2008/06/30

釜ヶ崎「暴動」に対する弾圧への抗議声明

(転載歓迎です)

大阪の日雇い労働者の街=釜ヶ崎で、6/13から5日連続で、西成警察署に対する抗議行動がおこなわれ、それはマスコミでも「暴動」等と報道されましたように、大きなうねりとなりました。

詳細は下記の「抗議声明」をご覧いただきたいのですが、大阪府警は、抗議行動に参加した労働者18人を逮捕したのみならず、高圧放水車での「制圧」中にケガを負わせたる等のなりふり構わぬ弾圧をやってきました。

そしてまた、今回の抗議行動を呼びかけた釜ヶ崎地域合同労組の稲垣浩さんを「道路交通法違反」(道路で無許可の街宣をおこない、著しく交通のジャマになった、という理屈のようです)で不当逮捕しました。

このような弾圧に対し、釜ヶ崎内外の日雇い労働者・野宿生活者の支援等をおこなっている個人・団体が中心となって「6・13救援会」を結成しました。

そこで、取り急ぎ皆さんへのお願いなのですが、
(1)
今回の「暴動」の実態を多くの人に知ってほしいと思っています。このメールを友人・知人の方に転送してください。
(2)
このメール末尾の「抗議声明」にご賛同下さい(第1次締め切りは7/4〔金〕です→FAX・O6−6647−8278 E−Mail:iryouren @air.ocn.ne.jp)。
(3)
7月5日に抗議集会・デモを行う予定です。大阪周辺の方は、ぜひご参加下さい(「大阪府警・西成署の暴力を許さない!逮捕者を返せ!7.5緊急集会」7月5日〔土〕午後3時〜、釜ヶ崎・三角公園にて、お問い合わせ・O6−6647−8278 E−Mail:iryouren @air.ocn.ne.jp 釜ヶ崎医療連絡会議)。
(4)
上述の稲垣浩さん(現在大阪府警本部にて勾留中)の「勾留理由開示公判」が7/2(水)午後1時40分〜、大阪地裁1005号法廷でおこなわれます。平日昼で参加しにくいかと思いますが、ご都合のつく方は、ぜひ来てください。

皆さん、どうぞよろしくお願いします。

----ここから抗議声明-----

抗義声明
 2008年6月13日から6月17日まで、釜ヶ崎で日雇労働者は西成署を糾弾する闘いに起ち上がった。結果的に暴動という形態で起ち上がった日雇労働者らによる闘いに対し、大阪府警・西成署は、大量の機動隊と高圧放水車により、徹底的に力で封じ込めようとした。この結果、機動隊の隊列の中に引きずり込まれて、リンチを加えられた労働者や、高圧放水車の放水により、肋骨を骨折したり放水を右目に受け、手術を受けなければならないほどの重症を負った労働者も現れた。
 そして、大阪府警・西成署は18人の労働者を「公務執行妨害」の容疑等で現行犯逮捕し、釜ヶ崎地域合同労働組合(釜合労)の稲垣浩委員長も、6月18日に、「道路交通法違反」の容疑で令状逮挿された。さらに現段階(=2008年6月27日現在)では、すでに4人の労働者が起訴されるに至っている。私たちは、大阪府警・西成署によるこの弾圧を許さない。そして同時に暴動という形態で起ち上がった日雇労働者らを支持する。
 今回の日雇労働者らによる西成署を糾弾する開いは、労働者Aさんの訴えが発端となった。2008年6月12日の夕方、Aさんが飲食店での出来事から西成署に連れて行かれ、そこで警察官によって暴行を受けたというのだ。
 翌日の2008年6月13日、Aさんから相談を受けた釜合労は西成署前での抗議行動を行った。釜合労が抗義行動を行うと、続々と日雇労働者らが西成署前に集まり、抗議行動に合流。そして労働者は、暴動という形態で西成署を糾弾する闘いに起ち上がったのだ。この労働者の闘いに対し、西成署は「(Aさんへの)暴行の事実はない」というコメントを発表したのみで、後は、大量の機動隊と高圧放水車までをも動員し労働者の闘いを圧殺しようとしたのだ。
 多くのマスコミもまた、警察の発表を鵜呑みにして、あたかも釜合労が、今回の労働者の闘いを扇動したかのような報道を続けているし、現場に駆けつけた若者らを「騒動に便乗する若者」と報じ、労働者と若者を分断しようとしている。しかしながら、西成署による労働者への暴行は、釜ヶ崎において決して「突出」したことではない。
 2004年12月の西成署内における労働者への暴行事件(この時の抗議行動でも後日稲垣浩さんが逮捕された)、釜ヶ崎内15ヶ所に設置された西成署と直結する監視カメラの存在、西成署内で労働者を指す「450(汚れ)」という隠語、シノギ(蕗上強盗)にあって西成者に駆け込んでも「お前が悪い」と追い返す警察官…。こういった日々警察から受ける侮蔑と蔑視、さらには、ゼネコンを頂点に手配師・人夫出し業者を末端とする重層的下請構造の最下層で、資本の意のままに使い捨てられる労働力として存在させられている現実の中で、西成署前に集まった労働者らはAさんへの暴力事件を「我が事」と受け止め、自らの意思で、資本=支配権力の象徴とでも言うべき西成署を糾弾する闘いに起ち上がったのだ。
 又、「騒動に便乗する若者」とあるが、若者たちが労働者と共に、連日に渡って、西成署糾弾の闘いを続けたのは、若者たちが、今、置かれている状況も、例えば派遣労働に象徴されるように、その本質において釜ヶ崎日雇労働者と同じものである事を、敏感に感じ取ったからではなかろうか。
 私たちは警察による弾圧を許さない。暴動という形態も含めて、西成署を糾弾する闘いに起ち上がったすべての人々を支持する。大阪府警・西成署は暴行を加えたすべての労働者に謝罪し、1人1人にきちんと補償を行え!警察・検察・裁判所は、逮捕し起訴した仲間をすぐに釈放せよ!
《皆さんへのお願い》
(1)この抗義声明への賛同を募ります。賛同していただける方は個人、団体名、公表の不可を、2008年7月4日(金)まで【第1次集約期限】、下記のFAXか、Eメールにお知らせ下さい。
個人名で肩書きを公表いただける場合は肩書きもお願いいたします。
(2)弁護士費用など、何かと必要になります。たいへん恐縮ですが、みなさまのご支援におすがりするほかない状況です。
カンパへのご協力をどうかよろしくお願いします。
2008年6月30日(月)
6・13救援会
【連絡先】大阪市西成区太子2−1−2 釜ヶ崎医療連絡会議気付
    TEL/FAX O6−6647−8278
     E−Mail:iryouren @air.ocn.ne.jp
【カンバ振込先】
郵便振替口座 00990−8−302431(加入者名:釜ヶ崎炊き出しの会)
※)通信欄に「6・13救援カンパ」と明記して下さい。

-----転載、ここまで-----
posted by kamapat at 22:31 | お知らせ

2008/06/27

今夜のパト

阪急48
西梅田21
JR23
地下12

計104

初参加の人の感想です。大学一回生だそうです。

↓↓

自分たちと生活のギャップがすごくあって、でも一生懸命生きてるって意味では全然変わらない。

いつも通ってる学校のすぐ隣りの建物に、夜は野宿している人がいるって初めて知った。

生活保護を受けさせないための法律があるって初めて知った。
posted by kamapat at 23:13 | パト報告

2008/06/26

長居公園と野宿の問題を考えるつどい

NPO法人長居公園元気ネット主催で標題のような企画を行います。長居公園仲間の会のテント村OPたちと共同で計画してきたものです。

主な目的としては、貧困や野宿の問題を、人権教育の中で捉えなおして実践する必要性を訴えるものですが、とりわけ長居小学校の校区の保護者を始め、地域の人々などで、今まで「向こう側」にいる人々に中々届かなかった野宿現場の情報を共有したり、例えば公園に人が暮らすことへの反対意見をお持ちの方などとも、意見交流を通じて問題を評価しなおすきっかけを作ることをもめざしています。
未だ多くの人が長居公園周辺に起居する現実や、相変わらず見聞する襲撃事例など、この地域の夜回りの現場の実感としても、そうした取り組みの必要性を強く感じています。

基本的にそうした地域の人々への働きかけを主眼に置いたものですが、関心のある方はどなたでもご参加下さい。

(以下)
長居公園と野宿の問題を考えるつどい

これからどう生きる?生活弱者
〜野宿の現実・長居公園テント村から見えたこと〜

 長居公園のテント村は昨年2月に強制撤去され、今はもうありません。しかし、野宿している人たちがいなくなったわけではありません。それどころか、日々生み出されている状況です。長居公園・住吉公園・住之江公園・十三間川あたりの夜回りでは、50人以上の野宿の人たちと出会っています。

 野宿せざるを得なくなる可能性は誰にでもあるというのが現実ではないでしょうか。野宿者への対し方は社会の現実を考える上でとても重要です。日本社会のセイフティネットの現状は?まわりの人たちの対応、行政の対応は?野宿者のよりどころであった長居公園テント村から見えたことについて報告を受け、考えあいたいと思います。

 大阪市はテント村の強制撤去にあたって、周辺住民からの撤去要望書を根拠としましたが、その中には、長居小学校長からの要望書もありました。野宿者がいると不安だから排除せよという具体的根拠抜きの要望は、子どもたちの偏見をあおることにつながるものです。貧困はすべて個人の責任とする考え方は厳しい立場にある子どもたちをさらに追い込みます。誰であっても感情を持つ一人の人間として接し、丸ごと理解することこそが大切であり、学校をそのような場所にしていくことこそが、すべての子どもたちの明日へのエネルギーを生み出すことにつながるのではないでしょうか。野宿者問題を巡る教育のあり方についても考えあいたいと思います。

 多くの方の参加をお待ちしています。

・日時  7月10日(木)18:30開場 18:45〜20:45

・場所  大阪市長居障害者スポーツセンター2階第2会議室

プログラム
18:30 受付
18:45 開会あいさつ
19:00 パネルディスカッション
     ・長居公園と野宿者〜テント村の経過
     ・地域の人たちとのかかわりで感じたこと
     ・現在の野宿者の状況〜夜回りの中から
     ・野宿者と生活保護行政〜相談事例等
     ・学校で野宿者とその生活の理解にかかわる学習を行うことの意味
20:00 質疑・意見交流
20:35 まとめ
20:45 閉会

・主催  特定非営利活動(NPO)法人長居公園元気ネット

事務所 大阪市住吉区長居1−7−9−106(佐々木方)
TEL&FAX 06−6695−0184
(以上)
posted by kamapat at 12:16 | 長居公園代執行

2008/06/20

今夜のパト

阪急41
地下15
JR11
西梅田21

計88名

雨降りのため、移動しているのかな。見つけられなかったのか、人数が少ないです。
posted by kamapat at 23:08 | パト報告

2008/06/19

日弁連全国一斉非正規労働・生活保護ホットライン

「日弁連全国一斉 非正規労働・生活保護ホットライン(電話相談)」が実施されます。
大阪では朝10時から夜10時まで、以下のフリーダイヤルです。
野宿の仲間や若い労働者をはじめ、広く伝えていったらいいんじゃないかな。

<転送・転載大歓迎>

6月21日(土)を中心に、「日弁連全国一斉 非正規労働・生活保護ホットライン(電話相談)」が実施されます。
フリーダイヤル【0120−40−1710】(一部独自回線あり。詳細は下記)です。
全国42の都道府県(現時点)で実施します。多様な働き方にも対応できるように、埼玉の24時間相談をはじめ、愛知、大阪、奈良では、12時間〜14時間の長時間の対応体制を組んでいます。
各方面への周知にご協力ください。

詳細は、以下のホームページをご覧ください。
http://www.nichibenren.or.jp/ja/event/080621_2.html

「日弁連全国一斉 非正規労働・生活保護ホットライン(電話相談)」を実施します。
派遣・パート・アルバイトなどの非正規労働が急増しています。今や1700万人を超え、雇用労働者の3人に1人以上にまで拡大しています。それとともに、低賃金や不安定な条件で働く人が増え、偽装請負・偽装雇用の問題や、データ装備費といった名目での給料からの天引きなどが社会問題になり、また、ネットカフェを転々とする人など、収入が不安定で生活が困難な「ワーキングプア」の急増、貧困の拡大が指摘されています。

「働いても働いても暮らしていけない」「夜遅くまで働いているのに残業代が出ない」「給料からよくわからない理由で天引きされている」「仕事中に怪我をしたのに補償はないのか」「私って、ワーキングプア? 生活保護は受けられるの?」「週30時間働いているのに雇用保険に入れてもらえない」「派遣先から突然『明日から来なくていい』と言われた」「育児休業をとりたいけど、正社員じゃないとだめ?」等々、派遣・パート・アルバイトなどの非正規労働の問題や、生活保護の問題に、2008年6月21日(土)を中心にした日程で、専門家が無料で電話相談に応じます。

フリーダイヤル【0120−40−1710】ですので、お気軽に、ご相談ください。
※上記は特設電話番号です。2008年6月21日(土)以外はご利用できませんので、くれぐれもご注意ください。なお、各地域によって、相談日や相談時間が異なっており、また、独自の電話番号を設定している会もありますので、詳しくは下記PDFファイル「実施予定(一覧)」をご参照ください。
http://www.nichibenren.or.jp/ja/event/data/080621_3.pdf

問い合わせ先
日本弁護士連合会人権部人権第1課
TEL:03−3580−9504 / FAX:03−3580−2896
各地の実施内容につきましては、添付「実施予定(一覧)」をご参照の上、各弁護士会にお問い合わせください。なお、実施につき、検討中の会がありますので、実施が決まり次第、随時掲載いたします。
posted by kamapat at 11:41 | お知らせ

釜ヶ崎解放会館より

大阪府警・西成警察署は不当逮捕した仲間をすぐ返せ!



暴力警官は労働者に謝れ!

「警察の取調室で、寄ってたかって暴力をふるわれた」と組合に助けを求めて来た労働者。紐で首を締め付けられたという生々しい傷跡を見せられて、知らん振りする人がいますか? 暴力をふるった警官に謝罪を求めることは当然でしょう。
 ところが西成警察署は謝るどころか、逆に抗議する労働者を次々と捕まえて、警察署の中でリンチを加えているのです。「肋骨を折られた」「背中を盾で水平打ちにされた」と何人もの労働者が組合に訴えてきました。西成警察署は恐ろしい暴力警察だということがよく分かります。
 そのうえ、大阪府警は放水車を銀座通りに出動させ、高圧の水を発射して労働者をふっ飛ばしました。直撃を受けて吹っ飛んだ労働者は、当時の記憶が飛んでしまいました。右目を潰された人もいます。
 
稲垣委員長の不当逮捕糾弾!
 
 この間の抗議行動で20名近い労働者が西成警察署に不当逮捕され、昨日は組合の稲垣浩委員長も道路交通法違反容疑で大阪府警に身柄を拘束されました。
 稲垣委員長を逮捕することで、取調室でのリンチ事件を闇に葬ろうと企んでいるのでしょうが、私たちはこの事件を決してうやむやにはしません。大阪府警と西成警察署の責任を追及していきます。
 友人、知人が不当逮捕されたと言う人、またこの抗議行動で負傷したと言う人は、組合まで連絡してください。負傷者への対応と不当逮捕された人達の救援活動を開始しています。
 団結して、大阪府警・西成警察署の暴力弾圧と闘っていきましょう。
 2008年6月19日
 
 釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所
 大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館
 電話 (6631)7460
posted by kamapat at 11:24 | お知らせ

2008/06/15

釜ヶ崎の暴動

野宿者ネットワークの生田さんの報告を転送します。
「今回の事件はきっかけで、現在はすでに、長年にわたる釜ヶ崎労働者への差別・暴行、そして今回の西成署の対応に対する直接の抗議へと変化しています。」とのことです。

(以下)

生田武志です。

報道もされていますが、釜ヶ崎では西成署の刑事たちによる労働者(生活保護を受給しているということですが)への暴行に対する抗議に釜ヶ崎労働者が数百人集まり、機動隊との衝突が2日間続いています。
ぼくのホームページに写真など、報告をしています。
http://www1.odn.ne.jp/~cex38710/thesedays13.htm

釜ヶ崎の日雇労働者は、「日雇い労働」という労働形態のために常に貧困に直面し、さらに野宿、路上死、襲撃などの問題に直面していました。
しかも、釜ヶ崎のどまん中にある西成署は、そうした労働者を支援するどころか、長年にわたって労働者を「危険な存在」「蔑視すべき存在」として扱い、暴行を繰り返してきました。(寄せ場ではよく知られた話ですが、西成署の警官は釜ヶ崎労働者のことを「450」(ヨゴレ)という隠語で呼ぶ)。
今回、西成署に集まった労働者の多くは、自身や友人・知人が西成署に受けた暴力や差別を体で知っています。その抗議に対して、西成署は謝罪するどころか、放水、消火剤噴霧、そして再びの暴行で応じています。
いま、釜ヶ崎には多くの若者が集まっています。報道は、若者を「野次馬」と呼びますが、90年暴動でもそうだったように、「これは自分の問題だ」と直感して駆けつけてきた若者が多いと思います。
釜ヶ崎労働者の闘いに注目をお願いします!
なお、現場は悲壮感というより、お祭りのような活気にみちています。


以下、西成署へ抗議を行なった、釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会
の13日のビラを引用します。

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posted by kamapat at 14:35 | お知らせ

2008/06/14

西成署警察官の暴行に抗議する!

釜ヶ崎での昨夜からの「事件」について、マスコミ報道はあまりに事実を伝えていません。居合わせた知人の報告を掲載します。
(以下)
前日12日の午後3時ごろ、鶴見橋の店で警察を呼ばれ、西成署に連れて行かれた労働者が暴行された経緯は、釜合労がメールやビラで知らせていた通り、以下のようなもの。
当事者となった労働者は、無銭飲食などではなく、つっけんどんな客扱いに不満を言っただけのことだった。
で、連れて行かれた西成署の3階の個室で、4人の刑事に代わる代わる顔を殴られ、紐で首を締められ、足蹴りされ、挙句の果てに両足持たれて逆さ釣りにされた。
気が遠くなると、スプレーをかけられたと言う。
生活保護を打ち切ると脅かされて、その店に近づかないという始末書まで書かされている。

その抗議行動が、13日の夕方5時半から、いつものように、西成署正門前に街宣車を置いて始められていた。
ぼくはたまたま大国町に行かねばならない用事があり、それを見ながら通り過ぎていたのだが、打ち合わせが終わった帰りの午後8時半ごろ、出城の交差点過ぎて、南海線のガードに近づくと、機動隊が1個小隊、整列して待機しているのに出くわし、まだやってるのかと思って現場に行くと、300人は下らない労働者が西成署を取り囲んでいる所だった。
街宣による抗議は7時半くらいにいったん終り、いつもなら抗議が終わったら自然に人も引いて行くのだが、今回は激しくなるばかり。
それで、ひょっとして誰か持って行かれたんやないかと思い、知った面々をつかまえて聞いてみると、それはなかった。

抗議していた面々や、暴行を受けた当事者の人とも会い、殴られて腫れ上がった顔や、縄で締められた跡が生々しい首などを見せてくれた。
警察の取り調べで紐で首を締めるか?普通。
付き添って行った人の話だと、病院の医師も「これはやりすぎや」と言っていたという。

そうした話を聞いている最中にも、「オレもやられた」と話に割り込んでくる人がたくさんいるのもいつも通り。
「あんた、よく言ってくれた」と涙を流している労働者もいる。
西成署に「覚え」のある人は、いたるところに居る。
でも、9時をまわってこの騒ぎはさすがに異常に感じられた。

言っておくが、街宣車の拡声器を使った抗議は、その時間には終わっており、誰も扇動などもしていない。
11時ごろ、稲垣さんがマイクを使ったが、それは、労働者同士で起きたケンカを諌めるためだった。

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posted by kamapat at 20:53 | お知らせ

0612・G8サミット弾圧に抗議する

(以下、転送歓迎)

 みなさま

 6月12日(木)、釜ヶ崎パトロールの会のメンバー自宅にガサが入り、メンバーはそのまま逮捕されました。容疑は、新聞報道にあります通り、生活保護の不正受給です。本人は名前・住所含め一切を黙秘しておりますので、留置番号により「曽根崎3号」として報告します。
 すでに10日間の勾留がついていますが、接見禁止措置はついていないので、面会はできます。しかしながら、公安デカの意地悪のせいで面会回数などが制限される場合もあります。あまりにも「曽根崎3号」への面会希望が殺到してしまえば、ハッピーどころか救援にあたっている者が大切な要件を伝えられない場合があるので、希望の方は下記までご連絡をよろしくお願い致します。
 6月12日、13日には、サミット財務相会合が開かれている大阪で抗議集会・デモをやりぬきました。デモ後には、曾根崎警察署へ行き、「曽根崎3号ガンバレ!」「金持ちのためのサミット反対!」と声を届けました。
 6月5日(木)にも野宿者運動活動家が逮捕され(6月13日に釈放)ましたし、6月10日(火)には洛南ユニオンの組合員が不当逮捕されています。デタラメな逮捕、刑事によるストーカー行為・盗聴、来日者の恣意的な入国妨害…、数多くの人権侵害を引き連れながら、批判や抗議を抑圧して強行されるG8サミットに抗議します。
 「曽根崎3号」への激励のメッセージをよろしくお願いします。

釜ヶ崎パトロールの会
kamapat @ infoseek.jp
http://kamapat.seesaa.net/
090-8380-0269

*********

釜パトアピール

G8の支配に――「NO!」

ああ、もういいかげんにしてくれ!

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posted by kamapat at 20:32 | 反弾圧・報告・メッセージ

2008/06/13

今夜のパト

西梅田22
JR18
地下15
阪急48

計103名

初めてパトに参加された方の感想。
「話してみると、ほんとに普通のひとなのに、こんなに生活に差があるってのは、おかしいだろうと思いました。」
posted by kamapat at 23:03 | パト報告

2008/06/04

貧困・不安定雇用・排除の現場からG8サミットに反対する連続行動へ!

G8サミットに対し、「G8サミットを問う連絡会」貧困・労働ワーキンググループ(WG)では「貧困・不安定雇用・社会的排除に抗議する反G8全国行動@札幌(仮称)」などに取り組みます。行動への参加と、賛同を広く呼びかけますので、各方面への連絡をよろしくお願いします。

========================================================
【参加・賛同のよびかけ】

6/28-29@東京、7/4-6@札幌
貧困・不安定雇用・排除の現場からG8サミットに反対する連続行動へ!

「G8サミットを問う連絡会」
貧困・労働ワーキンググループ

 貧困と不安定雇用と社会的排除を押し付けるG8に反対!

 2008年7月7-9日の日程で、北海道・洞爺湖にてG8サミットの開催が予定されています。このサミットは、何ら法的根拠を持たない「先進8カ国首脳」の勝手な談合であるにもかかわらず、WTO(世界貿易機構)やFTA(自由貿易協定)等を用いて世界経済を牛耳り、弱肉強食の自由競争を前提とした新自由主義を各国に押し付けてきました。
 途上国に対しては、債務やODAを背景に貿易の自由化、公共部門の民営化、労働・雇用の柔軟化、規制緩和、警察国家化を強要してきました。日本を含む先進国においても、雇用は一層不安定化し、格差と貧困が深刻化し、福祉施策は切り捨てられ、社会的弱者は排除され、基本的人権が脅かされています。働いても生活保護以下の収入しか得られず日本社会の底辺で苦しむ私たち・仲間たちも、特に小泉政権以降に加速した新自由主義政策の犠牲者です。一部の特権的な者たちのために、「先進8カ国」の利害を調整しながらこの新自由主義政策を推進してきたのが、G8サミットです。
 この暴利を貪る強盗の談合に等しいG8サミットに反対するため、世界中の様々な社会運動体が日本にやってきます。彼・彼女らと連帯し、ともにG8に反対の声を上げましょう。

 苦しく辛い私の生活。働けど働けど貧困。
 こっちの水は苦いぞ。あっちの水は甘いぞ。これも自由と自己責任!?
 
 へとへとになるまで毎日働いて、それでも食べるだけで精一杯。具合が悪くても病院にかからず我慢する。安定した家がない。将来の展望も夢も持てない不安だらけの生活。一方で、「セレブ」と呼ばれる人もいるらしい。戦後最長の好景気が続き、大企業は過去最高の経常利益を上げているとか…。こんな理不尽な社会に誰がしたのか。責任者出てこい!
 この嘆きを伝え合いましょう。そしてその根を掘り出しましょう。そこには地中でつながる諸悪の根元=新自由主義と、それを世話するG8の面々が潜んでいるはずです。そして、きちんと怒りましょう。ともに声を上げましょう。

 新自由主義…私たちはこんなものを選んでいないぞ!
 G8…認めてないぞ!私たちの人生を勝手に決めるな!

 私たちの取り組みは、G8サミットの開催を実力で阻止するというよりも、このG8サミットと新自由主義政策の非人間性を告発し、広範な連帯運動を作る契機としたいと考えています。G8サミットのような非民主的システムではなく、「持たざる者」自身の声が反映される民主的プロセスを要求し、新自由主義的政策を転換させる必要があります。そのために、サミットやWTOに反対する大衆的な運動が当然のように沸き上がる社会へと成長することを、今回のG8サミット反対行動を通じた当面の目標としたいと考えます。

 私たちの未来を取り返そう! 公正で平等な社会へ!
 社会底辺の連帯でサミット(頂上)に抗議の声を!

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posted by kamapat at 09:58 | お知らせ

2008/06/03

広域パト報告

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仲間の日の炊き出し集会の後、中之島周辺での広域のパトロールにあたりました。出会った人数は以下の通りです。
土佐堀川(御堂筋より西)24
堂島川(御堂筋より西)7
御堂筋より東の中之島周辺(桜ノ宮〜御堂筋)74
桜ノ宮〜源八橋西岸10
桜ノ宮〜川崎橋東岸21

初めて会う仲間が多く、やはり生活保護のことを全く知らない仲間が多い。
・歯の治療をしたい。スポット派遣で働く29歳の労働者と母親の2人で暮らす親子。生活保護の申請をしたい。
・自立支援センターに3ヶ月いたが、仕事が見つからなかった。50代の労働者。退所時に福祉の話はなかった。
・夫婦で野宿している2人。30代と20代のカップル。2人とも、片目が見えなかったり、糖尿病やてんかんの持病があったり。福祉に行ったことはあるが、通院はできないとか、入院時に日用品費をもらえなかったとか、巡回相談員の説明と全然違うとか、水際作戦的に施設入所を迫られたりとかで不信感が強い。
・26歳の野宿歴1年の若者も。
・40代、刑務所出所後に野宿。出る際に福祉施設や居宅保護の説明はなかった。拘置所で胃ガンが見つかり、全摘出している。食べても吐いてばっかり。
・サミット会場(国際会議場)近くの土佐堀川沿いでは、対策警備か単なる排除か何か知らないが、遊歩道のベンチやらちょっとした隙間やらをことごとくフェンスで封鎖している(写真)。

なんか、ますます厳しくなってるなあと感じます。福祉のアミからもれた、複雑な厳しいケースの人が目立つ気もするし、仕事が少ない季節ということもあるかもしれませんが、梅田の夜パトも含めて20〜30代の比較的若い人が急に増えたような気もします。明日午前の扇町での生活相談は忙しそうだ。応援歓迎します。
posted by kamapat at 16:42 | パト報告