2008/06/26

長居公園と野宿の問題を考えるつどい

NPO法人長居公園元気ネット主催で標題のような企画を行います。長居公園仲間の会のテント村OPたちと共同で計画してきたものです。

主な目的としては、貧困や野宿の問題を、人権教育の中で捉えなおして実践する必要性を訴えるものですが、とりわけ長居小学校の校区の保護者を始め、地域の人々などで、今まで「向こう側」にいる人々に中々届かなかった野宿現場の情報を共有したり、例えば公園に人が暮らすことへの反対意見をお持ちの方などとも、意見交流を通じて問題を評価しなおすきっかけを作ることをもめざしています。
未だ多くの人が長居公園周辺に起居する現実や、相変わらず見聞する襲撃事例など、この地域の夜回りの現場の実感としても、そうした取り組みの必要性を強く感じています。

基本的にそうした地域の人々への働きかけを主眼に置いたものですが、関心のある方はどなたでもご参加下さい。

(以下)
長居公園と野宿の問題を考えるつどい

これからどう生きる?生活弱者
〜野宿の現実・長居公園テント村から見えたこと〜

 長居公園のテント村は昨年2月に強制撤去され、今はもうありません。しかし、野宿している人たちがいなくなったわけではありません。それどころか、日々生み出されている状況です。長居公園・住吉公園・住之江公園・十三間川あたりの夜回りでは、50人以上の野宿の人たちと出会っています。

 野宿せざるを得なくなる可能性は誰にでもあるというのが現実ではないでしょうか。野宿者への対し方は社会の現実を考える上でとても重要です。日本社会のセイフティネットの現状は?まわりの人たちの対応、行政の対応は?野宿者のよりどころであった長居公園テント村から見えたことについて報告を受け、考えあいたいと思います。

 大阪市はテント村の強制撤去にあたって、周辺住民からの撤去要望書を根拠としましたが、その中には、長居小学校長からの要望書もありました。野宿者がいると不安だから排除せよという具体的根拠抜きの要望は、子どもたちの偏見をあおることにつながるものです。貧困はすべて個人の責任とする考え方は厳しい立場にある子どもたちをさらに追い込みます。誰であっても感情を持つ一人の人間として接し、丸ごと理解することこそが大切であり、学校をそのような場所にしていくことこそが、すべての子どもたちの明日へのエネルギーを生み出すことにつながるのではないでしょうか。野宿者問題を巡る教育のあり方についても考えあいたいと思います。

 多くの方の参加をお待ちしています。

・日時  7月10日(木)18:30開場 18:45〜20:45

・場所  大阪市長居障害者スポーツセンター2階第2会議室

プログラム
18:30 受付
18:45 開会あいさつ
19:00 パネルディスカッション
     ・長居公園と野宿者〜テント村の経過
     ・地域の人たちとのかかわりで感じたこと
     ・現在の野宿者の状況〜夜回りの中から
     ・野宿者と生活保護行政〜相談事例等
     ・学校で野宿者とその生活の理解にかかわる学習を行うことの意味
20:00 質疑・意見交流
20:35 まとめ
20:45 閉会

・主催  特定非営利活動(NPO)法人長居公園元気ネット

事務所 大阪市住吉区長居1−7−9−106(佐々木方)
TEL&FAX 06−6695−0184
(以上)
posted by kamapat at 12:16 | 長居公園代執行