2008/06/15

釜ヶ崎の暴動

野宿者ネットワークの生田さんの報告を転送します。
「今回の事件はきっかけで、現在はすでに、長年にわたる釜ヶ崎労働者への差別・暴行、そして今回の西成署の対応に対する直接の抗議へと変化しています。」とのことです。

(以下)

生田武志です。

報道もされていますが、釜ヶ崎では西成署の刑事たちによる労働者(生活保護を受給しているということですが)への暴行に対する抗議に釜ヶ崎労働者が数百人集まり、機動隊との衝突が2日間続いています。
ぼくのホームページに写真など、報告をしています。
http://www1.odn.ne.jp/~cex38710/thesedays13.htm

釜ヶ崎の日雇労働者は、「日雇い労働」という労働形態のために常に貧困に直面し、さらに野宿、路上死、襲撃などの問題に直面していました。
しかも、釜ヶ崎のどまん中にある西成署は、そうした労働者を支援するどころか、長年にわたって労働者を「危険な存在」「蔑視すべき存在」として扱い、暴行を繰り返してきました。(寄せ場ではよく知られた話ですが、西成署の警官は釜ヶ崎労働者のことを「450」(ヨゴレ)という隠語で呼ぶ)。
今回、西成署に集まった労働者の多くは、自身や友人・知人が西成署に受けた暴力や差別を体で知っています。その抗議に対して、西成署は謝罪するどころか、放水、消火剤噴霧、そして再びの暴行で応じています。
いま、釜ヶ崎には多くの若者が集まっています。報道は、若者を「野次馬」と呼びますが、90年暴動でもそうだったように、「これは自分の問題だ」と直感して駆けつけてきた若者が多いと思います。
釜ヶ崎労働者の闘いに注目をお願いします!
なお、現場は悲壮感というより、お祭りのような活気にみちています。


以下、西成署へ抗議を行なった、釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会
の13日のビラを引用します。

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posted by kamapat at 14:35 | お知らせ