2005/12/28

【反WTO闘争弾圧救援会より】12・29国際統一抗議行動/N君からのメッセージ

先週金曜の保釈後も、13名(1名は台湾へ帰国)の仲間は出国を許されず、「逃亡していないことの確認のため」毎日晩に警察当局への出頭を求められるなど、依然として自由を奪われた状態がつづいています。にもかかわらず、さまざまな集会や交流会など、連帯の取り組みも行われているとのことです。
以下、N君からのメッセージも含め、いくつかお知らせです。

1.12・29国際統一抗議行動
あさって30日の裁判を控え、29日に中国政府・香港当局に対する国際抗議行動が呼びかけられています。
大阪でも、反WTO行動への弾圧に抗議し、14名の自由を取り戻すべく、中国総領事館に対する抗議行動に取り組みます。ぜひご参加ください。

在大阪中国総領事館に対する国際統一抗議行動
12月29日(木)15時
うつぼ公園西側(あみだ池筋側)集合
(最寄駅:地下鉄阿波座)

地図

2.香港より、N君からのメッセージ
まず、この間弾圧に抗議し、私たち14人を支えてくださったすべてのみなさんに、心から感謝していることを伝えたいと思います。

私は12月11日に香港に入りました。それから韓国の仲間をはじめ、インドネシア、フィリピン、インド、マダガスカル、モザンビークなどなどの仲間と出会い、お互いの生活を知りあって、思いを共有してきました。そして世界中で新自由主義グローバリゼーションによって、農村の破壊や、新しい貧困層の拡大など、たくさんの貧しい仲間が、同じように苦しんでいることを知りました。

日本の路上の厳しい状況も伝えてきました。私は何人もの仲間の死に顔を見てきましたが、そんな仲間に寄り添う立場から、「死の行列を止めるために、香港に行く」といった韓国の仲間とともにありたいと願い、WTOに抗議する思いを訴えるべく、香港にやってきたのです。同時に、世界中で新自由主義に抗議する運動に取り組んでいる仲間がいることを知りました。それぞれ独自の文化、環境に根ざしたたたかいがありました。その多様で活気に満ちた表現に、私はとても刺激を受けています。

私たちが逮捕された12月17日のたたかいは、そんな世界中の仲間の共同したたたかいでした。韓国の仲間は「ビア・カンペシーナ」(農民の国際連帯運動)のスカーフを巻き、アジアの仲間も韓国の鉢巻きを巻きました。香港の市民もケンガリ(朝鮮の民族楽器)の音に合わせて、拍手で抗議行動を支えていました。それは、報道されたような「韓国農民の暴動」では決してなく、インターナショナルな行動だったのです!

ペッパースプレーや催涙弾による警察の攻撃を受けても街頭にとどまりつづけた仲間は、韓国の仲間を中心に歌い踊り、連帯を祝いました。さまざまな立場の1000人をこえる仲間が、それぞれの違いを受け入れ、ひとつの思い=WTO反対の思いをもとに、つどったのです。月明かりと黒く光る警官の波の中で、それは美しい、美しい夜でした。私はこの夜のたたかいに最前線で参加したことを、心から誇りに思っています。

香港警察の今回の逮捕・捜査は、無茶苦茶です。無関係のひとを起訴しましたし、私はいまだに取調べを受けていません(だから、「黙秘している」という報道も間違いです)。これはまた、インターナショナルな抗議行動の高まりに、政府やグローバル企業が恐れをなしている証拠でもあります。剥き出しの暴力に対して、私たちは当然、これから先の国際連帯行動をどのようにつくっていくかが問われます(その際には、日本にはすでにたくさんの外国人労働者の存在があり、厳しい状況にあること、過去にも朝鮮や沖縄などの労働者を動員してきたことも忘れてはならないでしょう)。

今回の弾圧は新自由主義とのたたかいのほんの一幕にすぎません。私は野宿の−持たざる者の−仲間の立場から、韓国の仲間とともに最後までたたかう決意です。香港政府と新自由主義に抗議し、12月29日の国際連帯行動をともにたたかいましょう!

3.抗議声明への賛同のおねがい
引き続き、抗議声明への賛同をつのります。
29日の行動の際、前回集約にまにあわなかった分も合わせて領事館に提出する予定です。
集約期限は、12月28日晩までです。
お名前・団体名はビラなどで公表させていただきます。

声明賛同者(12月27日/順不同/個人は省略)

釜ヶ崎パトロールの会/長居公園仲間の会/西成公園よろず相談所/うつぼ公園自治会/沖日労と連帯する会(釜ヶ崎)/高齢者特別就労組合準備会/布施夜回り準備会/渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合/野宿労働者の人権を守る会/「持たざる者」の関西連帯行動/釜ヶ崎地域合同労組/釜ヶ崎炊き出しの会/釜ヶ崎医療連絡会議/失業と野宿を考える実行委員会/釜ヶ崎連帯委員会/在日アジア労働者と共に闘う会/山谷労働者福祉会館活動委員会/グローバリゼーションを考える日雇・野宿者運動準備会/日雇全協・山谷争議団/関西非正規等労働組合(ユニオンぼちぼち)/Acclaim Collective/北大阪合同労組/ATTACジャパン/脱WTO草の根キャンペーン/米兵・自衛官人権ホットライン/PeaceMedia/路上と大学をむすぶ有志連絡会・京都/05→06越冬闘争に連帯する学生・青年実行委員会/ATTAC京都/電気通信産業労働組合/ウリ‐ジャパン(戦争抵抗者インター日本部)/反戦反政府行動/宮下梁山泊自治会/有象無象反戦行動「その他。」/アジア共同行動(AWC)日本連絡会議/反侵略アジア学生共同行動(AASJA)/京都精華大学社会科学研究会/関西共同行動/松本ダメーデー実行委員会/8.15不当弾圧を許さない!松本ウルトラQ/NPO法人仙台夜まわりグループ/救援連絡センター/朝日建設争議団(大阪)/海外派兵をやめろ!戦争抵抗者の会

反WTO闘争弾圧救援会

連絡先:
06-6572-9441(FAX)
06-6572-9440(TEL)
e-mail: people@jimmin.com
郵便口座:00950-4-88555(人民新聞社名義)
※救援カンパは「WTO」などと明記して下さい。
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