「今回の事件はきっかけで、現在はすでに、長年にわたる釜ヶ崎労働者への差別・暴行、そして今回の西成署の対応に対する直接の抗議へと変化しています。」とのことです。
(以下)
生田武志です。
報道もされていますが、釜ヶ崎では西成署の刑事たちによる労働者(生活保護を受給しているということですが)への暴行に対する抗議に釜ヶ崎労働者が数百人集まり、機動隊との衝突が2日間続いています。
ぼくのホームページに写真など、報告をしています。
http://www1.odn.ne.jp/~cex38710/thesedays13.htm
釜ヶ崎の日雇労働者は、「日雇い労働」という労働形態のために常に貧困に直面し、さらに野宿、路上死、襲撃などの問題に直面していました。
しかも、釜ヶ崎のどまん中にある西成署は、そうした労働者を支援するどころか、長年にわたって労働者を「危険な存在」「蔑視すべき存在」として扱い、暴行を繰り返してきました。(寄せ場ではよく知られた話ですが、西成署の警官は釜ヶ崎労働者のことを「450」(ヨゴレ)という隠語で呼ぶ)。
今回、西成署に集まった労働者の多くは、自身や友人・知人が西成署に受けた暴力や差別を体で知っています。その抗議に対して、西成署は謝罪するどころか、放水、消火剤噴霧、そして再びの暴行で応じています。
いま、釜ヶ崎には多くの若者が集まっています。報道は、若者を「野次馬」と呼びますが、90年暴動でもそうだったように、「これは自分の問題だ」と直感して駆けつけてきた若者が多いと思います。
釜ヶ崎労働者の闘いに注目をお願いします!
なお、現場は悲壮感というより、お祭りのような活気にみちています。
以下、西成署へ抗議を行なった、釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会
の13日のビラを引用します。
6月12日午後2時ごろ、鶴見橋商店街のお好み焼き屋に行った労働者は「4時に来るからお好み焼きを焼いておいて」と女性店員に700円を渡しました。店員が「わかった、わかった」とつっけんどんに言うので「なんでそんな言い方されるのか」と内心カチンときましたが黙って立ち去りました。
4時ごろお好み焼きを受け取りに行ったとき、さきほどの態度に納得いかず苦情を言ったところ、店員は「営業妨害だ」と言つて警察に電話しました。労働者はパトカーが来るまでの間も、また到着したパトカーの署員にいきさつを話すときも、お好み焼き屋の道路向かいに立っていました。労働者はパトカーの署員にいきさつを話しましたが、そのまま西成警察に連れて行かれました。
どうでも言い話ですが、店員は労働者に700円を返しましたが、注文のお好み焼きを作っていたかどうかもわかりません。お好み焼き屋は労働者の話をまともに聞く気がなく、ぞんざいな態度をとったのです。お好み焼き屋に問題があります。
パトカーに乗せられた労働者は西成警察署の3階の個室に連れて行かれました。イスに座っていたら4人の刑事に変わるがわる顔を殴られ、紐で首を絞められ足蹴にされ、気が遠くなるとスプレーをかがされ、気がつくとまた暴行。挙句の果ては両足持たれて逆さ吊りにされました。1人の人を寄ってたかって暴行したのです。暴力飯場、しのぎ(路上強盗)もひどいけど、西成警察はそれよりもつとひどい。
また、労働者は刑事から「生活保護打ち切ったろうか。『今後そのお好み焼き屋には近づかない』と始末書書いたら打ち切らん」と言われ、始末書を書かされています。
昨日、西成警察署前に多くの労働者が結集して「暴力警官は謝罪せよ」「署長は出てきて謝れ」と抗議しました。抗議行動は9時間行われ、負傷した労働者は救急車を呼んで病院へと向かいました。さらなる西成警察署の暴力弾圧に負けず、労働者の団結で最後まで闘いぬきましよう。
なお、抗議行動で不当に逮捕された人については弁護士の接見等救援の体勢を早急に取ります。
2008年6月14日
釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会
いながきひろし事務所 大阪市西成区萩之茶屋2-5-23
■釜ケ崎解放会館 電話 (6631)7460
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■生田武志(IKUTA takeshi)■
cex38710@syd.odn.ne.jp
http://www1.odn.ne.jp/~cex38710/lastdate.htm
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