2007/12/07

大阪キタ越年越冬闘争

扇町公園を拠点とする大阪キタ越年越冬闘争の大まかなスケジュールをお伝えします。
今年は12月28日(金)から4日(金)ないし7日(月)まで、集中して取り組みます。
連日、パトロール(夜間の梅田パトロールに加え、大川や中之島、新大阪、本町など広域に)、共同炊事(毎夕。お昼に軽食)、街頭情宣(17、24日の各月曜も)、夜警、資材集めを野宿の仲間とともに各班体制を組んで取り組みます。
宿泊も可能です。ご支援ご参加、よろしくお願いします。

12/28 福祉(福祉事務所仕事納め)、野営テント建て込み
12/29 南港臨泊入所
12/30 南港臨泊入所
12/31 もちつき、映画上映会
1/1 紅白を見る会、西成公園もちつき
1/2 越冬まつり
1/3
1/4 福祉(福祉事務所仕事始め)
1/5
1/6
1/7
以降、毎週日曜日に炊事(炊き出し)をやります。また、月曜の生活相談と中之島炊事、金曜パトロールなどの通常活動も継続して行います。

12月21日(金)に今年の越冬セミナーを開催することになりました。
ビラを以下にアップロードしてあります。
http://proxy.f3.ymdb.yahoofs.jp/bc/44fd5140_376f/bc/%b1%db%c5%df%a5%bb%a5%df%a5%ca%a1%bc%a5%d3%a5%e9ol.pdf?bclpZUHBzBbYQ1Aa

12月21日(金)
18時〜20時 セミナー
 @大阪YWCA
 参加無料
 野宿の仲間とともに、野宿の問題についての基本的な事柄を学習し、越冬闘争の内容を話し合います。
21時30分〜
 梅田パトロール

 今年も厳しい冬がやってきました。とりわけ年末年始は寒さだけでなく、数少ない日雇い仕事もなくなりアルミ缶の買い取り所も閉まるなど現金収入を得る機会もなくなり、そのうえ福祉事務所などの行政機関も閉鎖して、野宿の仲間にとって最も厳しい季節となります。
 私たちはこの厳しい冬を「仲間の団結で乗り切ろう」「ひとりの路上死も許さない」を合い言葉に、野宿の仲間とともに越年越冬闘争を行ってきました。
 大阪キタ越年越冬闘争では、12月28日から1月7日までの間(予定)、扇町公園を拠点にして仲間とともに寝起きしながら連日、炊き出しやパトロール、街頭でのカンパ活動を行います。医療・福祉の相談や、「紅白を見る会」「越冬祭り」などのイベントも行います。
 強制排除に住民票取り上げ、そして失業対策事業の大幅削減計画など、大阪市は野宿の仲間への敵視政策をますます強めています。大阪市は、排除と収容で「目に見えるテントを無くすこと」に躍起になっていますが、それは目の前にある貧困を覆い隠そうとするものでしかありません。
 世界中を新自由主義グローバリゼーションが覆い、戦争と貧困が拡大するなか国内でも「ワーキングプア」、「ネットカフェ難民」や日雇派遣などの非正規雇用の労働者など貧困と格差の問題は無視できないものとなっています。
 野宿の仲間の闘いはそれらともちろん無関係ではありません。仲間の闘いは世界中で吹き荒れる「弱肉強食」の論理への闘いであり、「自己責任論」への抵抗であり、奪われた権利を取り戻す闘いであり、職を、住む場所を、生活を奪う暴力に対する闘いなのです。
 今年の越冬闘争では、この間取り組んできた共同炊事や扇町公園での「仲間の日」(炊き出し集会)における一品作り作業など、仲間同士での共同(協働)作業を通じて形成しつつある、「対策」からすら排除された文字通りの野宿を強いられた仲間と、「排除と収容」の攻撃に日々さらされているテント・小屋で暮らす仲間の団結をさらに大きなものとするための行動のひとつとしていこうと思います。また、高齢労働者と若年層とのつながりも追求していかなければならないと考えています。
 貧困者や社会的「弱」者への攻撃が強まる中、野宿の仲間の闘いはますます重要なものとなるでしょう。なぜなら、現在の野宿の仲間の置かれた状況は「ネットカフェ難民」や困窮フリーター、全労働人口の3割をしめる非正規雇用労働者の未来だと言えるでしょうから。
 私たちは闘いの歩みを止めるわけにはいきません。路上から、公園から、「生きて冬を越す」という最も根源的な声をあげる闘いである越年越冬闘争は、労働者・貧困者の尊厳と未来を賭けたたたかいなのです。
 厳しい冬を仲間の団結によって生き抜く越冬闘争にぜひとも参加・支援をよろしくお願いします!
posted by kamapat at 19:06 | お知らせ