2007/11/11

弾劾声明

弾劾声明
 10月3日からDALを中心とする社会的排除に異議を突きつける運動団体の担い手である190人からなるホームレスの家族がパリの銀行通り24番地を占拠して公営住宅への即時入居を求めていた。まず何よりも私たちは彼・彼女たちのこの要求を断固として支持する。人が社会で生きていく時、身体と心を休める場所と時間は必ず必要であるとするなら彼・彼女たちの要求はまったくもって正しいと確信する。私たちははここから1mmも動きはしない。

 だが、この極めて当たり前の要求―身体と心を休める場所と時間を求めることが『要求』などと呼ぶべきことなのか!―に対してパリ警察は彼・彼女たちの家であるテントを撤去し、彼・彼女たちを路上へ叩き出した。そして身ぐるみを奪われた彼・彼女たちの叫びに対して暴力と逮捕で打ちのめすことを答えとした。私たちはパリ警察が出したその答えを認めない。ここにパリ警察の言い分など入る余地はない。身体と心を休める場所と時間への人として自然な欲望を暴力で粉砕したのだから。彼・彼女たちが人として自然な欲望を持つことは間違っているのか。それは暴力と逮捕の対象なのか。だとすればなぜ?!どのような権力を持てば他者の欲望を粉砕できるのか。そのような欲望を持つことが間違っているとして否定するのであれば彼・彼女たちに対してのその否定に対する代案を明らかにせよ!

 わたしたち、大阪の野宿者は昨年の1月30日、今年の2月5日と大阪市の暴力によって叩き出された。野宿者たちが寒空のもとに叩き出され途方にくれた。「追い出しをやめろ!」、「大阪市は話合いに応じろ!」という叫びが虚空に漂った。だが、その叫びをパリの仲間たちは抱きとめてくれたことを私たちは決して忘れないだろう。パリの仲間たちのパリ市と警察への苦悩は私たちの苦悩である。パリ市と警察にひとかけらの正当性はない。そこにあるのは徹底して糾弾し!弾劾し!粉砕し!完封なきまでに解体しつくされることだけだ!


パリ市は仲間たちを公営住宅への即時入居をさせろ!!
強制排除を許さないぞ!!
パリ市の暴力を許さんぞ!!
パクッた仲間を返せ!!



2007年11月12日
釜ヶ崎パトロールの会
大阪キタ越冬闘争実行委員会
posted by kamapat at 13:39 | 国際連帯