要請文を 大阪市ゆとりとみどり振興局と大阪市市民局 市民部 広聴相談課 を通じて大阪市にファックスしました。ぜひ、多くのみなさんが抗議ファックスを送られるようお願いします。
 (抗議要請先)
 大阪市経営企画室        電話・06-6208-9720 
 大阪市ゆとりとみどり振興局   電話・06-6615-0614 FAX06-6615-0659
 大阪市市民局 市民部 広聴相談課 電話・06-6208-7333 FAX:06-6206-9999
 大阪府警察本部         電話・06(6943)1234(代表)

以下要請文

07年1月31日

大阪市長
関淳一 殿

何やってんねん大阪市!戦争と民営化に反対し生活と権利を守る1DAYACTION実行委員会
実行委員長 井手窪 啓一

長居公園野宿者の強制排除の中止を求める要請書

マスコミ報道によれば、貴殿は、2月5日(月)に長居公園の野宿者を排除するための行政代執行を行うとのことです。しかし、長居公園の野宿者は近隣住民に何の迷惑
をかけることもなく、経済的困難に対して最低限の自活生活を送っているものです。
この野宿問題を放置していること自体が、市民の生存権を保障すべき行政の怠慢と言わざるをえません。いわんや野宿者を暴力的に排除するなど、殺人的行為であり到底
許されるものではありません。断固抗議し、以下要請します。



1、行政代執行手続を直ちに中止すること。
2、問題の解決にむけ当事者との真摯な話し合いを継続をすること。
                                    
  以上
posted by kamapat at 01:12 | 長居公園代執行

2007/02/02

署名提出

先ほど272筆の署名を大阪市に提出しました。
また、代執行令書を持ってきたときに、提出しようとした申し入れ書をあわせて提出しました。
posted by kamapat at 16:54 | 長居公園代執行

要請書

ひびの まこと さんから、要請書を出したという報告をいただきました。以下のサイトも参照ください。
http://barairo.net/
-----------
長居公園の野宿者やテント村の強制排除(強制代執行)に反対する要請書を、1月29日に大阪市長宛に郵便で送付し、同時に市長室秘書課宛にFAXしました。
 もともとは私一人で出そうかと思っていた要請書なんですが、せっかくなので一緒に出す人はいないかなと思ってこのサイト他で少しだけ呼びかけをさせてもらいました。人数を集めることにはあまりこだわらなかったのと、「急いで出さなきゃ」と少し焦ってしまったため、私のサイトに載せてから24時間もない中で連名を締め切ってしまったのですが、結局9名の連名で出すことができました。
 今日の報道によると、残念ながら強制代執行の予定日が2月5日(月)に決まったようです。締切後に要請書に賛成の意志を示してくれた方もおられますので、せっかくなので、引き続き2月4日(日)の24時まで、要請書に賛同される方を募集します。お名前を出しても構わないという方は、是非メールフォームでご連絡下さい。
 なお、こういった意見はいろんな立場の人が自分の立ち位置から直接訴えて行く方が、一つの声明に人数をまとめるよりもいい場合もあります。ご自身で要請などをされる方は、以下の宛先にされるといいと思います。
●郵送
〒530-8201 大阪市北区中之島1-3-20 大阪市長 關 淳一

●TEL&FAX
Tel 06-6208-7231 Fax 06-6202-6950 (市長室秘書課)
-------------
要請書
大阪市長 關 淳一様
 初めまして。
 私たちは、性的マイノリティーの権利のために活動する個人です。
 今回、大阪市が、長居公園テント村の強制排除をしようとしていることを知り、大きな危惧を抱き、本状を差し上げることにしました。

【性的マイノリティーに対する大阪市の方針】
 關市長は、昨年10月に行われた「関西レインボーパレード」に際して、メッセージを寄せられました。そのメッセージで關市長は、多くの性的マイノリティーが「社会的な偏見」にさらされている事を認め、性的マイノリティーがパレードを通じて、個性を尊重し、多様性を認める社会を実現することを応援されました。
 またパレード直前には、ダブルの部屋に男性が2人で宿泊するのを拒否した市内のホテルに対して、旅館業法(宿泊させる義務)違反にあたるとして、大阪市保健所が営業改善を指導するということもありました。
 さらに、大阪市の創造都市戦略策定プロジェクトチームが昨年発表した「事業提案−中間報告資料」では、「本当に人にやさしいまち大阪」という項目があり、「行政が多様な人の生き方を積極的に認める姿勢を打ち出す」という目標の下、「多様な生き方に現在の法律が追いついていない様々な結婚の形態を行政の代表である市長が祝福することによって、市民のそれぞれの生き方の選択肢を積極的に行政が認めていく姿勢を示す」と明記されています。結婚にこだわる点では難があるとはいえ、性的マイノリティーを肯定する明確な方向性を感じることができます。
 こういった大阪市の姿勢は、長く社会的な偏見にさらされてきた性的マイノリティーにとって、とても心強いものでした。法律を口実にして少数者を差別するのではなく、逆に法律の範囲を超えて人権を広げていく立場に行政が立つことは、とても素晴らしいことであると共に、行政が本来果たすべき役割でもあります。
 行政の中には、例えば石原東京都知事が、オリンピック招致のため「新宿2丁目は美観とはいえないため、新たな条例を作り、規制をかけるつもりだ」などと述べている例もあります。性的マイノリティーが創り上げてきたコミュニティーや空間・文化を攻撃しようという首長もいる中で、大阪市の方針は、性的マイノリティーにとってのみならず、本当に多様な人々にとって魅力的なものなのです。
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posted by kamapat at 11:54 | 長居公園代執行
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