2007/02/28

緊急要請 住民登録削除を食い止めるために

以下、緊急要請文です
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緊急要請  3000人の住民票強制削除を止めるために


 釜ヶ崎労働者をはじめとした3000人の住民票が、3月2日、大阪市・西成区によって強制的に削除されます。私達はこの暴挙をなんとしても食い止めたい。

 「居住実態のない方々につきましては、住民票の削除を行う必要がある」、「住所とは、各人の生活の本拠をいうものであり、生活の本拠たる居住の実態を具備する必要がある」大阪市は住民票削除の根拠を居住実態に置きます。しかし、住民登録をすることの出来る安定した居住先を得るためには、同時に安定した就労を必要とします。

 住民票を奪われようとしている多くの仲間たちは、釜ヶ崎解放会館に住民登録する、日雇労働者、そして野宿生活を送る労働者です。日々雇われ、日々あぶれる(失業する)。ドヤ(簡易宿泊所)を転々とする。飯場を流れる。安定した居住などどう確保しろというのか。釜ヶ崎において手配師制度を温存し、不安定就労を推進した責任は大阪市にないというのか。アルミを集め懸命に生きる仲間たちの生活の本拠を奪ったのは誰なのか。大阪城公園、靱公園、長居公園の仲間たちからテントを奪ったのは住民票の強奪者大阪市長関ではないか。


 今回住民票を削除されようとしている仲間たちは安定した居住を確保する条件さえ奪われてきた仲間たちです。そうした仲間たちに対し「居住実態がない」などとして住民票を奪おうとする関大阪市政を私達は許す事が出来ません。困難な状況にあるものが住民票を奪われること通してさらに最低限の権利さえ奪われていく。これを生存権の剥奪といったら言い過ぎでしょうか。


 不安定な居住状況にあるものは住民票さえ持つ事が出来ない。非正規雇用労働者が全労働人口の3割を超えるという実態の中で今回の住民票削除は3000人の問題にとどまるものではないと私達は考えます。多くの権利を奪われた不安定な就労状況にある労働者の象徴的事態として捉えうるのではないでしょうか。


 私達は2月26日から昼夜を問わず大坂市庁舎前に陣取り、納得のいく説明と削除を強行するのであれば、住所設定できる代替場所を大阪市に求めます。連日の行動への参加と住民票削除日にあたる3月2日市庁舎前を埋め尽くす結集を心ある、労働者、市民の皆さんに訴えたいと思います。


 連帯・激励のアピールを届けて下さい

釜ヶ崎解放会館
【連絡先】TEL 06-6631-7460 FAX 06−6631−7490
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23

失業と野宿を考える実行委員会
【連絡先】TEL・FAX 06‐6647‐8278 iryouren@air.ocn.jp
大阪市西成区太子2−1−2 釜ヶ崎医療連絡会議内

カンパ振込先 郵便振替口座00940−5−79726(加入者名 釜ヶ崎医療連絡会議 野営行動カンパなどと明記下さい)


行動スケジュール
3月2日までは回答を求めて連日市役所前での野営行動(泊り込み)を取り組みます。

野営中の主なスケジュールは
8時〜淀屋橋情宣
10時〜市役所前座り込み
14時難波、天王寺など各地への情宣行動
16時半〜共同炊事 映画上映など

【連日の行動スケジュールについては釜ヶ崎解放会館、失業と野宿を考える実行委員会または釜ヶ崎パトロールの会(090-8380−0269)までお問い合わせ下さい】

 大阪市が住民票強制削除の期限としている3月2日は朝8時より市役所前にて終日の抗議行動を行う予定です。ぜひ現場に足を運んでください。

posted by kamapat at 15:17 | 住民票・中之島野営闘争