警察はすぐにテントを撤去し、しかしその後も家族はテントなしで文字通りの路上での寝起きをしていましたが、その家族を暴力的に警察が排除しました。抵抗して逮捕された者もいます。
詳細は、また情報があってからお知らせしますが、とり急ぎNOVOXを中心として抗議のメッセージを、フランス政府に送ることが呼びかけられています。
DALは、以下の要求項目への賛同署名を集めて、11月11日にデモを行うということです。
フランス政府・パリ市への抗議をお願いします。
以下は、11月4日(日)に東京で「『持たざる者』の国際連帯行動」の集会とデモを開催した同実行委員会による抗議文です。
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在日フランス大使館
駐日フランス大使 ジルダ・ル・リデック様
10月3日以来、パリの銀行通り24番地(24, rue de la Banque, Paris 2eme)にホームレスの190家族110のテントを設置し、公営住宅への即時入居を求めて、路上で寝泊まりしています。これらの家族の多くは、数年、ときには十数年にわたってホテル生活や、知人宅への居候生活を送り、子どもたちもホテルや居候先から学校に通っています。落ち着いて勉強する環境にないだけではなく、料理もできなければ、シャワー・トイレも共同の生活だときいています。銀行通りのホームレスの家族の主張は、すでに空きがあるとわかっている公営住宅への入居であり、これは生きていく上で当然の権利です。今すぐに実現可能な要求であるにもかかわらず、それを受け入れるどころか、政府は警察を動員し、暴力的に銀行通りから家族を5回にわたって排除し、ケガ人を出すという対応をとりました。
私たちは、日本のホームレスやフリーターの人々が置かれている不安定な社会状況を強化する政策に反対し、これら「持たざる者」と連帯する市民団体、社会運動団体、個人のネットワークNOVOXです。銀行通りのホームレス家族は、テントも毛布も警察に撤去され、体を横にすることもままならず、凍える路上で夜を徹して立ちっぱなしで、要求が通るまでは立ち去らないと決意していると知りました。その数は320人をこえるときいています。私たちは闘うホームレス家族と連帯するとともに、フランス政府の暴力的で人権を無視した対応に強く抗議します。
銀行通りのホームレス家族の要求は以下のとおりです。
1.劣悪な居住環境にあるすべての者に適切な再入居先を保障すること。
2.命の危険があるホームレス10万人に即時、HLM(低家賃公営住宅)を割り当てる。HLMの割り当ての手続きを公正に行うこと。HLMが不足しているというのならば、民間賃貸住宅に入居させ、HLMとの差額を公的に負担するプログラムを実施すること。
3.100万戸のHLMをすぐに建設すること。
4.住宅への権利法(DALO=Droit au Logement Opposable)を改正し、実際に適用可能な法律にすること。それにともなう公的予算を確保すること。
日本の市民社会においても、銀行通りへの支援の声が高まっており、日本の市民社会からのフランスのホームレスの皆さんへの連帯の意志を伝えるとともに、フランス政府がこれらホームレスの人々の要求に真摯に耳を傾けて、実現に移すことを要求します。
「持たざる者」の国際連帯行動実行委員会
(以上、抗議文)
下記に銀行通りの占拠と排除の動画がアップされています。
http://revver.com/watch/428937/10102007-evacuation-rue-de-la-banque-1/
http://revver.com/watch/432078/paris-16h30-evacuation-et-interpellations-rue-de-la-banque-75002/
http://revver.com/watch/465019/paris-1-nov-2007-6eme-evacuation-rue-de-la-banque/
http://revver.com/watch/456831/paris-mal-loges-nuit-de-la-solidarite-rue-de-la-banque-75002/
http://revver.com/watch/429178/10102007-evacuation-rue-de-la-banque-2eme-partie/
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