2005/12/18

釜パト通信312号(越冬準備号)

冬来たりなば春遠からじ!暖かい団結で厳冬を迎え撃とう
第9回大阪キタ越冬闘争(05.12.18〜06.1.29)突入にむけ12.18大阪キタ越冬実結成集会へ決起しよう!!

なかまたち!

今年も厳しい冬が来た。シベリアより吹き荒ぶ大寒波はオレたちの体力を容赦なく奪う。
毎年、大阪市内だけで200人以上の野宿の仲間が路上死を強いられており、そのほとんどが冬期に集中する。失業と貧困を拡大する剥き出しの資本主義=新自由主義グローバリゼーションの下、大阪府・市は「小泉構造改革」をマネて貧しい者をさらにどん底へ叩き落とす棄民化政策を進めて恥じない。

オレたちは30数年前に先輩たちが叫んだ言葉を使って何度でも呼びかける。なかまたち! 黙って野たれ死ぬな! 生きてヤツらにやり返せ! 来る12月18日(日曜日)昼12時より、第9回大阪キタ越冬闘争実行委員会結成集会を扇町公園で開催する。当日、越冬スケジュールを提起する。野宿・日雇の仲間よ、無産の民よ、万難を排して大阪キタ越冬実の旗の下に総決起せよ!

今年度越冬突入を前に、釜パト結成から9年間の闘いを振り返る

大阪APEC(1995年)に伴う大阪市内テント2000軒の有無を言わさぬ一斉排除で叩き出された仲間たちの怨嗟と、戒厳令的状況下で道頓堀川へ投げ殺されたダンボール回収労働者・藤本彰男さん(当時63歳)の無念の死を、満身で引き受けていこうと藤本彰男さん虐殺1ヵ年の96年10月18日に釜ヶ崎パトロールの会は結成された。

1997年、大阪国民体育大会に伴う天皇アキヒト来阪時にAPEC同様の大掛かりな排除があると予測し、扇町、大阪城、長居の公園の仲間に団結を呼びかけ、各公園事務所に何度も押しかけた。メンバーから逮捕者を出しながらも排除を阻止してテントを守り抜き、この年12月に扇町公園自治会の協力で「扇町・大阪城・長居公園を結ぶ大阪越冬闘争」を闘い、大阪全土の仲間の団結づくりを手がけた。以降、ホームレス特措法の先駆けである公園適正化を目的とした「長居公園特別対策(2000年)」との謀略渦巻く激烈な闘争(長居闘争)が始まるまでの3年間は、襲撃・排除と闘うとともに、河川敷を実力占拠・開墾した「淀川共同農場(1997〜99年。洪水により消失)」、「淀川テント村(1999〜00年。放火により全焼)」、国の緊急雇用交付金を使った京都市の美化・清掃事業に協働した「野宿労働者協同組合(1999〜01年)」などを、野宿の仲間が主体になって「自らの生活と労働を自らの手で奪い返す」実践を闘い、多くの成果と教訓を汲み取ってきた。

2000年からは特別就労事業(特掃)堅持・拡大を登録労働者自身の手で勝ち取っていこうと呼びかけた高齢者特別就労組合準備会への参画とともに、市内全域を視野に入れた特就登録募集を組織的に行い、大阪全土の多くの仲間が特掃に参加していった。また、東京・名古屋の仲間と共に沖縄サミットに反対する「野宿者全国行脚」を3ヶ月にわたって敢行し、沖縄日雇労働組合の仲間と共に沖縄サミット反対現地闘争を闘った。その闘いの中で同じく闘う世界中の仲間との連帯交流が生まれ、「野宿者東アジア交流(EAE)」や日韓野宿・日雇労働者連帯活動、欧米や東南アジア地域との国際連帯活動、NOVOX(声なき者のネットワーク)などを軸とする持たざる者の国際連帯行動へと引き継がれてきた。

2002年8月、多くの反対の声を踏みにじって「排除と収容」のためのホームレス特措法が制定された。「故なく野宿する者」と差別身分規定した上で、野宿者を3分類して排除・収容し、スクラップ&ビルド(棄民と更生)を押し進め、下層労働市場に野宿者を位置づける新自由主義政策の一環である。長居闘争を経験した拠点公園と釜ヶ崎の諸団体が集まり、「ホームレス特措法に対する見解」をまとめ、失業と野宿を考えるシンポジウムも開かれ、常設の大衆運動団体「失業と野宿を考える実行委員会」の基盤を形成し、「ホームレス特措法解体!」を旗印に現場闘争や団体交渉を展開中だ。

2003年10月、朝日建設での3名の労働者虐殺が発覚した。次第に2000名近い賃金不払いが明らかになった。ゼネコンを頂点とする重層的下請け構造の最下層で野宿している労働者を狙ったケタオチ暴力飯場の確信的な暴挙だった。「働いた賃金をよこせ!」と声を挙げて殺された釜ヶ崎の労働者、多賀克善さん(51歳)、横田大作さん(50歳)の死は、「資本と労働」すなわち資本主義の究極の関係として見なければならない。2003〜2004年の第7回大阪キタ越冬闘争でも大きな柱として「暴力飯場解体!」を掲げ、各公園・戦線の仲間が集まり初めて「全大阪越冬闘争突入集会」を扇町公園で開催し、市庁舎へのデモを闘った。また、西成公園、長居公園、扇町公園を拠点とした各地越冬のニュース『大阪えっとう』を大阪各地の野宿者へ届けた。大阪駅前の荷物撤去や釜パトメンバー2名の逮捕や扇町メンバーへの執拗な取調べなどの弾圧を跳ね返しながら、全国の仲間と共に朝日建設争議は闘い抜かれた。

2004年7月、厚生労働省の「緊急雇用交付金」廃止が急浮上した。秋から交付金廃止に反対し特就拡大を求める署名活動を軸に釜ヶ崎−各公園を貫いて大情宣を展開し、昨年度の第8回大阪キタ越冬闘争をまたいで、昨年11月と今年2月の2度に渡る厚生労働省団交を闘った。交付金廃止は阻止できなかったが、250名から192名への縮小で押しとどめた。しかし、大阪府・市は次年度以降でさらなる縮小を画策しており、断じて許してはならない。

大阪キタ越冬闘争は毎年、何らかのテーマ性をもって闘われてきたように思う。97〜98年の第1回越冬は「当事者の決起」を主眼に「西成公園の闘いの炎を大阪全土へ飛び火させろ!」をテーマとした。98〜99年越冬は、「居住権の行使」をテーマに臨泊出所者とキタ越冬実メンバーの手による「淀川テント村建設」が実践され、99〜00年越冬では「労働権・反失業」をテーマに「野宿労働者協同組合」を立ち上げた。00〜01年越冬は、「排除と収容」の長居公園シェルター政策との闘争がテーマだった。01〜02年は「排除と収容」の嵐に抗してキタの団結を再建することを念頭に越冬が闘われた。02〜03年越冬は「ホームレス特措法解体!」を柱に掲げた。03〜04年越冬は、朝日建設グループと特措法体制との闘争を念頭に「暴力飯場解体!排除と収容に抗しよう!」
をスローガンに掲げた。04〜05年の第8回越冬では、「緊急雇用交付金の廃止反対!特就拡大!」をメインテーマに「暴力飯場解体!ホームレス特措法解体!
」を掲げた。今年度越冬でも様々な課題の中から大阪全土に共通するスローガンを練り上げ、仲間たちに提案したい。多くの意見を求める! さあ、結成集会へ! 越冬闘争へ!

第9回大阪キタ越冬実結成集会
12月18日(日)昼12時(朝9時、炊事準備)

★越年集中期までの主なスケジュール
12月17日(土) 朝10時集合。広域パトロール
12月18日(日) 夜6時開始。越冬セミナー(エル大阪501)
12月19日(月) 朝8時半集合。北区福祉行動
(入院したい仲間は荷物を忘れずに)
12月21日(水) 朝10時開始(西成市民館)
特就労・越冬前段総決起集会
12月23日(金) 夜9時半集合。梅田・福島パトロール
(JR大阪駅中央改札口前集合)
12月25日(日) 昼12時開始。炊き出し集会(朝9時、準備)
12月28日(水) 朝10時開始(8時半、炊事・集会準備)
            全大阪越冬闘争突入集会
posted by kamapat at 23:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 資料
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