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大阪市、高裁判決に逆らって「住民票消除は3週間延期」の決定
関市長、釜ヶ崎住民票削除は重大な人権侵害です!
このビラを手にされたすべての市民・労働者・若者の皆さん!
3月2日、大阪市は、釜ヶ崎解放会館におけるいわゆる「架空住民登録問題」で、「今日は住民票消除は行わない。3週間の期間を設けて、その間に簡易宿舎(ドヤ)でも住民登録できることを宣伝する」と発表しました。
これは、1日の大阪高裁が「住民票消除処分の差し止め」を認めた仮処分決定を受けての発表です。しかし、これでは単に問題を3週間先に先延ばしただけに過ぎません。これまで30年以上にわたって、釜ヶ崎の日雇労働者は解放会館などに住民登録することでしか、社会的なつながりが保障されてきませんでした。釜ヶ崎解放会館に「雨宿り」しなければ、一体どこで年金や保険などの手続きができたのでしょうか?どこで、投票権を行使できたのでしょうか?運転免許証や銀行・郵便局の通帳が作れたのでしょうか?故郷との手紙のやりとりができたのでしょうか?
これまで、日雇労働という違いはあっても、一般市民と何ら変わらない、普通の生活を送ってきました。それなのに、「定住地がないから」と行政から切って捨てられなければならない理由がどこにあるのでしょうか?
関市長、日雇労働者をやっていては国民としての権利はないのですか?昨日の高裁判決でも「基本的人権の侵害だ」と指摘しているのに、「3週間の延期」でごまかすのは、根本的な解決になっていません。裁判所の判決に逆らってまで、重大な人権侵害である住民票消除を強行しようとする理由は何なのでしょうか?
これまで西成区役所は、釜ヶ崎の労働者に対して住民票を置く場所がないんやったら解放会館に相談したらエエよ」と「指導」してきました(本来、それは行政が果たすべき役割ではないでしょうか?)。多くの人たちがそうやって解放会館に住所設定してきたのです。それで、今回の「住民票削除」とは、サギ・だまし討ち以外の何ものでもありません。その事実を西成区役所は、まったく調べようともしません。
3月2日、皆さんからいただいた2471筆の署名を大阪市に提出しました。この皆さんの賛同・ご支援の重さを感じています。ひきつづき、市民の皆さんのご支援、ご注目、ならびに大阪市への抗議をお願いする次第です。
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