2006/01/14

釜ヶ崎キリスト教協友会抗議書

大阪市長  関 淳一 様                       2006年1月10日
大阪市野宿生活者対策推進本部 様
大阪市健康福祉局長 様
大阪市ゆとりとみどり振興局長 様
西部方面公園事務所長 様
東部方面公園事務所長 様
                          釜ヶ崎キリスト教協友会               
 共同代表 秋山 仁
吉岡 基
大阪市西成区萩之茶屋2ー8ー9
旅路の里内 
TEL&FAX 06-6631-2720
抗議書

大阪市による靭公園および大阪城公園の野宿生活者に対する強制排除の動きに抗議する

 本年1月5日、靭公園および大阪城公園の野宿生活者に対し、ゆとりとみどり振興局の職員によって『弁明機会付与の通知』が配布された。この行為は「行政代執行による強制排除」を前提とした手続きの開始であると受け止め、私たち釜ヶ崎キリスト教協友会は大阪市に対し怒りを込めてここに抗議する。
 野宿生活者に対する強制排除は、一方的に居住権や生活権といった基本的人権を奪うだけではなく、個々の状況によっては生命にも関わる行為であり、断じて許されることではない。
 大阪市が野宿生活を余儀なくされている当事者・関係者との十分な話し合いおよび適切かつ十分な代替措置を講じることなく公共施設等からの立ち退きを求めることは、国際人権規約・社会権規約11条及び「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」11条にも違反する行為である。
 大阪市による野宿生活者の強制排除に向けた動きは、排除の対象とされる当事者の人権を奪うだけではなく、寒さの中で厳しい生活を強いられている市内数千人以上の野宿生活者に対しても、大阪市による強制排除の恐怖を与えることになることもふまえ、大阪市は「行政代執行による強制排除」への動きを即刻中止し、当事者及び当事者団体・支援団体と話し合うことを要求する。
以上
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