暮れは12月27日より約一週間にわたってたたかわれた大阪キタ越冬闘争集中期は、4日朝の福祉行動と撤収作業をもって締めくくられた。
前号以降の動きを振り返ってみると、年明け1日には朝から扇町公園で元気よくもちをつき、午後からは綱引き、扇町一周マラソン大会などで体を温めつつ盛り上がった。2日には西成公園での交流会へ仲間を送り出し、3日には衣料放出をおこない、また白川公園テントへの行政代執行攻撃をめぐる攻防がつづく名古屋へと訪問団を派遣した。 例年にもまして多くの仲間がパトロールや夜警、炊事やカンパ行動といった各班活動に参加するなかで、文字通り「仲間のいのちを仲間で守る」たたかいとして取り組めたのではないかと思う。また、学生をはじめとして各地から支援に駆けつけてくれた仲間や、街頭カンパの場で地域のひとびとから寄せられた多くのカンパや励ましの声は、決してわれわれが孤立した存在ではなく、関心を寄せてくれる人々、他の現場でそれぞれたたかう仲間たちとともにあるのだということを、実感させてくれた。
期間中、数次にわたり扇町公園を訪れた韓国の映画監督(日韓の日雇・野宿者運動のドキュメンタリー映画を撮影中)より、扇町に集った仲間たちに向けて、こんなメッセージがあった。「韓国の労働組合運動では、数十人集まれば何でもやることができます。あなたがたはすでにその力を持っているわけですから、何でもできると思います」
なかまたち!厳しい状況のなかでこそ、オレたちは手をとりあい、団結をうちかためていかねばならない。集中期はおわっても、寒さはこれからが本番だ。一月いっぱいの越冬期間、そしてその後も野垂れ死に攻撃に抗し、生き抜いて、たたかっていこう!
大阪城での排除攻撃をゆるすな!
来年5月からの「緑化フェア」を口実とした追い出し攻撃が昨年春からかけられている大阪城公園において、10月に単身でテントを新築しようとした仲間が職員に妨害され、罵倒されるなかで思いあまり、刃物を投げて決起し、「傷害」容疑でパクられ、起訴されてしまうという状況が起こっている(1月17日14時40分より大阪地裁にて第1回公判、傍聴にいこう!)。シェルター閉所を1年後に控え、今後も公園事務所の横暴が繰り返される可能性が高い。2年前にはテントを立てた仲間に対して職員がナイフで脅迫するという事件を引き起こした東部方面公園事務所に対し、今回の事件に対する責任を追及し、これ以上の排除をストップさせていく必要がある。土曜15時より現地で寄り合いを持つので、キタからも参加をつのりたい。
日雇全協決起集会に代表団を送り出そう!
山谷で佐藤さん、山岡さんが暴力団国粋会金町一家に虐殺されてから19、20年を迎える。また山梨県・朝日建設での3名の仲間の虐殺事態が明らかとなってから、今回は2度目の越冬である。日雇・野宿の仲間が受けている暴力的労務支配の質は20年前と何らかわることがないばかりか、さらなる拡がりを見せている。2人の、そして多くの仲間たちの無念の死を心に刻み、仲間の団結でやりかえしていく意志を明らかにするため、今年も日雇全協決起集会が16日に山谷・玉姫公園でおこなわれる。キタからも代表団を派遣する。全国の仲間とともにたたかおう!
行動提起(越冬期間は1月末まで)
1月8日(土)
広域パトロール 10時
大阪城寄り合い 15時(扇町出発14時)
1月9日(日)
炊き出し集会 12時(準備9時より)
カンパ行動 炊き出し終了後
1月11日(火)
北区福祉行動 8時30分
1月14日(金)
梅田パトロール 21時30分 JR大阪駅中央改札口北側集合
※梅田パト以外は扇町公園現地本部集合