2007/01/11

Fさんの弁明書

2007年1月10日
大阪市長 關淳一 殿

弁明書

 私は、去年1月30日に、うつぼ公園・大阪城公園で行政代執行にあった当事者です。今回また長居公園も行政代執行を、しようとしています。うつぼ・大阪城公園と同じで、満足な代替地も与えず、シェルターや自立支援センターなどへの強要と押しつけだけで、充分な話し合いせず、私や仲間達そして支援者の人達の話を聞きませんでした。公園事務所の人達や行政側の人達は、私達、ホームレスの人達を、人間として認めないで、強制排除、行政代執行という名の権力の暴力をまたおこなおうとしています。
 私達ホームレスは、一時避難している場所が、公園であったり、路上、河川敷の場所です。たとえホームレスでも、生きているからには生活する場所、人間として生きる、小屋がけ、テント必要です。以前、大阪城公園で生活していたときに、テント小屋がけをしていない人が、公園事務所の人達に、シェルターに入れてくれるように頼んだところ、大阪城公園でテント・小屋がけしている人しか入れない、こういうような話を何人かの人達から聞きました。テント・小屋がけしないで、夜になると大阪城公園に来てダンボールハウスを作って寝る人達に対して、何の対策もせず、私達テント・小屋がけしている人達には、シェルターに入れと強要し押しつける。行政は、同じホームレスでもこうした偏見と差別をしている。目に見えてテント・小屋がけが減ればそれでホームレスの問題がなくなるわけではありません。
 こういうことからでもわかるように、収容と排除が目的だけの行政側の人達に対し、私達は一致団結し、非暴力で戦っていきます。たとえ長居公園から行政代執行で強制排除されても、私はどこかの公園に移動し生活していきます。私は、生命ある限り、これからも強制排除・行政代執行、行政の不当な行いに対して、強く抗議行動をしていきます。
 弱者いじめや税金のムダづかいをやめ、失業対策にもっと力を入れてくれることを私達は要望します。今からでもおそくない。長居公園世界陸上大阪大会のための工事名目の不当な追い出しをやめてください。行政側の人達は、もっと話し合いをしようではないか。本当にこれでよいのか。頭を冷やして考え直せ。行政側の人達よ。
posted by kamapat at 13:15 | 長居公園代執行