5月15日は「国際テント村・代替住居の日」
来る5月15日日曜正午より、ポートランドの「尊厳の村」(Dignity Village)において、西半球で初の「国際テント村・代替住居の日」(International Tent City and Housing Alternatives Day)の催しがはじまります。音楽と祭りが、昼から晩までずっと予定されています。尊厳の村は全市の人々を招待し、この日をともに祝おうと呼びかけています。
適正家賃の住居がきわめて不足している現在の危機的状況のなかで、テント村の取り組み、代替住居を求める取り組みの成果を記念し、今後の課題について考える日を持とうというこの企画は、もともとタコマ・ピアース郡野宿者連合が発案し、全米そしてカナダのテント村およびテント村運動体へと広がっていきました。同時に私たちは、日本の大阪市の公園のテント村で暮らす仲間たちが、この記念すべき日をともに祝ってくれることを期待しています。
国際テント村・代替住居の日には、各参加都市が各様の取り組みを行います。ワシントン州タコマでは、ライト公園に模擬テント村を設置し、テント村の運営のあり方のデモンストレーションを行うとともに、社会浄化・再開発の問題から代替住居の建設法や発電の方法にいたるまで、さまざまな議題について討論が行われる予定です。また路上から定住住居へと移った仲間からの証言の場が持たれるとともに、タコマの路上で亡くなっていった仲間たちを追悼するための模擬墓が設けられます。
トロントでは、市庁前のネイサン・フィリップス広場で催しが持たれます。悪名高い「公共地での野宿禁止法」が制定された場所であり、その際100名の家なき市民のコミュニティが解体され、再び寝場所を必死に探し求めねばならない状況へと追いやられたのです。自主住居連合は、どのような手段であれ自分たちの住む場所を確保せねばならない世界中の兄弟姉妹たちへの連帯を込めて、風船を飛ばす予定です。トロント災害救援協会、貧困に抗するオンタリオ連合、およびその他の居住支援団体からの賛同も予定されています。
デンバーテント村運動は、野宿者のためのコロラド連合とともにバーベキューの会を企画しており、現在誰を招待すべきか検討しています。ワシントン州スポーケンの「静謐なる自由の村」の仲間によると、ジム・ウエスト市長の故郷でもある同市で独自の祭りを準備しているとのことです。
ワシントンDCの野宿者のための全国連合、バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア反貧困連合、トロントの貧困に抗するオンタリオ連合、トロント災害救援協会、自主住居連合、シアトル・キング郡のSHARE/WHEEL、スプリングフィールドのMA's A.R.I.S.E.、地域の団体である「路上の姉妹たち」、クロスローズコミュニティ組織計画、そしてストリート・ルーツなど、多くの団体が私たちとともに、この日を祝う予定です。
5月15日はぜひ尊厳の村へ。市と州がこの日を記念日に制定するよう求める要請行動にも取り組みます。詳しい情報は以下の尊厳の村ウェブサイトを参照してください。あなたの地域で独自の催しを行いたい、ほか建設的で創造的な発案をお持ちの方は尊厳の村事務所(503) 493/0740へ電話を。
http://www.outofthedoorways.org/