2008/09/04

うつぼ・大阪城公園裁判 今後の予定

うつぼ・大阪城公園強制排除事件、国賠裁判はこの秋から証人尋問が始まります。ぜひ傍聴に来ていただき、大阪市を追及すると同時に原告の仲間を支えてください。

9月12日(金)10時30分〜5時 202大法廷
まず、被告側証人として、
千坂元ゆとりとみどり振興局課長
山中西部公園事務所元副所長
藤田東部公園事務所元副所長
の3人をついに法廷に引っ張り出し、こちら側の弁護団が尋問します。彼らは強制排除当時の責任者で、千坂元課長は長居公園の強制排除の当事者でもあります。
強制排除へ至った経過の非道、強制排除の違法性を追及します。ぜひ傍聴してください。

10月15日(水)には、原告側の証人が尋問に立ちます。原告の仲間2人と、釜パトメンバー、加えて数人を予定しています。

平日のことですが、なんとか都合をつけていただいて、よろしくお願いします。
posted by kamapat at 11:46 | 靱・大阪城代執行・国賠訴訟

2006/02/17

NHK番組『つながるテレビ@ヒューマン』(2月4日放送)に対する抗議文

(以下のエントリはいったん掲載したのち、2006年2月17日から23日まで非公開にしていました。経緯は末尾をお読みください)

西原理恵子氏がレポーターをつとめ、強制排除後の大阪城公園を取材したNHKの番組『つながるテレビ@ヒューマン』(2月4日放送)について、取材対応した「失業と野宿を考える実行委員会」のメンバーが送った抗議文を転載します。なぜ「抗議」するのかについては本文をお読みください。

「失野実」では今週火曜、代執行関連のニュース報道や番組を見て意見交換する集まりを持ったのですが、管理人の印象ではこの番組はワースト2位、もう絶句・・・という感じでした。
ちなみにワースト1位は2月5日読売テレビの『たかじんのそこまで言って委員会』(こちらは、ある意味予想できましたが)。

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2006/02/12

強制排除反対署名(第2版)

署名用紙ダウンロード

公園野宿者のテント・小屋に対する強制撤去に反対の署名をお願いします!

 1月30日、大阪市は西区・靭公園東園全域内の約20軒と、中央区・大阪城公園内の5軒のテントを、行政代執行により強制撤去しました。そこで野宿を強いられていた人々が住居としてきたテント・小屋などを、こともあろうに手続き開始からわずか3週間足らずで強制的に破壊し、住人をこの厳寒の路上に追い出したのです。

 代執行の当日、当然のなりゆきとして多くの良心的な市民による抗議と抵抗があり、大きく報道されたのは記憶に新しいところですが、残念ながら誤解を招くような報道も見られました。市職員に負傷者が出たことのみ大きく報じられていますが、支援側も救急搬送3名(うち1名は全治1ヶ月の重傷)他軽傷者多数を出しており、1名が逮捕されるほか暴力的な弾圧を受けました。ましてや、追い出された人々を受け入れるために支援者側が用意した他公園のテントなどを当日先回りして撤去、封鎖するなどして、その行き場すら奪うと言う、救命ボートを沈めるような大阪市の非道な行為については、テレビカメラを追い出して公正な報道を妨害しようとした行為同様、ほとんど知られていません。

 元々行政代執行の根拠となる都市公園法に基づく撤去対象は、公園内に張られたテントなどの物件に対するものですが、これらは長年にわたって人が居住してきた「家」であって、単なるモノではありません。それは寒さや襲撃から身を守り、生活用具を保管する生活の本拠であり、仕事の拠点です。強制撤去はそれらを一挙に奪うことを意味します。

 市が代替住居として提示するのは本年中に閉鎖される大阪城一時避難所(シェルター)と自立支援センターのみで、そこにはテントや荷物を放棄した上で、再就職出来なくても最長6ヶ月(自立支援センター)までしか居られず、再入所も出来ずそこを出たら以前より状況が悪くなるというリスク、加えてプライバシーのない粗末な環境など過酷な制約があるにも関わらず、野宿者だからこれで充分、それを拒否するのはわがままだという差別的なまなざしすらあります。

 先般、大阪地裁も居住の事実が認められれば、公園に張られたテントなどにも住所が適用出来、住民票を申請出来るとの判断を示したばかりです。住所は各種の社会的権利の拠り所であり、判決は住所を持たぬ者は「人」扱いされないのはおかしいという、憲法にのっとった誰が見てもむしろ当たり前の判断ですが、公共の場所の占有を認めたものではありません。それが一部の報道など誤認されて批判されているようですが、本質を見誤っています。

 もとより災害時の緊急避難場所でもある公園が、失業など様々な事由による経済的難民たる野宿者の受け入れ先となっている事実の背景には、彼らが私有地を侵害せずに生存するためには、公有地に拠らざるを得ないというやむを得ない理由があり、ひいては野宿に至る水際の段階や、野宿に至った後での救済における行政の無策があります。

 多くの野宿者はテントすら持たず、路上を放浪して暮らしています。この「豊かな」国の大阪と言う大都会で、年間200人以上の人々が路上死を強いられている事実をご存知でしょうか? 公園のテントは一部の人々が自力で築いた「命の砦」です。どこにも行く場所がないゆえの結果なのであり、決して自由気ままに「不法占拠」しているわけではありません。その彼らがここに至ってまた居所を失って路上に放り出されることがどういう結果を招くかは容易に想像出来ますし、それが重大な人権侵害、とりわけ生存権の侵害であることは明白です。

 そもそも行政代執行は法的には最後の手段であり、公的権力の直接行使であって、本来その適用には慎重であって然るべきです。言うまでもなく、ことは住居に関わる問題だけに、人の生死に関わる重大な結果を招く恐れがあります。

 にも関わらず今回の行政代執行には緊急性のある理由が何も示されておりません。大阪市は5月に予定されている「国際バラ会議」や「緑化フェア」などに合わせた整備工事を市内各公園で行っていましたが、それらが緊急避難として公園に居住する人々の生存権を侵害してまで不可欠なものとは到底思われません。また仮に工事を行なうにしても、必要なら公園内でテントを移動するなどしても工事は可能であり、また実際に野宿者側が工事に協力すべく話し合いに応じ、円満に対処してきた経緯もあります。ところが、昨年来、大阪市はそうした話し合いをも一方的に拒否しているばかりでなく、証拠を残す文書での交渉にすら一切応じていないのです。

 今回の強制撤去は、市民の税金を湯水のように使って暴力をふるった結果、ただ野宿者を追い散らしただけで根本的な解決には全くなっていません。片方では再三報道されてきたごとくムダ金を使い、業者との癒着、汚職を繰り返しておきながら、こうして選択肢を奪われた弱者たるひと握りの野宿者を野垂れ死にに追い込もうとする大阪市のやり方は断じて見過ごすことは出来ません。ましてや「差別のない明るい社会」と、人権都市を標榜する大阪において、国際人権規約にも明らかに違反するこの強制追い立てを絶対に許すべきではないと考えます。私たちは法的手段として靱・大阪城両公園の処分取り消しを求めて提訴しています。私たちは大阪市がこの処分を取り消し、今また他公園にもその手を拡げようとしている強制排除というこの恥ずべき行為を直ちにやめるよう強く要求しています。

※本署名活動並びに、本件についての疑問やご質問があれば失業と野宿を考える実行委員会
(〒557-0002大阪市西成区太子2−1−2 特定非営利活動法人・釜ヶ崎医療連絡会議 気付 TEL/FAX06-6647-8278  iryouren@air.ocn.ne.jp)にてお答えいたします。

(以下、署名本文)

大阪市長 關 淳一 殿

【要望】
野宿者の「家」たるテント・小屋等をこれ以上強制撤去しないでください

 大阪市はこれ以上の野宿者の強制排除を直ちにやめてください! 大阪市が多数の職員と多額の税金を投入して1月30日、靱公園、大阪城公園で行った強制撤去は、そこで暮らしていた人々を路上死の危機に追い込み、なかんずく多数の市職員やガードマンらを殺人行政に加担させた愚行でしかありません。

 その結果は野宿者を追い散らしただけで、野宿問題の解決には何の進展もありませんでした。これを正当化し、あるいはまた野宿できそうな余所をフェンスで囲い、置石をし、普通の利用者からも憩いのスペースを奪い、威圧するような「追い出し」に執心する限り、差別感情に歯止めはかからず、陰湿で理不尽な襲撃による犠牲者はあとを絶たず、大阪市の標榜する「差別のない明るい社会」にはほど遠いままです。

 野宿者が差別を受けない権利を持つ同じ市民であることを想起して下さい。彼らは野宿なりに懸命に働き、収入相応の納税も果たし、日々の命をつないでいる隣人です。同じ「人」としてのまなざしで接してみる時、施設収容などの単純かつ間に合わせ的な施策がいかに人道に外れているかも理解出来るはずです。

 国際人権規約にも明らかに違反する人権蹂躙行為である強制追い立てを直ちにやめ、多種多様な選択肢を含む、きめ細かな支援施策の充実と、野宿問題の根本解決を目指して、対話のテーブルにつくことを大阪市に対し強く要求します。

(以下、署名欄)

2006/02/06

靱公園自治会声明

靱公園の元住民が連絡を取り合い、作った声明文です。
以下、手書きで書かれた文章(原案:Mさん)をそのまま打ち込んだものです。


1月30日になされた靭公園における野宿者テントに対する行政代執行について

2006年2月6日

靭公園自治会

 前略 今回の騒動で地域の皆様に大変なご迷惑をおかけした事を、深くおわび申し上げます。さて、私達に対するいろいろな批判なり意見がありました。それについて、私達なりの考えをここにのべようと思います。
 公園内にテントがある事により子達を公園で遊ばすのに不安を感じるという発言です。この発言には偏見と差別を感じました。私達があれほどテントを必死で守ろうとした。それは、この寒空に靭公園を追い出される事が私達の命にかかわるからであり、公園とその周辺地域がどれほど私達にとってだいじであるかを表わしています。周辺地域でアルミ缶、ダンボール、古新聞などを集め、日々の生活の糧としていたのです。
 支援の団体の方々の協力により靭公園には自治会がありました。自治会では地域に迷惑をかけないという事が頻繁に話しあわれ、月1回の公園と周辺の掃除をしてまいりました。地域の人にきらわれてはテントを守ってゆけない。生きてゆくための糧を得る場所を失う。この事をわかってほしいと思います。
 次に報道関係の方々がいわれている自立支援センター、シェルターにはいらないのはわがままであるという発言であります。この発言を聞き、報道関係の方々がいかにこの問題に関して知らなすぎるか思いしらされショックをうけました。
 生活の糧を得るためにしている事を私達は仕事といっています。仕事をし、月2〜3万をかせぎ今日も生きていると思う事によりそれなりに満足してきました(一般の方からみれば、電気もガスもない生活は大変だ)。かりに報道関係の方々がいきなり今の仕事をやめなさい、○○工場で働きなさいといわれたらどうしますか。私達が自立支援センターにはいれといわれるのも、これとおなじように思うのです。それなりに満足しているのに、考えてしまいますね!
 次に大阪城のシェルターです。その前に(何年もかかり、どこに何が何時にでるかをしらべてきた)私達の仕事について説明しなければいけません。
(1)アルミ缶を集める人
(2)ダンボールを集める人
(3)古新聞、雑誌、古本を集める人
(4)食物、古着を集める人
(5)銅などの非鉄を集める人
 このようにいろいろな仕事をしている仲間がいます。
 私達がかりに(1日、飯とつけもの1食くれる)シェルターに入っても生活の糧は自分でかせがなくてはいけません。シェルターにはアルミ缶買取り場所はありますが、他の物は買いとってくれません。今までなら10分ぐらいで売りにゆけたのが、シェルターからだと4〜5kmもリヤカー、台車をおしていかなければなりません。シェルターには、ましてリヤカーなどおく場所もない。ここで生活をしてゆけますか。
 ここで地域の皆様や商店街の方々にいままでの支援ありがたく感謝しております。食物、アルミ缶、古新聞などを、いただきました。「死んだ夫の古着です。きてください」と、わざわざテントまでもってきていただいた方もいらっしゃいました(このような方々は決して外に向っていわれませんが、私達を理解し支援してくださいました)。今だに失われない、日本人のやさしいおもいやりを感じます。ありがとうございました。
 次にのべる事が1番だいじな事です。代執行だけを強調され報道されましたが、いったいこんどのバラ博が必要であったのかどうかという問題です。公園には、美しい赤土の市民のためのテニスコートがありました。行政はこれをつぶし、何十年も生きてきた木を切り今も切っている。観光客のため、外国からのお客様のため、大阪のイメージアップのため、何十億もの税金をつかい、行政の顔は市民にむけられていますか?
 阪神大震災以後大阪でも東南海地震に対する防災がさけばれています。バラ博、防災の事も考えながらの工事とはとても思えない。道路に看板があります。「緊急避難場所靭公園」、公園はフェンスの中にあります。バラ博工事が終了するまであのフェンスはある。地震は、いつ起るのか。だれか知っている人はいますか?それとも役人はしっているのか?
 バラをうえたやわらかい土の上に仮設住宅は建つのか?何年もかかって、踏みかためられたテニスコート。根のはった土の上ならしっかりと建つ。冬の寒い日、電気、ガスがだめでも、木があれば寒さをしのげる。夏の暑い日は木陰にはいればいい。夏の靭公園、群をなして蚊が飛びかっている。公園事務所はそれを放置している。震災があれば、蚊は病原菌をまきちらしますよ。
 小泉さんのまねではないが民主主義の政治下では協調と対話が必要であり、対話をするふりをし協調性をもたない大阪市。
 最後に関市長に言いたい。あなたのおじいさんは市民に感謝され歴史に名を残しました。日本人の恥の文化を知った方でありました。弱い立場の人々をいじめおいつめ、最後はどのような結果になるのか。過去の歴史を知っている方ならわかるはずです。自分の名だけを上げようとあせる人は、結局悪名だけを残す。恥とはなにかをしらないあなたが墓にはいる時、どんな顔をしておじいさんや先祖の方々とお会いになるのですか。
 「全国からの支援ありがとうございました。」
 靭の桜は美しい。ましてそれを観る人々は桜にまけないほど整然とならびすわり、酒を飲み美食し、やさしくおもいやりの心で野宿者にテント生活者にふるまい美食をわけた。その光景は、桜の下で1つのものとしてとけてゆくようだった。今は桜も人をこばむフェンスの中にある。

2006/02/02

靱公園・大阪城公園での行政代執行による野宿者強制排除に対する抗議声明

ご存じの通り、大阪市によって1月30日に行政代執行による強制排除が強行されてしまいました。
抗議の声を寄せていただいたみなさん、支援していただいたみなさんに心から感謝させていただくとともに、今後は靭の仲間、大阪城の仲間を支えつつ、大阪市に今回の責任をきっちりと取らせ、ふたたびこのような排除を行わせないための取り組みをつづけていきたいと考えています。

今回の事態を受け、抗議声明をつくりました。
以下の声明に賛同していただける方は、下記までお願いいたします。
賛同団体・個人名は、ビラ・ネット上などで公開させていただきます。

失業と野宿を考える実行委員会

kamapat@infoseek.jp(釜ヶ崎パトロールの会アドレス)
FAX:06−6647−8278(釜ヶ崎医療連絡会議)

また、代執行反対行動のためのカンパおよび、30日に不当逮捕された靱公園のYさんの救援カンパを呼びかけます。ご協力いただける方は、以下までよろしくお願いいたします。

現金カンパ振込先(暫定):
郵便口座:00930-6-139747(『大阪キタ越冬実』名義)
※代執行カンパと明記ください。

当日の模様などについては、以下で報告を載せています。ぜひごらんください。
http://kamapat.seesaa.net/

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靱公園・大阪城公園での行政代執行による野宿者強制排除に対する抗議声明

 2006年1月30日、大阪市は靱公園・大阪城公園の野宿者約20名に対し、700名近い職員・ガードマンおよび多数の警察官を動員し、行政代執行による強制排除を強行した。
 排除の過程で、1名が「傷害」容疑で不当逮捕され、3名が救急搬送(うち1名はガードマンの暴行で全治1ヶ月の骨折という重傷)、多数が打撲等の軽傷を負った。最後まで自分のテント・小屋に残ろうとした仲間は引きずりだされ、立会いすら認められず、離れた場所から自分の家がズタズタに破壊され、荷物が放り出されていく光景を目撃させられた。

 われわれは、大阪市によるこの非道を、全身からの怒りを持って糾弾する。

 厳寒のさなか、野宿の仲間から家を奪い、路上へと叩き出したことは、どのような口実を持ってしても許されることではない。毎年200名以上の野宿者に路上死を強いている大阪市は、どれだけ仲間の命を奪えば気が済むのか。

 靱の仲間、大阪城の仲間たちは、これまで繰り返し話し合いを求めてきたにもかかわらず、大阪市はその声を一切無視して排除に踏み切った。追い出しの「代替策」として市が提示してきた大阪城公園シェルター、自立支援センターは、わずか数ヶ月の期間後には退所させられ、再び野宿に戻らざるをえない施設である。入所と同時に「二度とテントを張らない」という誓約書を書かされ、テントを潰される。

 入所中も、行政による退所後の仕事の保障はない。施設住まい、高齢というハンデを背負いながら職安に通い、結局職を見つけられなかった仲間は、「『自助努力』が足りなかった」というレッテルを貼られ、再び路上に放り出される。1日1食、2畳足らずのスペース(シェルター)など、劣悪な居住環境と合わせて、「排除の言い訳」という性格を持った施設であることは明白である。

 このような実態を肌身でよく知っているからこそ、大半の野宿者は入所を強要する職員の「説得」を拒否し、今回の強制排除に抗議するとともに、抜本的な失業対策や生活保護の無差別適用を求めて声をあげてきた。「テントを潰されたくない」というかれらの思いは、けっして、一部のマスコミが報道しているような「わがまま」によるものなどでは断じてなく、生きんがための叫びなのだ。

 1月27日の公園テントでの住民登録を認める地裁判決にもかかわらず、大阪市は排除を強行し、許しがたいことに代執行当日に控訴を行った。行政が抜本的な対策を行わず、排除を繰り返すなかで、テントでも生きていく権利すら保障されないというならば、路上死以外に何があるというのか。

 そもそも、莫大なカネを投入して進められる『世界バラ会議』『緑化フェア』のための公園整備は、一体誰のためのものなのか。代執行手続き開始後の1月11日、ゆとりとみどり振興局による官製談合事件が明らかになり、課長ら4名が逮捕されるという事態に発展した。汚職にまみれたゆとりとみどり振興局に、野宿者の生命を踏みにじる権利などない。

 今回の代執行は、けっして最後まで残った20名のみのたたかいではなかった。もともと靱で40名以上、大阪城で700名近くいた野宿の仲間たちは、3年前のシェルター開設から代執行に至る過程のなかで追い散らされ、一部は確実に路上死を強いられていったであろう。その仲間たちの無念を胸に、そして今回、大阪市のなすがままに代執行を許せば、さらなる排除の危機に晒されていくであろう市内1万人の仲間たち、全国3万人の仲間たちのために、20名の仲間は最後まで残り、全国から結集した仲間とともにたたかい抜いたのだ。

 現場に残った仲間たちだけではない。大阪市の暴挙に対し、全国そして世界各地から抗議が集中するとともに、激励の声が寄せられた。代執行を契機として、われわれの結びつきはむしろ強まったのだ。

 大阪市側の圧倒的な人員・物量にもかかわらず、靱の団結テントに結集した約100名は早朝8時からの攻撃に対し、6時間以上持ちこたえ、当初の大阪市の計画を完全に転覆させ、その非道さをすべての人々の前で明らかにした。この30日のたたかいは、こうした仲間の思いと、多くの人々の支援と、団結があってこそ可能だった。強制排除を止めることはできなかったが、決して、われわれは負けたわけではない!

 大阪市は、今回の件からなんら学ぼうとしていない。代執行と平行して、30日早朝に靱の仲間を受け入れるために設置した扇町公園のテント4張りを撤去し、また抗議行動に参加していた西梅田公園の仲間のテント1張りを報復的に撤去し、さらに多くの仲間が抗議行動に参加していた西成公園で、生活妨害のためにテントを囲むフェンスを設置した。

 31日にはテント撤去の抗議と返還要求のために向かった仲間たちを、北部方面公園事務所は中にすら入れず突き飛ばし、暴行した。同日、南部方面公園事務所は長居公園のテント村に約30名と車8台で押しかけ、靱の仲間の受け入れのために改築したテントを潰そうとした。

 2月1日に市が発表した文書において、ゆとりとみどり振興局は「テント・小屋掛け等は景観を損なうのみならず、樹木や草花に悪影響を及ぼしていることや、酒に酔って騒ぐなど、周辺住民に不快感や不安感を与えて」いるから撤去した、などと恥知らずにも開き直り、みずから野宿者に対する差別と偏見を振りまいている。

 また、代執行の際に職員・ガードマンが行った数々の暴行にはいっさい触れないまま、前日深夜にフェンスを閉鎖し、園内を密室状態にしようとした職員に対する抗議のなかで、1人が軽傷を負ったことのみを取り上げ、「暴力行為は決して許されるものではありません」などと一方的な被害者であるかのごとく訴えている。

 大阪市よ、あなたたちの行っている殺人行政こそが、最大の暴力ではないのか。

 われわれは、「もうたくさんだ!」と叫びたい。

 こんなことが、いつまでも続くのを、絶対に許してはならない。

 われわれは、これ以上の排除と人殺しをただちにやめるべく、大阪市に要求する。

 そしてこのような事態がつづくかぎり、仲間の命と暮らしを守り抜くため、ともに全力でもって抵抗していくことを、ここに宣言する。


失業と野宿を考える実行委員会


【賛同団体・個人】(2006年2月11日現在/順不同)
ピース・チェーン・リアクション/キリスト教事業所連帯合同労組/紫陽の会/渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合(のじれん)/笹島診療所/隅田川野宿労働者有志一同/三多摩野宿者人権ネットワーク八王子有志一同/夜まわり三鷹(野宿者と共に生きる会)/「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会/ATTAC関西グループ/ピープルズ・プラン研究所/京都精華大学社会科学研究会/国連・憲法問題研究会/アジア連帯講座/路上と大学をむすぶ有志連絡会・京都/野宿労働者と向き合い支援する会/05→06越冬闘争に連帯する学生・青年実行委員会/きょうと夜まわりの会

杉原浩司/岡井友穂/高橋 礼子/屋嘉比優子/二関 知美/屋嘉比 ふみ子/小野寺真人(京都府立大学大学院生)/野崎泰伸(大阪府立大学大学院人間文化学研究科博士後期課程)/田村 ゆかり(東京都)/森俊一(全逓労働者)/高瀬香緒里/湯浅誠(NPO法人自立生活サポートセンター・もやい・便利屋あうん)/さぶろう(靖国解体企画)/青柳行信(カトリック福岡正義と平和協議会)/渡辺拓也(大阪市立大学)/白井裕子(愛知医科大学)/新孝一/高橋優子(東京都在住)/星山京子(羽生伝道所牧師)/花村健一(樹花舎)/亰雜物(詩人)/松平 尚也(アジア農民交流センター)/堀田 義太郎(大阪大学大学院)/箱田徹/寺尾光身(岐阜県多治見市在住・元理系教員)/井形 和正(一橋大学大学院生)/小倉英敬(国際基督教大学講師、八王子平和市民連絡会呼びかけ人)/山本崇記(大学院生・京都)/原民樹(1唐フ底力で朝鮮学校の民族教育を支える会)/稲垣 豊(ATTAC Japan首都圏) /新谷/小森政孝(ATTAC京都)/西山澄夫(週刊オルタ発行人)/京極紀子/攝津正(フリーター)/水梨和久/澤田春彦(るんぺん・ぷろれたりあ)/木谷公士郎(司法書士・兵庫県司法書士会)/野々村耀/岩川 保久/千田 靖子/藤井克彦(ソーシャルワーカー)/八木 正(広島国際大学医療福祉学部教授)/松本 勲(東京都・労働者)/金靖郎(団体職員)/堀金 博/田中伸一郎(地方公務員)/大森美弥/津村洋(ジャマルさんを支援する会)/岡田健一郎(学生)/水木久美子 /福澤尚子/益岡賢(東京東チモール協会)/松平 隆史(医療と福祉の戦争協力に反対する連絡会議・うつ病患者)/いちじゅ(ニート)/菊地夏野(名古屋市立大学教員)/功能大輔/竹林 隆(大阪教育合同労働組合)/山本ユキコ(立川・反戦ビラ弾圧救援会)/金 梨恵(学生)/内海 俊介(個人)/高橋 亨(会社員)/但馬けいこ(均等待遇アクション21京都)/大沢豊(三多摩野宿者人権ネットワーク)/岡本健太(学生)/西谷 秀明/鴇田昭裕(東京・医福連)/中川義裕(attac北海道)/数宝照夫(すほうてるお)/綱島洋之/石下 直子/秋山史/たまりん(水野友美)/盛岡晋吾(ききとりの会)/北井大輔/茂木 遊(戦争に反対する中野共同行動)/木村穣(KDML暫定コーディネータ)/大和田善博(会社員)/稲荷明古(京都市民)/笹沼弘志(野宿者のための静岡パトロール事務局長)/牧野幸子(大阪外国語大学)/杉本健太郎/郭奎男/猛牛丸(フリーター)/相内勝也(北海道知床)

【賛同者からのメッセージ】

「失業と野宿を考える実行委員会」による「靱公園・大阪城公 園での行政代執行による野宿者強制排除に対する抗議声明」に賛同し、同声明の呼びかけに基づき署名します。 また、大阪市当局には行政機関の義務として下記の通り要求します。

 2006年1月30日の靫公園、大阪城公園の野宿者強制排除に参画 した大阪市および関係諸機関は、日本国の一行政機関として法 の法たる憲法を遵守しなければならない。
 したがって、日本国憲法第十一条【基本的人権の享有と性質】および第十三条【個人の尊重、生命・自由・幸福追求の権利の 尊重】、第二十五条【生存権、国の生存権保障義務】、第二十 九条【財産権の保障】等の規定に従い、当日の行為の違法性を自ら明らかにする責務を持つ。
 また、不当にも生存権および財産権を奪われ、生命の危機に晒 された野宿者に対し、当事者のニーズに基づいた生活拠点の補 償を最優先とする直接的支援と破壊され遺棄された財産の弁済 、および被害者への謝罪を緊急に行なわなければならない。

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抗議声明に賛同します。こういう怒りを表現する言葉を持ちません。 誰かの利益や正義のために殺されたくない。私はこのことの目撃者として、このことを許した今日私の暮らすこの社会を絶対に忘れない。 何ら支援できませんが、声明を友人・知人に知らせています。暴力・弾圧を受けた方、周囲の支援のみなさま、どうか、どうか生きのびてください。無力ですが、無視・孤立を許さない決意で気持ちだけ精いっぱい支援しています。

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抗議声明に賛同いたします。今回の行政代執行による野宿者の強制排除は、あ からさまに人間が生きる権利を否定したものだと考え、これを絶対に許すわけ にはいきません。

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先日の靱公園と大阪城公園におけるホームレスの人々への行政代執行に怒りを覚えている物です。抗議の意志を示したいと思いますので、賛同したいと思います。

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一人一人の大切な「命」「生活」「人生」の重さを微塵にも感じない行政の対応にいつも憤りを感じています。大阪の方々の状況が少しでもよくなりますよう、微力ですが協力させていただきたいと思います。

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靱公園・大阪城公園での行政代執行による野宿者強制排除に対する 抗議声明に、満腔の怒りをもって賛同します

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田舎に住んでいるので行動に参加する機会が限られていますが、怒りとともに声明に 賛同します。

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強制排除とセットで生活保護や施設収容が持ち出されています。生活保護は憲法25条で保障された権利であるにもかかわらず、こんな脅迫と暴力といっしょにしか持ち出さない大阪市行政は何重にも欺瞞的で最低です。脅迫と暴力による選択肢のない「権利」は権利でもなんでもないです。 日本かくちで、世界中で、1・30のたたかいは受け継がれています。ともに勝利の日まで。

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今回の、大阪市のやり方は、酷すぎます。大阪市当局は、「人権を尊重しよう」とさかんに言っています、それが、どんなに欺瞞であるかは、今回の事態を見れば、明らかでしょう。 かって、大阪市は、天王寺公園から、美観を守る、多くの人が迷惑をしている、と言う理由で、ホームレスの人々を追い出しました。その後、公園の周りを柵で囲み、公園の中へ入るのに、お金が必要になりました。  同じ理由で、天王寺公園の周辺にあった、屋外カラオケの店も、大阪市は排除してしまいました。  それで、今、天王寺公園は、きれいになったんですか。答えは、ノーでしょう。今の天王寺公園なんて、殺風景なものです。昔の方が、良かったですよ。  ホームレスの人を排除したって、公園はきれいになりません。  もし、どうしても、ホームレスの人に公園から出て行って欲しいのなら、大阪市は、きちんとした住居と生活を、ホームレスの人に保障するべきです。ホームレスの人に対する、就労対策事業を、きちんとやるべきです。

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ほんとは戦列を共にしたかったのですが・・・。腹立たしく悲しい。人間が人間に対してこれをやっているのだ。人間の命がバラ博より軽く扱われたのだ。

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「テント・小屋掛け等は景観を損なうのみならず」という行政 の差別的な姿勢、そこに生きている人間をものとして扱うよう な姿勢は決して許してはならないと思います。

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連日の記事・報道に腹の虫がおさまりません!行政、市職員は恥を知れ!

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〇「誰のために」行われたのか?整備に名を借りて。公園整備は「緑のため」となるのでしょうか?〇保障のない転居の有り得ないままでの執行は、司法によって認めた権利を行政が覆す為の露骨な暴力。憤りをおぼえます。

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現場で具体的に行動することはできませんが抗議声明に賛同します。後でカンパも送ります。当事者の方が一番大変ですが周りの方も心身ともに疲れていることと思います。寒さが戻っていますので体調に気を付けてください。

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1月30日に大阪市によって行なわれた靭公園・大阪城公園での野宿者への行政代執行=強制排除攻撃に対する抗議声明に心から賛同します。人が住む家を無断で破壊し、私物を奪い、抗議する人々に暴力を働く大阪市の姿勢は、絶対に許せません。この攻撃は、野宿者への排除攻撃であるとともに、それを容認する市民が暮らす社会総体を、競争がすべて、勝ち負けがすべて、弱い立場の者は淘汰されて当然、という戦慄すべき社会に純化していく攻撃だろうと思います。現場でともに闘うことはできませんでしたが、野宿労働者の皆さん、そして支援の皆さんの闘いを強く支持します。

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寒中の闘い、本当にお疲れさまです。 怪我をされた方、不当逮捕された方、テントを奪われた多くの方々の身を案じるとともに、 大阪市による殺人行為を断固として許さない、と思っております。 声明に賛同させてください。

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今回の大阪市の行為は憲法25条13条に規定された生存権を否定する行為と考え、趣旨に賛同署名いたします。

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毎年越冬闘争の知らせを見るばかりだったのですが、行政の強制排除には理不尽さを覚えてきました。 大阪では「世界バラ会議」、名古屋では「愛知万博」のため人間の生活を破壊するなど、とても許されることではありません。 しかも一方では「負け組」ならば「最悪死んでも仕方ない」と言わんばかりの報道の仕方、世間の雰囲気には目眩も感じます。 今回の行動には参加できませんでしたが、微力ですが抗議声明に賛同したいと思います。

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強制排除に対する抗議声明に賛同します。 皆さんの現地での直接行動を全面的に支持します。 私も微力ですが、できるだけ抗議の意思表示をしていきたいです。

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このような事態を起こす行政権力の背後には、残念ながら、それを支える「社会」 「市民」が存在することを直視し、考えていかなくてはならないと思います。

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行政による人殺しはもうたくさんだ!と東京でも声を上げ続けていきたいと思います。
この暴挙断じて許されないことです。 東京のはずれ八王子の地から、この寒空に追い立てられた大阪の仲間の身を案じています。 これからも、ともに頑張りましょう。闘いましょう。

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靱公園・大阪城公園での行政代執行による野宿者強制排除に対する抗議声明、拝見しました。今回の大阪市の暴挙には本当に腹が立ちます。抗議声明を読ましてもらって、野宿者の現状、そして大阪市が彼らに対してどんなことをやろうとしているのか、を垣間見た気がします。強制排除がなされたときも現場に行けなかったことが悔しくてしかたありません。ただこの事件をきっかけに、今後野宿者問題について自分なりに知識を深め、自分なりに連帯していきたいと強く思いました。 大阪市の暴挙に対し、最後まで抵抗した皆さんと、そして今後も続く闘いに連帯する気持ちを込めて、抗議声明に賛同します。

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うつぼ公園および大阪城公園内におけるテントの強制排除即刻中止を強く要請します。 テントを強制排除し、野宿者を寒空のもとに放り出すこと、それはつまり野宿者を死に追いやる行為です。少し考えれば、いや考えなくてもそれぐらいわかるはずです。あなたがたは自分たちのやろうとしていることが何を意味するのか、自覚していますか? あなたがたが良識ある判断を、そして人として当然の判断を下されること、強く要望します。 野宿者の居住空間を奪うな!彼らの権利を奪うな!

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いくらなんでも、大阪市当局が、自らの後援する「箱物イベント」の為に、ホームレスに対して、生活保護・特別就労事業等の適切な生活支援を何ら行う事もなく、わざわざ「イベントの妨害になる」と、警察力まで駆使して強制排除させようとするのは、弱者への生存権の侵害に他ならないのではないか?という「怒り」「呆れ」以外の何物も感じません! そんな事をする位ならば、大阪市長は、即刻辞職して市民に信を問うべきではないか?とさえも考えます! かかる大阪市当局の対応に対して、本抗議文をもって厳重に抗議させていただきます!

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貧困と暴力が渦巻く日本国……黙っていられません。

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傘もささず、行方知れず

大阪城の行動に参加したメンバーからの報告です。読んでください。
以下、貼り付けます。
(2006/2/3 行の途中での改行を削除しました)
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今日も冷たい雨が降っている。
昨日の靱公園と大阪城公園、フェンスの中に入っていた人、外で見ていた人、もみ合ってた人、記録していた人、怒り狂って叫んでた人、泣いてた人、様々な人がいたかと思うけれど、現場にいたすべての方へ、本当にお疲れさまでした。
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2006/02/01

写真載せました/カンパのお願い

1月30日、靱代執行の写真を以下に載せました。
ぜひ、ご覧ください。
http://page.freett.com/kamapat/utsubo_subrogation_1/utsubo_subrogation1.html

<カンパのお願い>
代執行反対行動のためのカンパおよび、30日に逮捕された靱公園のYさんの救援カンパを呼びかけます。
ご協力いただける方は、以下までよろしくお願いいたします。

現金カンパ振込先:
郵便口座:00930-6-139747(『大阪キタ越冬実』名義)
※代執行カンパと明記ください。

うつぼ・大阪城当日レポート/Yさん弾圧

もっと当日のことが書きたいのですが、時間がほとんど取れません。
とりあえず以下を。

<1/30当日>
・団結テント排除後、1人がガードマンに突き飛ばされて足を骨折。そのまま救急搬送され、31日に手術。全治1ヶ月の重傷。
・ほか2人が救急搬送。その他、打撲など軽傷が複数名。
・当初、団結テントから排除し、その後各テント・小屋を撤去する予定だったが、こちら側はスクラムで長時間にわたり団結テントを守り抜く。
・膠着状態となり、大阪市は責任者が「想定外の事態」と報道陣にコメントするなど焦る。
・こちらはくりかえし市に対し「まだ間に合う、話し合いを」と要求するも、大阪市は全く無視。
・団結テントに大半を釘付けにしたままで、周りの個別テントから撤去するという卑劣な行動に出る。
・自分の家を、最後まで見届けたいという思いで小屋に残った仲間(それぞれに、支援の仲間が付き添う)を、市職員は立会いすら認めず排除。
・うつぼより早い段階で排除されてしまった大阪城の仲間たちも、うつぼへ合流。ともに座り込みへ。
・前日、扇町公園にうつぼの仲間受け入れのために設置したテント4軒が、北部方面公園事務所により早朝撤去されてしまったことが判明(代執行の手続きすらなし!)。
・また、西成公園でもテントを囲むフェンス設置が強行された。リヤカーの通行ができなくなるなど、生活の危機。
・そして、泊り込みで抗議行動に参加していた、西梅田公園の仲間のテント1軒も同時に北部職員によって撤去されたことも判明(住人が複数いるなかで彼のものだけ。抗議行動参加に対する報復と思われる)。
・大阪市は当初、ごく狭い取材許可区域を設定し(報道の自由の侵害!)、厳密に報道管制を行おうとしたものの、完全に失敗。一方で公安警察が記者に対し「やめろ」などと暴言を吐く。
・大阪市、まったく公安警察の言いなり。テントを潰す順番、団結テントから離れたところで抗議する仲間の公園外への排除など、随時「指導」を受け、そのまま従っていた。
・公園外への排除は、手足をつかみ有無を言わさず強引に引きずり出すというもの。
・嬉々として排除を行う職員がいると同時に、排除されたあと、フェンスの外から涙ながらに抗議する仲間に対し、うつむいて顔をそむける職員もいた。

<1/31>
・扇町・西梅田の撤去の件につき、北部方面公園事務所へ向かう。通常の対応と異なり、大量の職員が入り口を封鎖。中に入ろうとするとすごい勢いで押しかえす。突き飛ばされ、顔を殴られた仲間も。混乱のなかで扉のガラスが割れる。
・「責任者を出せ」と要求。所長・副所長がやっと話し合いに応じる。
・通常であれば、たとえ放置されている荷物であっても張り紙をし、一定期間が経過したのちにそのままであれば保管する、という対応を行っていた。にもかかわらず、今回即時撤去したのはなぜかと聞く。
・「人が住んでいないと判断したから撤去した」などと支離滅裂な対応。
・どのような法的根拠に基づき撤去したのか、という問いにも満足に答えず。
・とりあえず、撤去した物件を返却させ、人が住んでいるテントについては即時撤去はしない、ということを確認し撤収。
・のち、大阪市庁へ移動、代執行に対する弾劾と、住民登録裁判地裁判決への控訴に抗議する行動。
・のち、「傷害」罪で逮捕され、西署に勾留されているYさんへの差し入れ・激励行動へ。

<靱自治会長Yさん逮捕について>
大阪市・マスコミは「ホームレスによる暴力事件」を強調・演出しようとしていますが、冬のさなかの行政代執行による強制排除という、野宿者を死の淵に追いやる大阪市の暴力行為に対する抗議のなかで起こった事態であるということを確認していきたいです。
大阪市は密室状態をつくりだすため、私たちの抗議にもかかわらず、フェンスを閉めてチェーンで縛りつけようとしました。そのチェーンによって負傷した職員は、血を自分の手で塗り広げ、カメラに向かって「撮ってくれ」と言わんばかりのポーズを取っていました。
私たちには、Yさんを責めることなどできはしません。
いつも靱の仲間の未来を気にかけ、元気いっぱいだった彼が、一刻も早く解放されるために、可能な限り取り組んでいきます。

2006/01/31

強制排除弾劾!

1月30日朝8時より、靱・大阪城公園で大阪市による行政代執行が強行されました。
対象とされた仲間のテント・小屋は、すべて破壊しつくされ撤去されました。
私たちは、今日という日を絶対に忘れないでしょう。
大阪市によるこの非道を、私たちは全身からの怒りをもって弾劾します。
また同時に、多くの仲間が最後まで心をひとつにして抵抗しつづけたことに、誇りを持ちたいと思います。
撤去ですべてが終わるのではなく、これからがはじまりです。

明日は、朝8時30分に扇町公園に集合し、大阪市庁への抗議行動と、今日の行動のなかで不当逮捕され西署に勾留されているうつぼの仲間への差し入れ・激励行動などを行います。

2006/01/29

抗告却下

さきほど弁護団から連絡があり、代執行の執行停止命令却下に対して行った抗告が、裁判所に却下されたということです。

明日の強制排除が行われることが、これで確定しました。

決起集会

image/kamapat-2006-01-29T19:44:29-1.jpg大阪駅前の情宣、30分ほどでビラがまたたくまに500枚はけました。
いま、日雇全協山谷争議団、渋谷のじれんからのアピールを受けているところです。

靱にて準備中

image/kamapat-2006-01-29T17:28:08-1.jpg今夜24時を持って入り口が完全封鎖されます。
明日の行動に参加される方はそれまでに現地入りを。

2006/01/28

強制排除の日付訂正

さきに投稿したエントリですが、日付がまちがってました!
強制排除が行われるのは1月31日ではなく、1月30日(月)早朝からのまちがいです。
日付の訂正をおねがいいたします。

2006/01/26

大阪弁護士会による緊急要請(会長声明)

大阪市による野宿生活者に対する強制立退きに関する緊急要請

 新聞報道によれば、大阪市は、近日中に、靱公園と大阪城公園にテント・小屋を建てて生活している野宿生活者に対し、都市公園法、行政代執行法に基づく強制立退きを予定しているとのことである。

 憲法第25条は、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」と規定し、「健康で文化的な最低限度の生活」を営む権利を生存権として保障している。また、憲法第13条は、個人の尊厳及び幸福追求権を保障している。
 さらに、わが国も批准している国際人権規約の「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約」(いわゆる社会権規約)第11条1項は、「適切な居住の権利」を保障しているところ、この規定は、@高度の正当化事由、A真正な協議等の適正手続、B適切な代替住居の提供という3要件を欠く強制立退きを禁止している(国連社会権規約委員会の一般的意見4及び同7等)。また、わが国の生活保護法第30条は、「生活扶助は、被保護者の居宅において行うものとする」とし、居宅保護(アパート等での生活保護)を原則とし、施設や病院における収容保護はあくまでも例外と位置づけているのであって、わが国における「適切な代替住居の提供」は居宅保護の実施が原則とされるべきである。
 
 かかる、憲法、社会権規約、生活保護法等の規定に鑑みれば、強制立退きを進めるにあたっては、当事者および関係者と事前に真正かつ十分に話し合うなどの適正手続を尽し、適切かつ十分な代替住居を確保するなどの代替措置を講じることが必要であり、仮に、今回の強制立退きについて、大阪市が、適切かつ十分な代替住居を確保するなどの代替措置を講じることなく、入所・設置期間が限定されかつプライバシーが十分に保護されない集団生活を強いられるような自立支援センター等への入所を勧奨しただけで執行しようとするのであれば、許されないものであると言わざるを得ない。

 当会は、これまで、人権救済申立てに関する警告、勧告及び要望の形で、大阪市に対し、野宿生活者に対する生活保護の違法な適用制限を是正すること、公園や河川敷に野宿している人々の違法な強制退去を避けることなどを繰り返し求めてきている。

 今回予定されている野宿者に対する強制立退きに際して、大阪市が、これまで当会が行った警告、勧告及び要望、並びに、本件要請の趣旨を十分に理解され、かつ、憲法、社会権規約、生活保護法等の規定を遵守した対処をされるよう、要請するものである。

  2006(平成18)年1月25日
                    大 阪 弁 護 士 会
                    会 長  益 田 哲 生

2006/01/25

仲間の声(2)

(裁判のために作成した陳述書より、本人の同意を得て転載。個人が特定できそうな箇所は消しています)

19**年**月**日生まれ、**歳

 生まれは***です。中学を卒業してからさまざまな職に就きましたが、35歳の頃にガラス屋に就職しました。ビルの建築現場などでサッシに板ガラスをはめ込む仕事です。20年くらいこの仕事をやっていました。母親はいま神戸に住んでいます。別れた嫁との間に子どもはありません。ずっと地元の**でアパートに住んでいましたが、5年ほど前に失業してから、大阪に来ると仕事が見つかると考えて西成へやって来ました。

 けれども仕事は見つからず、知人に紹介されてアルミ缶拾いを始めました。最初は西成区の花園中学校の前で野宿をしていました。

 のちに西区内の高速道路の下で3ヶ月ほど野宿をしていました。のちに土佐堀通り肥後橋近くの歩道のテントで生活しましたが、追い立てに合ったために住居を探していました。2004年7月、知人に紹介されてうつぼ公園に移り住みました。紹介してくれたのは、以前うつぼに住んでいて今は生活保護を受給している**さん。****のテントに入りました。現在は****にテントを張っています。

 現在の仕事は段ボール集めが主力です。一日平均して2000円くらいを稼いでいます。午後3時頃から夜中の2時頃までかけて段ボールを集め、阿波座の回収業者でさばきます。朝の5時ごろにならないと回収業者が買い取りを始めないため、2時間くらい待ってないといけません。都合、15時間くらいを週に5日働いています。段ボールは1キロ5円で、400キロぐらいをリアカーに積みます。

 眠るのは朝の8時か9時頃で、昼の2時頃には起き出します。食事はカセットコンロで自炊していますが、ごはんやラーメンに缶詰くらいで、野菜はほとんど食べません。風呂は週に一度、西成の銭湯に行きます。

 1年半前にうつぼ公園に引っ越してきたときすでに工事は始まっていましたが、当時公園事務所からは何も話はありませんでした。昨年の10月に「11月で終わりやから出て行け」という意味のことを言われました。西村係長に「大阪城公園にテントを張れるから行ったらいい」と言われたのを覚えています。

 この1月16日の月曜日、西村係長に「テントを張れるところがあるから行こう」と言われて、いっしょに公園事務所の車に乗りました。着いてみると大阪城公園のシェルターでした。「だまされた」と思いました。

 シェルターは1年しかいられないと聞きました。自分の感覚では1年は1ヶ月ぐらいに感じます。あっという間です。それに、5キロか6キロの道を坂を越えて森之宮です。そんなところからこっちの方へリアカーを引いて通うことはできません。

 公園事務所には不信感を持っています。生活保護を取ったとしても最期まで面倒をみてくれるわけではないので、信用していません。福祉事務所に放り込んだらバトンタッチしておしまいです。

 強制排除になると困るのは、やはり仕事のことです。リアカーを安心して置ける場所がありません。路上にリアカーを停めて、リアカーの上で寝袋で寝るしかありません。「強制撤去になってもこの辺りにいる」と西村係長にも話しています。

仲間の声(1)

(裁判のために作成した陳述書より、本人の同意を得て転載。個人が特定できそうな箇所は消しています)

19**年*月**日生まれ、**歳

靭公園で野宿する前には西区でアパートに住んでいました。ガスや石油のタンクを運んで取り付ける仕事をしていたのですが、年で体がしんどくなり、仕事がやっていけなくなりました。
2000年の7月ごろに仕事をやめてしまったのですが、次の仕事を探して、職安にも4、5回行ったけれど、探しても探しても仕事は無くて、家賃を払えなくなって、おととし2004年の9月頃に、アパートを追い立てられたので野宿になりました。そのとき、****、靭公園の東園の**のテントに住むことになりました。その年にすぐ****に移動してきました。****。ちょうどおととし(2004年)の10月くらいです。

テント生活になったあとは、アルミ缶収集と特掃(特別就労事業)などでなんとかやっています。アルミ缶収集は一回で300円くらい、特掃は一回で5300円で、アルミ缶は月に2、3回特掃は月に4回くらい行っています。炊き出しにはあまり行っていません。

フェンスが張られるとき(2005年11月)に、職員が2人くらいでテントに来て、工事をすると言ってきました。「工事をやるから」と言ったのは覚えていますが、他のことはあまり覚えていません。図面を1枚持ってきていて、どこの工事をするのかというのは言っていたと思います。テントに職員が直接来たのは1回だけだったと思います。工事をするというのは、出て行けというのと一緒だと思いました。

寄り合いや説明会には2、3回参加しています。その時の説明を聞いて、檻の中に入るのと一緒だと思いました。説明会のときの説明も分かりやすくはありませんでした。フェンスを張ると言っていたのは覚えていて、フェンスを張られたら檻の中だな、と思いました。「シェルターに入ったら生活できる」と言われましたが、3ヶ月だと言っていて、3ヶ月だけだったらどうにもならん、良くないなと思いました。3ヶ月だけだったら、とても生活できません。3ヵ月後のことについては、聞いていません。シェルター以外についての説明は、忘れているのかもしれないけれど、説明されていないと思います。

私は生活保護やシェルターについて要望していません。ここに居られたらいいな、と思っています。他に住むあてもありません。仕事は、もう年なのでまともにできません。アルミ缶は、ここを離れると置いておく場所もないし、拾いに行く場所もありません。特掃は行けるだろうけれども。ここを追い出されると、にっちもさっちももいかん、と思っています。生活できなくなります。ここで生きていけたら幸せだと思います。
高くは望みません。

奪われようとしているもの・大阪城

これは「工作物」じゃなく、「いえ」です。
20060124house.jpg 20060124osakacastle.jpg 20060124table.jpg

フェンスのなかに「生活」がある。
20060124fence.jpg 20060124fence1.jpg

それぞれの寝床。
20060124bed.jpg 20060124bed2.jpg

2006/01/24

代執行令書配布!(大阪城からの報告)

本日1月24日、大阪城公園の工事区域対象テント5軒に対して、代執行令書が出されました。代執行の期日は1月30日と明記されていました。来週月曜日です。時間は書いてありませんでしたが、おそらく早朝から開始されるものと思われます。
同日、靱公園でもこれと同じ代執行令書が配布されたと思いますが、大阪城公園のその時の様子を簡単に報告します。

9時過ぎから、我々数人の支援者は対象テントのひとつで抗議プラカードなどを作っていましたが、午前9時半を少し回った頃、公園職員約30名と警官10名ほどが報道カメラ(朝日放送)を連れてやってきました。その対象テントの住人は不在でしたが、無人のテント内に向かって執行予告を読み上げ始めたので、こちらも抗議の声をあげました。
もうひとつのテントでは警官がそこにあった住人の毛布を踏みつけたので、それも抗議しました。言うまでもなくそれは生活必需品であり、法的にも所有者の財産です。それを土足で踏みつける行為は、そこにあるものをゴミ扱いする意識が丸出しで、それ自体不法な行為ですが、謝罪はありませんでした。公園職員の中には、支援者の1人が持っていたプラカード類を、「そんなもの立ててもすぐ外すからな」とせせら笑っている者もいましたし、職員も警官もやくざまがいの言動をする者もいて呆れました。
また公園職員がビデオカメラを2台回していましたが、警察がそれをするならまだしも、公園職員がそれをするのもおかしな話だし、責任者らしい警官が「採証しとけ」と勝ち誇ったような不遜な態度で放言していたり、職員が「公布執行妨害やぞ」などとワケの判らないことを言っていたのも印象的で、そこに行政と警察の依存関係も強く感じました。
一方で、一度にあんな大勢であんな態度で来られたら本当にいやだろうな、と
当事者たちのそれぞれの思いも改めて考えさせられ、また権力を後ろだてにした人間のいやらしさも見た思いがしましたが、とにかく仕事が終わったらさっさと帰れ、と追い返しました。
プラカードにも描きましたが、大阪城公園は「冬の陣」真っ最中です。

待ち受け画面などに

ぜひどうぞ。

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(BULAN GRAPHICさんが作ってくださいました。現場でもかなり人気です!)

24日以降のスケジュール

団結テントの場所は靱公園東園の銅像前付近です。どなたでも訪問歓迎です
(警察・大阪市はダメ)。
地図:http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=34/40/56.256&el=135/29/50.192&scl=25000&bid=Mlink

連日、13時と18時よりうつぼ団結テント前で寄り合い・食事。

きょう24日は、代執行令書が出る可能性が高いので9時より現地集合で待ち受けます。

25日と28日は大阪城の森ノ宮側噴水うらのトイレ前で寄り合いをします。13時から。

27日は集会に先立ち、対市庁デモをやります。
朝10時よりうつぼ団結テント前で集会、11時出発です。参加を!

2006/01/23

抗議の声(1月21〜22日)

(このほか、英語でも多く寄せられていますが、別にまとめて紹介します)

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行政代執行手続の取消しを求める申入れ

大阪市長 關 淳一 殿

2006年1月22日

 平 塚 パ ト ロ ー ル       

http://hiratsuka-patrol.hp.infoseek.co.jp/

我々平塚パトロールは、神奈川県平塚市において、野宿者支援・訪問活動(パトロール)を自発的に行なっている団体です。今般、貴市において靱公園と大阪城公園に暮らす野宿者の方々を強制排除すべく行政代執行手続を開始したとの報に接しました。
我々は、貴市に対し本件代執行手続の取消しを申し入れます。その理由は以下の通りです。

1 野宿者は通常、他に選択肢がないためその意思に反して野宿の苛酷な生活を余儀なくされているのです。ところが本件代執行の意味するところは、貴市が、野宿者たちに対し、手助けを・えるどころか、彼らのわずかな仮の住まいさえ奪って、この寒空の下、路上に放り出すということです。その結果、厳しい環境の中で自らの身を守る術も持たない野宿者は、生命や健康を脅かされ、社会から自らの存在を否定されることにより人格をも傷つけられることになるのです。そのようなことが、自立のために支援を要する野宿者への行政の態度として適当なものとは思われません。

2 他方において、貴市側で代執行を必要とする理由として示すものは、「自然観察園路整備、景石据付、植栽、剪定・剪除」といった工事を行うことであるというのであり、そのような工事は、生命・身体を脅かされている野宿者の利益を上回るものではありません。貴市には代執行を強行することが許される理由が存在するとは思えません。
このことは、「世界バラ会議大阪大会」や「全国都市緑化おおさかフェア」の開催が理由であったとしても同様です。イベントを理由に人の命や健康や尊厳を奪うようなことはやめてください。

3 本件代執行の不当性は、法令に照らしても明らかです。
(1) ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法(以下、特別措置法)は、野宿を余儀なくされるホームレスに対して地方公共団体がその自立を支援する施策を行う責務(6他)を明らかにしています。貴市の態度は当該規定の精神に反します。

(2) 自ら住居を持たない野宿生活者にとって、各人の野宿場所は、他に行くところがない等の消極的理由で選択しているのが通常です。かろうじて寝床としている場所をも剥奪されれば、それは各野宿者の基本的人権である生命・身体の利益ないし人格的尊厳を損なうことに直結するものといえます。貴市が代執行を強行するのであれば、それは野宿者の人権を否定するもので憲法13他に違反することは明らかです。

(3) また、貴市は代替措置として大阪城公園シェルターへの入所を用意しているというのですが、同所での生活は、狭いスペースや荷物制限、1日1食という劣悪な他件下のものと聞いています。同所での生活は生活保護法に基づく生活保護によるものではなく、同所での生活水準は同法が保障する「最低生活」を下回ることは明らかです。よって、当該代替措置により用意されるシェルターでの生活環境は、生活保護法違反ひいては憲法25他1項違反の低劣なものでしかなく、代替措置の名に値しないものです。

(4) そのような劣悪な生活環境が野宿者の自立を促すはずはありません。したがって、貴市はホームレスの自立支援施策との連携を図ったとはいえないのですから、特別措置法11他に定める施設管理者が適正化措置をとりうる場合の要件も満たさないといわざるを得ず、この点からも違法が明らかです。

4 なお、本件代執行の手続に先立ち、本件代執行で不利益を受けることとなる野宿当事者たちは、貴市との話し合いによる解決を求めていたのにもかかわらず、貴市は一方的に話し合いを拒否して法的な強制手段に出たと伝え聞いています。このような倣岸な手法は不当なものであり、貴市の品性を貶めるものであることを申し添えます。

5 以上の通り、貴市が行おうとしている本件代執行による強制排除は、法的な見地からしても違法が強く疑われるのであり、野宿者に対する行政のありようとして不当なものであることが明らかです。全国でも有数の大都市として他市の模範たるべき貴市の行う施策として極めて不当で、大変遺憾であり、強く抗議します。
貴市は本申し入れの趣損を誠実に受け止め、直ちに野宿当事者への除却命令および戒告を取消し、また今後代執行手続を進行させることのないよう、申し入れます。

以上

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大阪市長殿

大阪市のうつぼ公園と大阪城公園で野宿者の方々を強制排除するという手続きを進めているそうですが、その事に対し強く抗議をする者です。

あなた方行政は、弱い立場にある人を力ずくで排除し、命をも追い詰めるような犯罪的行為を行う為にあるのでしょうか?
ましてや寒い冬の排除となれば、命を確実に危険にさらします。あなたも冬の野外で寝てみてください。

人の命よりも、町の景観が大事なのでしょうか?
人間としての心はないのですか?

あなた方が行なおうとしている行為は間違いなく、弱いものを圧倒的な力でねじ伏せる、卑劣な暴挙です。
決してあってはならないことです。

以上のような事から、強制排除の中止を切に要請致します。

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大阪市長殿
報道によると、大阪市は市内2公園に居住する野宿生活者のテントを撤去させるとのことです。これは、この寒さの中、命もおびやかされている野宿生活者にさらに鞭(むち)うつ措置であり、あまりにも非人道的ではありませんか。すみやかにこうした不当な行政行為を撤回されることを求めます。

2006/01/22

団結テント

出現。

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20060122_utsubo.jpg 20060122_kanban.jpg 20060122_ogimachi.jpg

2006/01/20

抗議の声(1月18〜19日)

大阪市長殿

先ほど、あなた方が、大阪市・うつぼ公園と大阪城公園に暮らす野宿者の方々を強制排除するというニュースを知りました。
何ということでしょうか。

もちろん貴方もご存知だと思いますが、世界人権宣言には
「すべての人は、衣食住、医療、及び必要な社会的施設等により、自己及び家族の健康及び福祉に十分な生活水準を保持する権利並びに失業、疾病、心身障害、配偶者の死亡、老齢、その他不可抗力による生活不能の場合は、保障を受ける権利を有する。」(世界人権宣言、第25条1項より)
とあります。

政府、自治体(もちろんこの国を構成する私たち国民一人ひとり)が、競争と貪欲で築き上げられた今のこの社会の歪を注視し、先にあげた人権宣言の理念に合致するような公正な社会(つまりすべての人の権利と必要が満たされる社会)の創造に向けて行動していくこと以外に、安全で平和で暮らしやすい社会は望めないと思います。

今回あなた方が行なおうとしておられる強制排除は、決して許すことはできません。直ちに止めてください。

ご賢明なるご決断を強く望みます。

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大阪市の土地を暴力団に20年も不法占拠されていたのを黙認してきたのに、弱い立場の野宿者を追い立てるのか? 同じ20年いささてやれ。

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強制排除をやめろ!

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野宿者の強制排除をやめろ!

2006/01/19

戒告書でました

今日、大量の市職員(ゆとりとみどり振興局・建設局)が両公園に押しかけ、戒告書を持ってきました。
不在のテントには「テープでべたべた貼り付ける」といういやがらせ付き。
夕刊4紙(読売、産経、朝日、毎日)に載りました。

戒告期限は2006年1月23日。
その後、代執行令状の交付→おそらく数日以内に早朝からの強制排除、という流れです。

街頭情宣ですが、明日も朝8時半から淀屋橋でやります。
そして月曜23日に大阪市に対し、署名の第1次提出行動やります。

<強制排除の中止を求める署名へのご協力を!>
署名用紙ダウンロード
月曜23日までに集約先(釜ヶ崎医療連気付。住所は署名用紙に書いてあります)に郵送していただくか、直接うつぼまで持ってきていただけると助かります。

これが「戒告書」
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以下、税金ドロボーたちの群れ。
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2006/01/18

1月17日にあったこと/1月18日の予定

ビラ撒き・街頭署名の時間が変更になりました。
朝8時30分から京阪淀屋橋駅周辺です。

・昨日(17日)は、けっきょく戒告処分は出ませんでした。
・弁護団より、大阪地裁に差止訴訟から取消訴訟へ変更の申し立て(すでに除却命令が出てしまったので、出たものを取り消せという訴訟に変更)。
・同時に、代執行手続きの執行停止(裁判中に排除されてしまうおそれがあるので、とりあえず止めろ、という要求)も申し立てる。
・靱現地寄り合い(テレビ局が取材にきました)。
・作戦会議いろいろ(内容はひみつ)。
・市政記者クラブにて記者会見。
・靱に残った仲間で、裁判のための陳述書作成のための聞き取り作業。
(ひとりひとりの人生が凝縮されている内容です)

抗議の声(1月17日)

ゆとりとみどりへの意見フォーラムに抗議の言葉を書き、送りました。
怒りでいっぱいです。  名古屋市・50代女性

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抗議文
2006年1月17日
大阪市長 關淳一 殿
大阪市ゆとりとみどり振興局総務部管理課 課長殿
西部方面公園事務所 所長殿
東部方面公園事務所 所長殿

私たちアジア居住ネットワークは日本やアジア諸国の居住権について関心を持つ日本の専門家と市民のグループです。私たちはタイ・バンコクに事務局を置く「居住権のためのアジア連合」(ACHR : Asian Coalition for Housing Rights)とともに活動しています。この連合は、国連の諮問資格を持つ国際ハビタット連合のアジア代表を務めています。

現在、靭公園並びに大阪城公園居住の「ホームレス」・野宿を強いられる人たちへ「行政代執行法」による強制排除の手続きが行われていることは大変遺憾であり、厳重に抗議いたします。これらの行為は2002年8月7日に成立した「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」および同法成立に際しての衆議院厚生労働委員会決議に明示された精神に反するもので、実質的なホームレスの締め出しです。私たちのグループは、これら一連の出来事が「国際都市・大阪」でおこっていることを深く憂慮します。

また、1996年、トルコ・イスタンブールで開かれた国連人間居住会議(ハビタットII)そして世界都市・地方自治体会議でも、居住権は人間の基本的権利であると認められています。日本政府を含む全会一致で採択されたハビタットアジェンダでは「すべての人が適切な住まいを、すなわち健康で安全で権利を保障され、入手しやすく、賄える範囲にあり、基本的なサービスや利便が整えられた住居を有し、そして居住差別からの自由と保有条件の法的保護を享受する」とされています。また、日本政府も批准した国際人権規約に公的解釈を与える国連社会権規約委員会「一般的意見7(強制立ち退き)」の第17段落は、次のように述べています。「立ち退きによって個人がホームレスになり、人権を蹂躙されるようなことがあってはならない。また立ち退きの犠牲者が自分の力によって必要な手段をとることができない場合には、国家側はすべての適切な手段、そしてありうる資材を用いて、代替住宅、再定住、生産可能な土地などそのケースに適した援助を確実に行わなければならない。」
 
大阪市は実質的な締め出しや立ち退きを強制するのではなく、むしろ野宿を強いられている人達に対し、彼らの居住権・人権を尊重した対応を行うべきではないでしょうか。それが国際都市・大阪として恥ずかしくない誠実な対応ではないでしょうか。
「行政代執行法」による強制排除は、「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」並びに「国連規約」の精神に違反するものです。私たちは大阪市が居住権を尊重するという国際的な潮流に沿った形でこの問題に関わるよう、次の4点を要求します。

1.行政代執行に伴う強制排除の中止。
2.当事者との直接対話・話し合い。
 3.適正なシェルターの保障。
4.自立支援のための労働の提供。特に高齢者でも就労可能な労働機会の提供。

大阪市の真摯な対応を期待しております。

アジア居住ネットワーク(ACHR TOKYO)

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「大阪の野宿者排除政策に抗議します。排除ではなく支援を!!」

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靱公園の野宿者強制排除を中止してください!!

 市民の声に基づき、野宿者の排除を行おうということらしいですが、その「市民」には、屋根のある家もあるのでしょうし、ご飯に困ることもないのでしょう。それと比べたら、話にならない劣悪な状況で、それでも生きようとする人々の最後の拠り所を奪っていいのでしょうか。役所としては難しいところでしょうが、「市民」に「おっしゃることはわかるが、生きるか死ぬかぎりぎりの所にいる人の居所を、容赦なく奪うことは控えたい」と言えませんか。あなた達が「ゆとり」の振興局だというのなら、そのぐらいのゆとりはあっていいのではないですか。人の命よりも、自分たちの美しい風景を優先させる「市民」の声だけが市民の声だとは思わないでください。

2006/01/17

17日(火)18日(水)の予定

みなさん、いろいろありがとうございます。
抗議の声など、すべてプリントアウトして現地の仲間に届けます。
抗議先/方法がいろいろありますが、できればFAXでおねがいいたします。
お時間がなければ市長宛(06-6202-6950)のみなどでも結構です。
このブログの内容は、すべて転載歓迎なのでばんばん広めていただけるとありがたいです。

きょうとあしたの予定:
1月17日(火)
12時より靱公園集合で対「戒告書配布」警戒・監視行動と現地寄り合い
16時より大阪市政記者クラブ(市役所内)にて当事者・弁護団記者会見

1月18日(水)
10時より京阪淀屋橋駅集合にてビラ撒き情宣・街頭署名活動

参加可能な方はよろしくおねがいします。

抗議の声(1月16日)

私は神奈川に住む市民で、大阪市がうつぼ公園と大阪城公園で暮らす野宿者を強制排除しようとしていると聞きました。野宿者を排除することは彼らをさらに路頭にさまよわせるようなもので、許せません。彼らにも人権があります。それを排除しようとする大阪市の姿勢は血も涙もないもので、世界に恥をさらす行為です。ただちに共生排除を中止し、野宿者の生活を保証できるよう対策を立てることを要請します。

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関淳一大阪市長
ゆとりとみどり振興局長

西区の靱公園、中央区の大阪城公園の野宿者に対する強制排除を行わないよう求めます。

シェルターや自立支援センターに引っ越したところで安定した生活がままならないことは、行政側が一番よく理解しているはずです。

まともな住居を提供した上で、仕事の世話と生活保護の給付を行うのが行政の本来の役目です。

人権行政を標榜されている貴市は、「大阪市人権行政基本方針」の概要で「だれもが個人として等しく尊重され、共生していく差別のない社会を実現し、自らの人生を自分で切り拓き、自己の能力を発揮でき、いきがいのある人生を創造できる社会を実現していくこと」を行政の基本理念であると掲げています。

この理念に基づき、両公園のテントに対する強制代執行の計画を撤回するよう、また野宿者の生活に対する援助施策の充実を重ねて強く求めます。

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失業により、公園などで野宿をやむなくしている方々への強制立退をやめてください。また、彼らに「死に損ない」などという罵声をあびせるのはやめてください。
公園をイベントなどに使用するため、また公共の場であることはわかりますが、立退後の一定の支援(人として最低限の生活保障・再雇用対策)などは考えていただいているのでしょうか?毎年200人以上の人が路上死を余儀なくされていると聞いています。まず彼ら・彼らを支援する人々・市民のみなさんとよく話をする場をもっていただき、見殺しにしない行政をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。

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大阪市による野宿者強制排除の代執行に対する抗議声明 2006年1月16日
大阪市長 關 淳一 殿
八木 正 (広島国際大学医療福祉学部 教授)

生存権を奪われている野宿者たち
「落ちぶれた人間は、生きるに値しない」。これが日本の定住市民層の基本的な生活価値観である。野宿者たちへのあらゆる社会的処遇は、その価値観に根差している。精々のところ傲慢にも上から見下し、「恩恵的な」保護収容措置を形だけ施せば十分と弁解するが、その基本的な態度は「目障りな奴ら」の社会的な抹殺をも辞さない点にある。公園や通路からの野宿者強制排除の行政代執行は、この市民的価値観の一方的な代行行為にほかならない。
よって私は、この度の大阪市による靱公園・大阪城公園からの野宿者強制排除の行政代執行は、野宿者の人権、とりわけて生存権を根底から否定する理不尽極まりない行政措置として、これに強く抗議するものである。予定されていると聞く、西成公園についても同断である。
ちなみに、私は大阪市立大学人権問題研究センター『人権問題研究 第5号』(2005)に、「ホームレス生活の構造条件と生活主体の営為−ホームレス問題の基本的なとらえ方−」と題する論文を発表していることを付記しておく。

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抗議声明
大阪市長 關 淳一 殿
西部方面公園事務所
東部方面公園事務所
ゆとりとみどり振興局総務部管理課大阪市ゆとりとみどり振興局総務部管理課 宛


 私たちは、自分たちの日常の生活の場である大学から、野宿者支援の活動を行なっていこうと、京都の学生を中心として結成された有志の会である。
 野宿者の人権を尊重する立場から、大阪市が現在行なおうとしている、靭公園・大阪城公園のテントへの行政代執行による強制排除に対して、強く抗議する。

 靭公園・大阪城公園のテントに居住する人たちは、1月11日に行政代執行手続きの差し止めを求める訴訟を起こしたと聞いている。公園の工事をしたいというのならば、当事者たちと真摯に話し合い、解決の道を探るのが筋である。しかし、さらに大阪市は1月13日に、17日を期限として「除却命令」を出したとも聞いている。話し合いを拒否し、強圧的に強制排除を進めようとする姿勢を、私たちは決して許さない。

 20年ぶりという厳冬の中、テントという住居すら奪うことは、死へと追いやることに等しい。自立支援センターや仮設一時避難所を代替施設として提示しているとのことだが、それを選ばない人がいるのが何故かということを、もっと考えるべきである。プライバシーがない、荷物を置けない、短期間の期限の後にはどうなるかわからない、これまでの人間関係がなくなってしまうなど、様々な批判がされている。それらを解決しないままであれば、代替とは認めない人も多いだろう。そして、テントを奪われた後には襲撃や健康不安を抱えながら路上へと追いやられていくのだろう。

 あなたたち公務員は、全体の奉仕者であるはずだ。公園の管理という名目で、居住権という基本的な人権を侵害し、人を死に追いやってはならない。即刻、行政代執行の手続きを撤回せよ。

路上と大学をむすぶ有志連絡会・京都
京都市左京区吉田本町京都大学文学部学友会気付

2006/01/16

行政代執行とはなにか/「軍務拒否」の呼びかけ

(以下、転載・転送歓迎)

2005年1月24日、名古屋・白川公園での代執行のために行政側が作成したマニュアルを、以下で公開しています。
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa.html

行政代執行とは、警察との緊密な連携のもと、多数の市職員による部隊を緻密に編成して行われる組織的暴力行為であり、「軍事行動」であることがよくわかります。

これは名古屋市のマニュアルですが、大阪市が靱・大阪城公園代執行のために作成しているものもこれと同様か、より内容的にひどいものでしょう。もともとシェルターと排除をセットにする施策自体、長居公園など大阪市の先行例から名古屋市が学んだものです。

以下、ざっと紹介していきます。

『白川公園内の小屋等の撤去(行政代執行)に伴う予想事案等と措置要領』
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_01.html
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_02.html
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_03.html

おそらく警察主導で作成された書面ですが、市職員によるものと思われる手書きの書き込みが随所に見られます。行政・警察・警備会社合同の会議も持たれたのでしょう。

ここでは、抵抗する当事者・支援者を、どういう口実で排除・逮捕するかを綿密に検討しています。
1枚目の「(警察の役割の)実態は全面的支援」
3枚目の「名古屋市(は)全面的に警察をたよる」
という書き込みに、行政と警察の関係性が集約されています。

抗議ビラまきから座り込みに至るまで、「予想される事案」ごとに分類し、「擬律判断」と「措置要領」を定めています。

4枚目以降の『2 実施体制』をみていきましょう。
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_04.html
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_05.html
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_06.html
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_07.html
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_08.html

「現場本部」のもと、「総務隊」「保安隊」「第1〜3作業隊」「保管隊」などに分かれ、さらに細かく数人ごとの班(小隊)ごとに部隊を編成していることがわかります。

『3 情報連絡系統表 (ア)連絡体制表』
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_09.html

この組織図をみれば、シェルターが野宿者排除のシステムの不可欠な一部であることがよくわかります。「シェルター」「警察署」「消防署」と並んでいるのが印象的です。


『11 行政代執行実施に係る対応方針』では、具体的な現場方針が示されています。
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_21.html

『(イ)代執行に際して』
職員に対し「何ら臆することなく指示された業務に従事する」こととし、強制排除に疑問をもたず、規律に服すことを求めています。

そのうえで「暴言や嘲笑、威嚇的な態度は厳に慎むように」とも言っていますが、これは代執行の場面でなくとも、野宿者に対して行政職員が日常的に行っている対応でもあります。

そして実力排除の際は「変に躊躇したりすると怪我やトラブルの元」と、再度命令への服従と断固たる実行を強調しています。

『(ウ)代執行着手時について』では、代執行中のさまざまな状況別に対応が定められています。

『相手が自傷行為に及んだ場合』
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_24.html

計画発案者が、仲間が抗議して「焼身自殺」する可能性や、「自傷行為」に及ぶ可能性まで考慮しており、そのうえで代執行に臨んでいることがわかります。
これが、「殺人行政」でなくてなんでしょうか。

『生活物品がないために「今晩どうすればいいんだ」とわめきちらし、収拾がつかない場合』
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_25.html

仲間の生活の場を破壊し、奪い去ることの犯罪性にまったく無頓着な、この侮蔑的表現には絶句せざるをえません。

『(オ)不測の事態の対応について』
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_26.html

職員が仲間に暴力を振るった(と抗議された)場合、「むやみに反論することなく」対応し、名前を名乗るよう言われたら「何ら反応することなく」現場から逃げていくように、と指示してもいます。

『(カ)一般利用者への対応について』
『(キ)報道関係の対応について』
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_28.html
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_29.html

強制排除の過程を報道されると自分たちに都合が悪いことをよく理解しており、市民やマスコミを撤去現場に近寄らせないよう規制する体制を敷いていることがわかります。。

『(ク)事業執務について』
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_30.html

休憩時であっても部隊行動を貫徹すること、職員が「負傷」した場合でも、班長に申し出、許可を得てから現場を離れるよう定めています。軍隊そのものです。

『(コ)保管・返却方法について』
http://page.freett.com/kamapat/shirakawa_32.html

撤去された物品の返還要求があった際、破損や紛失があれば「状況や原因も含めわからない」と言い逃れをおこない、弁償も拒否せよ、と指導しています。
2003年5月に大阪市が行ったJR大阪駅前での荷物撤去事件を思い起こさせます。
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/9279/anti-eviction_030603.html


・・・これで、唐突にマニュアルは終わっています。
この終わり方自体、仲間の生活(靱公園では、10年近くにわたってテントで暮らしてきた仲間もいます)を暴力で断ち切る、代執行にふさわしい形式なのかもしれません。

くりかえしになりますが、代執行とは、行政によって企画・実行される組織的暴力行為です。マニュアル内では動員される職員に「こちらから手を出すな」と繰り返していますが、報道統制や事後の責任回避策を入念に準備している事実に、その犯罪性を行政側がよく自覚していることが見て取れます。

白川では、たった7名の仲間のテントを撤去するのに、600名以上の市職員・ガードマンが動員されました。靱・大阪城では、大阪市によってそれ以上の体制が組まれるであろうことは確実です。

この文章を読んでいる人の中にも、当日動員されるであろう数百名のうちに入る人がいるかと思います。

私たちは、あなた(たち)に呼びかけます。

このような「軍務」を、どうか拒否してください。


(以上)

抗議の声(1月14〜15日)

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現在うつぼ公園で、野宿している人たちへの強制代執行が行われようとしていると聞きました。
深刻な人権侵害です。
即刻止めてください。
国際条約違反です

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野宿者の強制排除という「非道な行為」に抗議します。直ちにやめて下さい。

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今回の強制撤去を撤回して下さい。

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「うつぼ公園、大阪城公園に野宿する人々への強制排除に強く抗議いたします。
大阪市は職員の汚職に加え、弱者排除の罪と恥を重ねるお積りですか。
(元短大教員)」

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靱公園、大阪城公園の現住テント等への行政代執行手続きを直ちに中止して下さい。弱者イジメを止めろ!

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大阪市長 関 淳一 様
大阪市西部方面公園事務所 御中
大阪市東部方面公園事務所 御中
大阪市ゆとりとみどり振興局総務部管理課 御中

 この度は、大阪市が、靱公園と大阪城公園の野宿者の方々のテントに対し、行政代執行による強制排除手続きを開始されましたことにつきまして、深く憂慮し、手続きの即時中止をお願い申し上げる次第です。

 大阪市では、本年開催ご予定の「世界バラ会議大阪大会」や「全国都市緑化おおさかフェア」のために、公園を整備するとの理由で、両公園の野宿者の方々に強圧的な「指導」を行い、テント生活より人権が保障されているとはとても言い難い条件のシェルターしか用意しないまま、強制排除手続きにも踏み込まれたとうかがいまいした。
 名古屋市も昨年、愛知万博「愛・地球博」開幕を目前にして、野宿者のテントを強制的に撤去しましたが、このことで、万博の問題はかえって浮き彫りとなりました。
 そもそも野宿者の方への対応は、人権の問題なのですから、福祉・労働の部署のご担当が中心となって取り組まれるべきです。荷物を移動させることが主目的になってはなりません。
 また、就労支援も十分にできない状況で、なぜ大きなイベントを開催する余裕がおありなのかも理解できません。
 野宿を余儀なくされる状況になっても、人間としての尊厳にかわりはありませんしそれを失わせないよう支援するのが公的な役割ではないでしょうか。挫折してもやり直せるという社会のしくみがなければ、関市長が新年を迎えて発信されたメッセージにありますような『内外から創造的な人材が集い、活力あふれる新生「大阪市」づくり』は到底かないません。

 重ねてお願い申し上げますが、野宿者の方々のテントに対する行政代執行による強制排除手続きを即時中止されますよう強く要望申し上げます。

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強制排除、断固反対!
強制排除、やめろ!
野宿者も生きる権利はある。
強制排除、反対!!

岡山:匿名希望者より

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強制排除をやめてください

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 靱・大阪城公園で野宿者「撤去」、すなわち代執行を行うと新聞で読みました。
一体彼らはどこへ行ったらよいというのでしょうか?
代執行はホームレス支援政策の失敗を自ら表明する事に他なりません。政治的施策の失敗なのです。

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うつぼ公園と大阪城公園で生活している人に対する強制排除をやめてください。働きたくても働けず家賃やローンを払えなくなって「ホームレス」となった人々です。この寒空の下、彼らの最後の寄る辺としている公園の住まいさえ奪うことがどういうことなのか考えないのですか。凍死しても構わない、ホームレスになった人間には生きる価値もない、勝手に死ねということですか!
この方たちの姿は明日のわが身。仕事がある今はまだいい、だけど、ひとたび失業すれば再就職は困難、安い給料で貯金などすぐ底をつくでしょう。年金をもらう年になっても、生活できる年金などありません。長年一生懸命働いてきた結果がこうです。これが多くの労働者の現状でもあります。大げさでも何でもない、ホームレスの方は私たちより一足先に公園に行ったに過ぎない・・・・。絶対に許されることではありません。ぬくぬくと暖かい部屋で寝起きできる者が彼らのささやかな「住居」を奪うことなんて。止めてください、強制執行。彼らの命を奪うな。凍えずに生きる権利があるんです。こんな不平等で、冷酷で、残酷な社会はまちがっています。行政は強制撤去をやめ、全ての人に自由と展望のある住宅を保障すべきです。


             大阪市東住吉区  50歳代 女性

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2006/01/14

「世界バラ会議」関係団体への抗議要請

神戸YWCA夜回り準備会の方が、追い出しのための公園整備の口実に使われている「世界バラ会議」の参加団体に以下のメールを送ってくれました。以下、転載させていただきます。

Subject: Voice from Osaka and Kobe

Everyone loves roses.
But in Osaka, many lives are in danger by its thorn.

We never want to see people suffer from discrimination...

We expect your awareness of human rights!

We believe in your national tradition of respect for fundamental human rights!

Dear Sir/Madam,

Hello. Sorry for sending you this message suddenly.
We are members of groups working for the right to housing and well-being of homeless people in Japan.

We want you to know something about upcoming World Rose Convention 2006 in Osaka and its affect for thousands of homeless people live in Osaka.
We also want to ask your urgent help for their situation.

May 2006, World Rose Convention will be held in Osaka.
Some parks in the city will be the venue of WRC, and lots of homeless people live in these parks (Utsubo park, Osaka-Castle park, Nakanoshima park etc).

These people are the victim of severe economic situation in Japan and they have to live in tents or shacks in order to survive (There are also lots of rough sleeper in the city street, parks, stations. Their living condition is even harder than those who live in tents).

Osaka city government has been reconstructing these parks for WRC (cutting and planting trees, building roads and parking lots etc).
And last October, Osaka city suddenly notified homeless people in Osaka-Castle park and Utsubo park to get out of the park, due to the full-reconstruction.
They gave only one or two month for deadline of eviction.

After deadline (Nov 30), city officers have been strongly pressuring and harassing homeless people to go out.

In worst case, administrative subrogation (a legal measure for eviction) can be carried out.

So far, self-organized associations of homeless people in these parks and their supporters have negotiated with city government about reconstruction of the park, to defend their rights to life.

But this time, Osaka city neglected these associations and unilaterally demanded them to get out of the parks.
As an alternative of eviction, Osaka city has been strongly trying to persuade homeless people to go to the "Shelter" or "Self Independent Center", but this is not at all the solution.

Once they are put in these accommodations, they have to abandon most of their belongings (only few luggage are permitted to have inside the shelter, and their tents will be destroyed immediately as an "illicit construct").
Its rooms are extremely small to live.
And there is virtually no assistance for outplacements.
(Unemployed people have been increasing in Japan. Once they lose job, finding another is much difficult. As for homeless people, situation is by far harder, of course)

Worst of all, this "shelter protection" is just a TEMPORARY measure.
All shelter in the parks are planned to close after three years (as for Osaka castle park, closure is planned in Dec 2005).
As for "Self Independent Center", one has to go out within three to six months.
After leaving, they have nothing to survive, losing their home and belongings.

As mentioned above,
Osaka city's welfare policy for homeless people is wholly inadequate.
At this moment, Osaka city is telling us that they won't change this policy.

Worse than this, Osaka city suddenly refused to negotiate with self-organized associations of homeless people.
The mere fact indicates how the city violates human / civil rights of homeless people.

Whenever international events took place in Japan (Soccer World Cup 2002, World Exposition 2004 in Nagoya, etc),
Japanese government has evicted homeless people one-sidedly for "landscaping".
By these brutal acts, we already know that Japanese government has not provided sufficient support for homeless people.

Currently, estimated number of homeless people in Japan is more than 30,000.
Evicted people have to live under severe Japanese winter.
Their lives will be getting harder, facing death on the street.

We hope to discuss and act with you to get upcoming convention fully succeeded,
and we also hope that this wonderful convention will not be held at the cost of people's lives.

Now it's possible!


[What you can do]

1) Send your message to Osaka city A.S.A.P.

Please ask them to advocate human rights of homeless people in the parks.
We've been campaigning against Osaka city, but they has not been in no hurry to breathe domestic voice in.
If you do nothing, the time you'll come to Osaka, homeless people will have already been cleared out...

[Address of Osaka city]

Junichi Seki (Mayor of Osaka City)

1-3-20, Nakanoshima, Kita-ku, Osaka-si, Japan
FAX 81-6-6202-6950


World Rose Convention 2006 in Osaka Executive Office

1-2-7-1206-2, Asahi-machi, Abeno-ku, Osaka-si, Japan
FAX 81-6-6631-8741
office@worldrose-osaka2006.jp

取材要請+経緯説明

報道各位

 突然のFAX、失礼いたします。
 私たち「失業と野宿を考える実行委員会」は、大阪で活動する野宿者運動団体・支援団体でつくる実行委です。
 このたび、大阪市が西区の靱(うつぼ)公園、中央区の大阪城公園に居住する野宿者約30名に対し、強制排除を行うための行政代執行手続きに着手しました。手続きのスピードが異例に速く、1月20〜23日ごろには強制排除が行われる見込みです。
 私たちとしましては、この件を大阪市による重大な人権侵害であると捉え、すでに弁護団・原告団(テントに住む野宿者約17名による)を結成し、1月11日に大阪市を被告として代執行の中止をもとめる訴訟を提起し、同時に仮差止めの申立を行いました。今後予想される強制排除についても、これを阻止するために可能なかぎり努力していく所存です。
 つきましては、この問題について多くの方々に関心を寄せていただきたいと思い、ご連絡させていただきました。
 ぜひとも、この件について取材していただければ幸いです。

失業と野宿を考える実行委員会
(釜ヶ崎医療連絡会議、釜ヶ崎炊き出しの会、釜ヶ崎パトロールの会、長居公園仲間の会、高齢者特別就労組合準備会、靱公園自治会、大阪城公園よろず相談所、西成公園よろず相談所)

連絡先:090−9700−0296
    06−6647−8278(釜ヶ崎医療連絡会議)

(以下、詳しい経緯と支援の呼びかけです)

<みなさんの支援が必要です!>
 靱公園のすべてのテント(約20軒)、大阪城公園の一部テント(約5軒)に住む人々が、大阪市によって強制排除の危機にさらされています。失業によって野宿を余儀なくされたかれらは、生きんがために公園や路上にテントを建て、アルミ缶や雑誌・廃品回収などの仕事で生計を立てながら、隣近所で助け合いつつ自分たちの力で生き抜いてきました。そのかれらに対し大阪市は支援の手を差し伸べるどころか、「不法占有」の名のもとに、その生活の場であるテントすらも奪い、この寒空のもと路上へと叩き出そうとしているのです。大阪市では例年、すくなくとも200人以上の野宿者が路上死を余儀なくされています。これらの死者は、野宿者排除政策=殺人行政によって生み出された犠牲者なのです。大阪市の非道な人権侵害行為を止めるため、私たちはいま、多くの方々の協力を必要としています。

<これまでの経緯>
 数十名の野宿者が暮らす靱公園では、数年前から大阪市により今年行われる「世界バラ会議大阪大会(2006年5月11〜17日)」のための公園整備が進められてきました。これまで工事にさいしては、2年半前に結成されたテント村自治会が西部方面公園事務所と交渉を持ち、テント移転を含めて話し合いで協力してきました。
 しかし昨年より大阪市は態度を変え、10月4日に「11月30日までに退去せよ」という内容の文書を配布し、自治会との話し合いを拒否して追い出しのためのテント個別訪問を開始しました。
 数次にわたり話し合いを求める抗議行動が行われましたが、市の姿勢はかわらず、ついに行政代執行による強制排除手続きが開始されたのです。
 大阪城公園についても、以前より今年開かれる「全国都市緑化おおさかフェア(2006年3月25日〜5月28日)」のための整備工事と、これを理由とした追い出しが行われてきました。東部方面公園事務所はテント移設の提案も拒否し、いっさい話し合いに応じないばかりか、訪問した際も入り口を封鎖して当事者・支援者を事務所の中に入れず、申し入れ書の受け取りすら拒否する、という市職員として考えられない対応を続けてきました。
 追い出しのための個別訪問のなかで、2002年11月11日にはテントを新築した仲間に対し職員がカッターナイフを取り出して「撤去しろ」と脅した事件(公園事務所は事実を認めたにもかかわらず、市による正式な処分も、本人の謝罪もありませんでした)を引き起こし、また2004年10月27日には、テントを建てようとした車イスの仲間を職員らが取り囲み、「死にぞこない」などと暴言を浴びせかけ挑発し「傷害事件」を引き起こさせ、逮捕・実刑に追い込むといったことも行ってきました。
 昨年から、公園事務所職員による巡回・説得はさらに強化され、2005年1月24日にはテント2軒の周りをフェンスでほぼ完全に囲むという嫌がらせ・生活妨害を行いました。そして靱公園と同様、11月末までの退去を求める文書が配られ、現在にいたります。

<行政代執行手続きの開始>
 両公園で1月5日に公園事務所職員が『弁明機会付与の通知書』を各テントに配布しました。1月11日の弁明期限後、1月13日に『除却命令』が出されました。1月17日13時の除却期限後、おそらくすぐ『戒告処分』が出され、ごく短い期限後に『行政代執行令書』の発行→強制排除、という流れになるものと思われます。
 野宿者への行政代執行は全国的には昨年1月24日の名古屋・白川公園のテントに対するもの以来です(600名以上の職員・ガードマンを動員)。大阪においては、テントに関しては2003年12月の天王寺カラオケ屋台村撤去、多くの野宿者が居住するテント・荷物に対するものとしては1998年12月の今宮中学前歩道での強制排除以来、はじめての代執行になることが予想されます。
 手続きが開始されてすぐ、靱公園の4名、大阪城公園の2名が原告となり、11日に行政代執行手続きの中止を求める訴訟を大阪市を相手取って起こしました。同時に、裁判所に仮差止を求める申立も行いました。しかし大阪市は翌日に反論書を提出し、13日に裁判所は仮差止の申請を却下しました。市はすかさず、同日中に除却命令を出しました。
 14日以降、さらに多くの仲間が原告団に加わるとともに(靱公園9名、大阪城2名が追加予定)、仮差止却下に対する抗告を行い、除却命令に対する執行停止も求めていく予定ですが、このままでは裁判を待たずに強制排除が行われてしまうおそれがあります。
 大阪市は、およそ考えられないスピードで手続きを進めており(弁護士の話によると、一般の住居に対する代執行の場合などは、数ヶ月は猶予があるとのことです)、私たちに時間は、ほとんどありません。

<シェルターはテントの代わりにはならない>
 これまで大阪市は、両公園の野宿の仲間がテントを出て行く代わりの支援策として、大阪城公園シェルター(仮設一時避難所)と自立支援センターという「選択肢」を提示しています。
 しかし、これらは到底、選択肢などではありません。
 大阪城公園シェルターは3年前に設置された施設です。もともと大阪城公園の「適正化」=テント一掃のために構想されたもので、同公園にテントを張っている人のみが対象とされました(テントを持たない、より厳しい状況に置かれている野宿者は、いくら希望しても入所できないという矛盾)。
 しかし、シェルターの居住環境はきわめて劣悪なもので、個人スペースは1人2畳にも満たず、薄い間仕切りでプライバシーは皆無、持ち込める荷物はダンボール数個に制限され、きわめつけは1日たった白飯1食の食事しか提供されません。結局、アルミ缶集めなどをしなければ食っていけず、テントより生活状況が悪化した人も多いのです。入所と同時にそれまで住んでいたテントは公園事務所によってすぐに潰され、入所後に「やっぱり嫌だ」と退所を余儀なくされた人はテントもなく、路上へと文字通り叩き出されることになります。結局、公園事務所職員の執拗な「説得」にもかかわらず、大阪城からの入所者数は全テントの1/3程度に過ぎません。説得に耐えかね、公園からの自主退去を余儀なくされた仲間も数知れません。
 今回、西部方面公園事務所は、もともと昨年末で閉鎖される予定だった大阪城シェルターの期限を延長して、靱公園の仲間を入所させようとしています(すでに入所を余儀なくされた仲間も数名います)。しかし、シェルターの本質的な問題性はなんらかわっていないし、そもそも期限の延長も数ヶ月にすぎないということです。よって、シェルターへの入所を積極的に望む仲間は、皆無です(大阪城も同様です)。
 もうひとつの「選択肢」である自立支援センターも、同じようなものです。1日3食は出るものの、相部屋生活でプライバシーはなく、最長6ヶ月の期限後には退所しなければなりません。自力で仕事を見つけることができなければ、野宿に逆戻りです。
 これらの施設は、行政が文字通り「排除の受け皿」として用意したものです。入所後の生活に何らの展望もなく、退所後の保障もなにもないシェルターは、仲間たちが自分たちの力で築き上げたテント(仲間同士の相互扶助関係も含めて)の代替策にはなりえないのです。

<野宿者に仕事を!生活保護の無差別適用を!>
 失業こそが野宿の最大の原因です。首切り・リストラの進行、非正規雇用の増大といった流れのなかで、仕事を失い野宿にまで追いやられる人々は今後も増えつづけます。政府・行政がきっちり責任を取り、抜本的な失業対策を行わないかぎりは野宿者問題は絶対に解決しません。リストラ・非正規化の進行による「雇用なき景気回復」という状況のなかで、失業者に「自助努力」を強いることだけでは問題は解決しません。野宿者も含めた失業者にたいし、国や地方行政が責任を持って仕事を保障することが必要です。
 現在、野宿・日雇労働者の反失業のたたかいの成果として開始された「高齢者特別就労事業」が釜ヶ崎で行われ、市内約3000人の野宿者が登録しています(55歳以上が登録できる輪番制で、月3回程度軽作業の仕事が回ってくる)。その重要性にもかかわらず、国は2005年度からこの予算を打ち切り、大阪市も縮小・廃止の方向を打ち出しています。
 私たちはむしろ、特別就労事業の大幅な拡大こそが必要であると訴えます。

 生活保護の差別的運用も野宿の原因のひとつです。福祉事務所に野宿者が相談に行っても「住所がない」ことで門前払いされる例はいまだにすくなくありません。「居宅(アパート)での保護を原則とする」という生活保護法の条文にもかかわらず、テントや路上から生活保護を申請しても、病院や施設への入所を経由させられることがほとんどです。いっぽうで、病院や施設での保護では人件費など莫大な経費がかかり、その金は行政から病院・施設の経営団体へと流れている構造があるのです。
 私たちは、施設収容主義ではなく、テントや路上から直接アパートでの生活保護適用を求めます。

<居住権は生きるための権利>
 靱公園・大阪城公園の問題は、けっしていまそこに住んでいる数十人の仲間だけの問題ではありません。棄民化政策ともいうべきこの国の流れが止まらないかぎり、失業し路上へと叩きだされる人々は増えつづけるばかりです。そうした人々にとって、路上や公園に荷物を置いたり、テントを張ったりすることは、生きるための当然の権利として認められるべきではないでしょうか(公園は、もともと「避難場所」としての役割もあるのですから)。強制排除が行われれば、おそらくフェンスの設置と24時間のガードマン巡回が行われ、野宿者がそこで生活することは不可能になるでしょう(すでに、新築は執拗に妨害されています)。このことは、いま住んでいる仲間のみならず、これから野宿に追いやられていくであろう無数の人々の生きる権利を奪うことにもなります。
 私たちは、野宿を余儀なくされた仲間がテントや路上で生活することの権利は、憲法25条の生存権、国際人権規約社会権規約の居住権として保障されなければならないと考えます。

<そもそも何のための工事なのか>
 「工事をやるからどいてくれ」というのが大阪市の変わらぬ態度ですが、はたしていったい、何のための、誰のための工事なのでしょうか。
 今年の大阪城公園の「緑化フェア」予算9億2300万円、大阪城シェルターの運営経費年間2億円(大半が人件費・建物リース費)、自立支援センターの年間予算10億円(これも多くは人件費です)という数字を目にし、その横で1個1円のアルミ缶を集めてしのいでいる野宿の仲間たちの姿を見るとき、何かがおかしいと思わざるをえません。
 大阪城や靱公園のみならず、野宿禁止のためのフェンスやバリケードで囲われた異様な空間が市内あちこちの路上や公園に増えつづけています。工事予算消化と野宿者追い出しのために、公園や公共スペースそのものが誰にも使えなくなっている状況はきわめて異様です。
 1月11日、公園事務所の所属部局である大阪市ゆとりとみどり振興局の課長と課長代理が造園業者との談合に関与した疑いで逮捕されました。汚職や癒着をあらゆる部局で繰り返しておきながら、金にまみれた手で野宿の仲間を叩きだそうとする大阪市に、改めて怒りがつのります。
 野宿者追い出しに成功すれば、ゆとりとみどり振興局内では業績として評価され、昇進への道が開けるようです(実際、そのような人事になっていることが確認されています)。
 私たちはもういちど彼らに、「何のための工事なのか?」と問いかけたい。
 野宿の仲間から生きるための権利と手段を奪い、路上死に追い込んでいくことと、「業績」や「カネ」のどちらが大事なのか、と。
 あなたたちが、自分自身の家と家族に対して同じことをされたら、どのような気持ちがするのか、と。

<靱公園・大阪城公園の仲間を支えてください!>
 このような厳しい状況にもかかわらず、靱・大阪城の仲間たちはくじけず、むしろ団結を強めつつあります。5日の代執行手続き開始を受け、7日の靱公園での団結もちつき後に緊急寄り合いを持ち、11日には梅田や扇町、長居公園や西成公園、釜ヶ崎などから集まった仲間たちとともに、西部・東部方面公園事務所への連続抗議行動をやり抜きました。法律面で強力に支えてくれる弁護団や、各地から大阪市へすでに抗議の声を寄せてくださった方々も多くいます。
 私たちは、この危機を危機のままにおわらせず、むしろ好機として仲間同士の結びつきをより強めながら、ともに未来を切りひらいていくべく、最後までたたかっていくことでしょう。
 どうか、ご支援を!

<大阪市へ抗議の集中を!>
簡単なものでかまいません。「強制排除をやめろ!」と以下へ抗議の声を送ってください。
写しをkamapat@infoseek.jpもしくは06-6374-2233(FAX)まで送っていただけると幸いです。

大阪市長 關 淳一(市長室秘書部秘書課宛)
TEL: 06-6208-7231 FAX: 06-6202-6950
〒530-8201 大阪市北区中之島1-3-20

市長室への意見フォーム
http://www.city.osaka.jp/shichoshitsu/iken/index.html

西部方面公園事務所
TEL:06-6441-6748 FAX:06-6441-6797
〒550-0004 西区靱本町2-1-4

東部方面公園事務所
TEL:06-6941-1144 FAX:06-6943-6877
〒540-0002 中央区大阪城3-11

ゆとりとみどり振興局総務部管理課
TEL:06-6615-0643 

ゆとりとみどり振興局への意見フォーム
http://www.city.osaka.jp/yutoritomidori/request/index.html

<1月17日監視行動へ結集を!>
この日13時の除却期限後、「戒告書」が出される可能性があります。
靱・大阪城の仲間たちを支えるために、現地への結集を呼びかけます。

<代執行当日、現地へ結集を!>
おそらく20〜23日(土日を除く)以降、代執行が行われる恐れがあります。
テントを守るためにできうるかぎりのことをしたいと考えています。
当日までに現地への結集を呼びかけます。


失業と野宿を考える実行委員会

06−6647−8278(TEL/FAX)
090−9700−0296

kamapat@infoseek.jp (釜ヶ崎パトロールの会アドレス)

大阪市西成区太子2−1−2
釜ヶ崎医療連絡会議気付

(以上)

抗議の声(1/13)

大阪市は、靱公園・大阪城公園での野宿生活者の強制排除をただちにやめるべきです。

景気の低迷と合理化経済の影響で、全国で文字通り「路頭に迷う」人が増え、社会問題化されている現状を考えれば、有効かつ当事者にとっても「使える」対応策を打ち出すことなく、まして話し合いを打ち切ってまで、野宿者のささやかな住居を破壊・排除することは、行政の政策として許されることではありません。

野宿者を強制排除して、何が解決するんですか?
この寒い季節に、野宿者の生存権を脅かして、大阪市は嬉しいですか?
力による排除なんて、人情の街・大阪にとって恥ではないのですか?

もう一度いいます。大阪市は、公園からの野宿者の強制排除を、今すぐやめるべきです。

笹島診療所抗議要請書

大阪市ゆとりとみどり振興局長様
ゆとりとみどり振興局西部方面公園事務所長様
ゆとりとみどり振興局東部方面公園事務所長様

    2006年1月11日
      笹島診療所(電話/FAX052-451-4585)
                            名古屋市中村区則武2-8-13

        うつぼ公園野宿者排除に対する抗議要請書

 私たちは、名古屋で長年日雇い労働者や野宿を余儀なくされている労働者に対して生活・健康面から支援し、野宿をしなくてもよい状況をつくるために活動している団体です。
 私たちはこのほど、靱公園のすべてのテント(約20軒)及び大阪城公園の一部テント(約3軒)に対し、1月5日に公園事務所職員が「弁明機会付与の通知書」(期限は1月11日)を各テントに配布した、と聞きました。
 これは、大阪市が行政代執行による強制排除手続きを開始したことを意味しており、こうしたことは国際人権規約、憲法、ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法などに違反し、当該野宿者の人権を侵害するものであることから、ここに強く抗議します。

 名古屋市も白川公園野宿者に対して、工事期間の期限を切って退去の圧力をかけるというやり方をしましたが、それは個人を尊重する(憲法第13条)ものではなく、野宿者の反発を招き、かえって問題をこじらせました。しかもその後の努力により話し合いによる解決に向けて進んでいるのに、結局昨年1月行政代執行という暴挙・愚行を行い、国際人権規約、憲法、生活保護法、「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」などの法令に反する人権侵害として、国内国外から多くの批判を受けました。こういう手法は通用しないのです。名古屋市は社会的解決に失敗したわけです。
 こうしたことを踏まえ、私たちは以下のように申し入れる次第です。

1.ただちに排除に向けた法的手続を中止すること。
2.執拗な巡回や説得という名の圧力、シェルターへの入所強要などを直ちに止めること。
3.当該野宿者・関係者との真摯な話し合いによって解決すること。
 行政としてなすべきことは、野宿をしなくてもよい状況をつくることであり、野宿者個人を尊重して一人ひとりが野宿をしなくてもよい施策を提示して、話し合いによって解決すべきです。
 敷金支給による居宅保護の開始(生活保護法30条、03年7月31日付厚生労働省社会・援護局長通知「『生活保護法による保護の実施要領について』の一部改正について」)を含む、野宿者の個別のニーズに即応した真に適切な施策を示して、自治会などとの真正な協議をすすめてください。

木谷公士郎さん要望書

要 望 書
大阪市長 殿
(大阪市西部方面公園事務所気付)
                                2006年1月11日

                     司法書士 木谷 公士郎
                   
当職は1998年より神戸市内において司法書士業務にあたり、生活困窮者とりわけ多重債務者の抱える法的問題の解決に取り組むとともに、2002年ごろからは主として神戸市及び兵庫県内で野宿を余儀なくされた人々を対象とする法的支援を含む支援活動に取り組む司法書士です。
今般、貴市内靱公園及び大阪城公園にテント・小屋を建てて生活している人々に対して、貴市が強制立退きへの手続きをすすめていることを知り、そのすすめ方があまりにも拙速でありしかも違法なものであるとの疑念を抱かざるを得ないという点について憂慮の念を示すとともに、直ちに強制立退きへの手続きを中止するよう要望いたします。

1 そもそも「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」(以下たんに「特措法」という)第11条は「都市公園その他の公共の用に供する施設を管理する者は、当該施設をホームレスが起居の場所とすることによりその適正な利用が妨げられているときは、ホームレスの自立の支援等に関する施策との連携を図りつつ、法令の規定に基づき、当該施設の適正な利用を確保するために必要な措置をとるものとする。」と定めており、「必要な措置をとる」ためには(1)「当該施設」の「適正な利用が妨げられている」こと、(2)「ホームレスの自立の支援等に関する施策との連携を図」ること、(3)「法令の規定に基づ」くことを少なくとも要件として定めていると解されます。
2 しかしながら今般の強制立退きの対象となるべき靱公園及び大阪城公園において、そもそもテント・小屋で生活している当事者たちが公園の「適正な利用を妨げている」という事実が存在しません。2005(平成17)年10月4日付で貴市西部方面公園事務所が靱公園当事者に配布した「工事のお知らせ」によれば「工事の支障とな」ることが撤去を求める理由として示されていますが「自然観察園路整備、景石据付、植栽、剪定・剪除」といった工事内容は公園の「適正な利用」のために不可欠のものとはいえず、かりに必要な工事であったとしても、従来そうであったと仄聞するとおり公園内居住者に配慮した工事の進め方が可能であると思われます。また貴市におかれては本年5月「世界バラ会議大阪大会」や「全国都市緑化おおさかフェア」が開催されるとのことですが、もし今回の強制立退きがこれらイベントの妨げとなるとの理由であるとすればやはり「特措法」の求める要件に合致しないばかりか、後述する国際人権規約・社会権規約委員会の指摘する「大規模なスポーツイベントの開催に関連して」行われる強制立退きに準ずるものといえ、「国際的なイベントの準備(オリンピックなどのスポーツ競技、博覧会、会議など)、『都市の緑化』キャンペーンなどが行われる間にとられる、立退きからの保護を保証」(いずれも一般的意見第7)することこそが求められるといわなければなりません。
3 また「ホームレスの自立の支援等に関する施策との連携」も図られているとはいえません。昨秋からの当事者に対する撤去要求に際して直接的には施策に関する情報提供すら行われていないのではないでしょうか?もとより、「自立支援等に関する施策」は当事者の自己決定権の尊重なしに成り立ち得ないものであり、立退き圧力を背景に、たとえば「自立支援センター」やシェルターへの入所を迫る、といったことが「施策との連携」であるとはいえません。また期限付きのシェルターの提供は、その後の生活への展望が全く示されず「自立支援等に関する施策」にすらなりえないものです。
4 法令遵守要件についても問題があります。この場合の法令遵守要件は、単に都市公園法や行政手続法・行政代執行法の手続きを遵守すれば充足されるというものではありません(もちろんデュー・プロセス・オブ・ローは大前提です)。上位法たる憲法はもとより憲法98条2項により誠実遵守義務の課せられている条約及び国際法規、生活保護法などの諸法令がそれに含まれます。この点は「特措法」制定にあたっての衆議院厚生労働委員会の付帯決議も、「特措法」11条の「必要な措置をとる場合においては、人権に関する国際約束の趣旨に十分に配慮すること」として、その趣旨を明らかにしています。
5 そこで国際人権規約・社会権規約をみると同規約11条第1項は「この規約の締約国は、自己及びその家族のための相当な食糧、衣類及び住居を内容とする相当な生活水準についての並びに生活条件の不断の改善についてのすべての者の権利を認める。締約国は、その権利の実現を確保するために適当な措置をとり、このためには、自由な合意に基づく国際協力が極めて重要であることを認める」としています。
この権利について社会権規約委員会は「強制退去は規約の要求に合致しないと推定され、もっとも例外的な状況において、かつ関連する国際法の原則に従ってのみ、正当化されうると考える」(一般的意見第4)としています。さらに「一般的意見第7」においては、「長期に及ぶ賃貸料の不払いや、正当な理由なく賃貸物件を損壊した場合など、立退きが正当と認められるいくつかの場合において」も「関係当局には、それらの立退きが規約に合致した法律によって保証された方法で実施されること、また、影響を受けた人々に対し、あらゆる法的手段と救済策が利用可能であることを確保することが義務となる」とされ、「あらゆる立退きの実施に先立ち、とりわけそれらが大きな集団に関係する場合には、強制力を行使する必要を回避し、あるいは少なくとも最少にとどめるべく、あらゆる実行可能な代替手段を、影響を受ける人々と協議し検討することを保証すべきである」とされています。また、「(a)影響を受ける人々との真の協議の機会、(b)立退きの予定日に先立った、影響を受けるすべての人々に対する、適当で合理的な事前通告、(c)計画された立退きに関する情報や、土地、あるいは住居が別の目的に使用される場合にはそれに関する情報が、影響を受けるすべての人々に対して、合理的な時点で公開されること、(d)とりわけ複数の集団が関与する場合には、政府の役人、あるいはその代理人は、立退きが行われる間、その現場に立ち会うこと、(e)立退きを実施するすべての人物の身元が適切な方法で明らかにされること、(f)影響を受ける人々の同意がないかぎり、とくに悪天候のとき、あるいは夜間に立退きを実施しないこと、(g)法的救済手段の提供、(h)可能な場合、裁判所に救済を求めるために法的扶助を必要としている人々にそれを与えること」といった「適当な手続き上の保護や、方の適正手続き」が求められます。
さらに「その結果として、個人をホームレスにしたり、あるいは他の種類の人権侵害にさらされやすくするような状態をもたらすものであってはならない」ともされており、「影響を受けた人々が、自力により備えることができない場合、締約国は、自国における利用可能な手段を最大限に用いることにより、適切な代替住居の入手、再定住、あるいは状況によっては生産力のある土地の利用を可能にすることを確保するために、あらゆる適当な措置をとらなければならない」ものとされているのです。
今般の強制立退きが交際人権規約上許容されないものであることは明文から明らかであろうと思われます。
6 また憲法第25条の定める生存権の「理念に基づき」「生活に困窮する全ての国民に対し」「必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的」とする生活保護法は30条1項において「生活扶助は被保護者の居宅において行うものとする」という居宅保護の原則を明らかにしています。また同法19条1項はその実施責任について「その管理に属する福祉事務所の所管区域内に居住地を有する要保護者」については「都道府県知事、市長及び社会福祉法に規定する福祉に関する事務所(以下『福祉事務所』という)を管理する町村長」に「保護を決定し、かつ、実施」する責任があるものとされています。同条4項以下の規定によりその実施責任は所管の福祉事務所長にあるものと思料しますが、適切な保護に関する検討や当事者に対する情報提供が行われていない点にも問題があります。もし野宿を余儀なくされた人々への保護が施設収容を前提に適用されているとすれば貴市の運用は違法なものであるといわざるをえないし、公園にテント・小屋を立てて居住する者はそもそも居住地保護の対象です(「別冊問答集」問81ほか)。もし居住者が要保護状態にあるのならばそこで保護を開始し「土地収用法、都市計画法等の定めるところにより立退きを強制され、転居を必要とする場合」に敷金等を支給するとの実施要領に基づいて移転費用を支給するといった方法も検討されてしかるべきであるし、少なくともその可能性について当事者に情報提供することも求められていると思われます。

(結語)
本日1月11日は当事者に与えられた「弁明の付与」の期限です。「工事のお知らせ」が当事者になされたのが昨年10月4日であることを思えば、あまりにも事を急ぎ過ぎているとの印象をぬぐえません。この厳冬期にテント・小屋を暴力的に追い出されれば、当事者の生命すら危険に追いやるものとなろうことは容易に想像できると思います。直ちに強制立退きの手続きを中止し、かりに当事者の退去を求めるのだとしても、「特措法」その他の法令を遵守するとともに、受け入れ可能な解決策を当事者との話し合いの中から見出されますよう切に求めます。 以上

釜ヶ崎キリスト教協友会抗議書

大阪市長  関 淳一 様                       2006年1月10日
大阪市野宿生活者対策推進本部 様
大阪市健康福祉局長 様
大阪市ゆとりとみどり振興局長 様
西部方面公園事務所長 様
東部方面公園事務所長 様
                          釜ヶ崎キリスト教協友会               
 共同代表 秋山 仁
吉岡 基
大阪市西成区萩之茶屋2ー8ー9
旅路の里内 
TEL&FAX 06-6631-2720
抗議書

大阪市による靭公園および大阪城公園の野宿生活者に対する強制排除の動きに抗議する

 本年1月5日、靭公園および大阪城公園の野宿生活者に対し、ゆとりとみどり振興局の職員によって『弁明機会付与の通知』が配布された。この行為は「行政代執行による強制排除」を前提とした手続きの開始であると受け止め、私たち釜ヶ崎キリスト教協友会は大阪市に対し怒りを込めてここに抗議する。
 野宿生活者に対する強制排除は、一方的に居住権や生活権といった基本的人権を奪うだけではなく、個々の状況によっては生命にも関わる行為であり、断じて許されることではない。
 大阪市が野宿生活を余儀なくされている当事者・関係者との十分な話し合いおよび適切かつ十分な代替措置を講じることなく公共施設等からの立ち退きを求めることは、国際人権規約・社会権規約11条及び「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」11条にも違反する行為である。
 大阪市による野宿生活者の強制排除に向けた動きは、排除の対象とされる当事者の人権を奪うだけではなく、寒さの中で厳しい生活を強いられている市内数千人以上の野宿生活者に対しても、大阪市による強制排除の恐怖を与えることになることもふまえ、大阪市は「行政代執行による強制排除」への動きを即刻中止し、当事者及び当事者団体・支援団体と話し合うことを要求する。
以上

靱・大阪城公園にて除却命令が出ました(1/13)

(1月13日14時過ぎに、「失業と野宿を考える実行委員会」メンバーの方が流してくれたメールより転載)

さきほど除却命令が出たそうで、いま現地で職員によって配布されているという報告が入りました。
11日の弁明の機会の期限の日、除却命令が出る前に出来ることになったという法改正を利用して、私たちは靱公園4名、大阪城公園2名を原告とする差し止め請求を提訴しました。
それと同時に仮の差し止め申し立ても行ないました。これは訴訟の係争中は手続きを保留せよというもので、除却命令が出されるのを引き延ばす目的がありました。
大阪市はこの申し立てに対し意見書を提出してきて、昨日の裁判所との面談で弁護団は、昨日の24時までに反論書を出せと言われていました。弁護団は申立補充書兼反論書3通並びに資料多数を提出しましたが、それが却下されたということになります。
除却期限は1月17日午後13時だそうです。これを過ぎると戒告処分を受け、その後代執行の令状が出ます。あとは白川公園で見た通りです。
刻々と迫る行政代執行に向けて、最後まで諦めずに少しでも出来る手だてを仲間といっしょに考えて行きたいと思います。引き続き注目とご支援をお願いいたします。

2006/01/12

1・11西部・東部方面公園事務所抗議行動報告メモ

1)今日、西部(靱公園担当)・東部方面公園事務所(大阪城公園担当)に対する抗議申し入れ行動が行われました。同時に、テントの仲間たちが原告となり、大阪市に対して代執行の中止を求める訴訟を起こしました。

2)1月27日(金)に靱公園で集会を持つ方向で調整しています。
全国からの参加を呼びかけたいと思います。詳細が固まり次第流します。

3)大阪市へ抗議の声を送ってください。
簡単なものでかまいません。「強制排除をやめろ!」と以下へ抗議の声を送ってください。
写しをkamapat@infoseek.jpもしくは06-6374-2233(FAX)まで送っていただけると幸いです。

大阪市長 關 淳一(市長室秘書部秘書課宛)
TEL: 06-6208-7231 FAX: 06-6202-6950
〒530-8201 大阪市北区中之島1-3-20

市長室への意見フォーム
http://www.city.osaka.jp/shichoshitsu/iken/index.html

西部方面公園事務所
TEL:06-6441-6748 FAX:06-6441-6797
〒550-0004 西区靱本町2-1-4

東部方面公園事務所
TEL:06-6941-1144 FAX:06-6943-6877
〒540-0002 中央区大阪城3-11

ゆとりとみどり振興局総務部管理課
TEL:06-6615-0643 

ゆとりとみどり振興局への意見フォーム
http://www.city.osaka.jp/yutoritomidori/request/index.html

4)以下、今日の行動の報告です。
取り急ぎ書いたメモ的なものですが、送ります。

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昼過ぎ、靱公園の4名、大阪城公園の2名が原告となり(原告団は今後増える予定)、行政代執行手続きの中止と仮差止め処分を求める訴状を大阪地裁に提出し、大阪市を被告とした裁判手続きを開始。

今日17時までが弁明期限なのだが、「弁明すべきは大阪市のほうだ!」ということで、抗議申し入れに行くことに。

午後2時に靱公園東園に結集。大阪各地からの仲間も集まり、約40名で西部方面公園事務所へ。

山中副所長などいつも対応するメンツのほかに、職員多数と公安警察数名が周囲に展開し、にらみをきかせている。

申し入れ書を提出しようとしたところ、山中は許しがたいことに当初受け取りを拒否。弁明書を出しにくると思っていたらしく、訴状を出したら戸惑ったような顔に。

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最終的に、抗議申し入れ書と訴状を受け取らせる。

今日までの弁明期限の後、どうするつもりかと追及すると「除却命令は出す予定だ」との発言!
「追い出しはぜったいにゆるさないぞ!」と糾弾する。

仲間から、「テントの仲間への支援策は、シェルターか自立支援センターのほかにないのか?」との問いかけ。
山中はすかさず「ございません」と答える。「お前がいっぺん住んでみろ!」と怒号の声がわきおこる。

ほか、「ガードマンはテント新築をやめさせるために回らせている」という発言も。

そっちがそのつもりなら、こちらはもういっさい工事への協力などしないことを皆で確認。

「追い出しをゆるさんぞ」「山中をゆるさんぞ」とシュプレヒコールを挙げ、撤収。

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いったん集約したのち、大阪城公園の東部方面公園事務所へ。

東部では、公園事務所脇に「弁明書」の受付テントが設置してあり、藤田副所長らはそちらで話を聞こう、という対応。中で話をさせろと要求し、入り口を封鎖する職員。もみあいの中で、自分からよろけて転ぼうとする職員(藤田含む)がおり、藤田は「暴行はやめてください」「ビデオ撮影をします」などと発言し、職員1名がビデオカメラを回しはじめる。「肖像権の侵害だ!」と抗議すると、「暴行があった際、証拠として撮影している。それ以外の用途には使わないから」などと言い、公安警察並のふてぶてしい態度をつづける。集中的な抗議の結果、撮影はやめさせることに成功。

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西部と同様、訴状と抗議申し入れ書を受け取らせ、撤収する。

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なお、東部方面公園事務所については、挑発や事件の演出は「家芸」である。
2002年11月11日、テントを新築した仲間に対し職員がカッターナイフを取り出して「撤去しろ」と脅した事件(市による処分も本人の謝罪もなし)、2004年10月27日、テントを建てようとした車イスの仲間を職員らが取り囲み、「死にぞこない」などと暴言を浴びせかけ挑発し「傷害事件」を引き起こさせ、逮捕・実刑に追い込んだ東部方面公園事務所の所業と、仲間の無念をわれわれは絶対忘れない。

ちなみにこの日、ゆとりとみどり振興局庶務課長・藤野孝之と同課長代理・飯田浩教が街路樹の管理業務をめぐる談合事件で逮捕され、同局にもガサ入れが入ったというニュースが流れた。
同じゆとりとみどり振興局に属する公園事務所職員に対し、西部でも東部でも押しかけの際、この件について繰り返し怒りの声が叩きつけられた。
「バラ博だ」「緑化フェアだ」ときれいごとを言いながら、金にまみれた手で寒空の下に仲間を叩き出そうとする大阪市=ゆとりとみどり振興局を、決してわれわれはゆるさないだろう。

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2006/01/11

強制排除手続きの中止を求める抗議申し入れ書

2006年1月11日(水)

大阪市長 関 淳一殿
大阪市ゆとりとみどり振興局局長殿
大阪市西部方面公園事務所所長殿
大阪市東部方面公園事務所所長殿

大阪市西成区太子2−1−2
釜ヶ崎医療連絡会議気付
失業と野宿を考える実行委員会
06−6647−8278(TEL/FAX)

抗議申し入れ書

 2006年1月5日、靱公園のすべてのテント(約20軒)、大阪城公園の一部テント(約3軒)に対し、大阪市が行政代執行による、強制排除の手続きを開始した。我々は、この大阪市の行為に対し、怒りを持って弾劾すると共に、早急に強制排除の手続きを撤回し、今回の強制排除の対象になっている靱公園及び大阪城公園の労働者との、真摯な話し合いに応じることを強く申し入れる。
 昨年に入ってから、大阪市は、市内各地の公園で野宿生活を余儀なくされている労働者に対し、「公園工事」を理由として、執拗に、公園からの退去を労働者に強要して来た。この動きに対し、今回の靱公園や大阪城公園の労働者は、あくまでも、話し合いによる解決を粘り強く模索し続けていたのである。しかしながら、今回、強制排除の手続きを開始したという事は、「公園工事」なるものは、まさに口実に過ぎないと言う事が、誰の目にも明らかになった。
 ともかく、大阪市よ!!。覚えて置くが良い。君達が、これから、行おうとしている強制排除という行為は、全ての人権の基本である、居住の権利を破壊する事であり、この様な行為は、未来永劫に渡って許されるべきものではない。いずれにせよ我々は、今回の強制排除の動きに対し、一歩も引き下がる事なく最後の最後まで、多くの仲間と共に闘っていく決意である。
 ともかく、大阪市よ!!。早急に強制排除の手続きを撤回せよ!!。
以上、怒りを持って、申し入れる。

2006/01/08

靱(うつぼ)公園・大阪城公園での強制排除手続き開始!

靱公園のすべてのテント(約20軒)、大阪城公園の一部テント(約3軒)に対し、大阪市が行政代執行による強制排除手続きを開始しました。
1月5日に公園事務所職員が『弁明機会付与の通知書』を各テントに配布しました。1月11日までの弁明期限後、『除却命令』が出され、『戒告処分』を経て『行政代執行令書』の発行→強制排除、という流れになるものと思われます。

野宿者への行政代執行は全国的には昨年1月24日の名古屋・白川公園のテントに対するもの以来です。大阪においては、テントに関しては2003年12月の天王寺カラオケ屋台村撤去、多くの野宿者が居住するテント・荷物に対するものとしては1998年12月の今宮中学前歩道での強制排除以来はじめての代執行になることが予想されます。

私たちは、野宿の仲間たちとともに排除を止めるべく、あらゆる手段で抵抗していくつもりです。

今年開催される「世界バラ会議大阪大会(5/11〜17)」や「全国都市緑化おおさかフェア(3/25〜5/28)」のための公園整備を口実として、両公園ではこれまで公園事務所職員による嫌がらせ同然の執拗な巡回・説得攻撃や、生活妨害のためのフェンス設置が繰り返されてきました。

多くの仲間が自主退去や不本意なシェルター入所を余儀なくされるなかで、テントの数はこのところ大幅に減らされてきました。一方で、野宿の仲間たちは団結を強め、大阪市の非道なやり口に怒りを燃やし、繰り返し公園事務所・ゆとりとみどり振興局に対し抗議し、話し合いを求める行動を積み重ねてもきました。靱公園では、暮れの12月22日に個別巡回による追い出しの中止を求めて公園事務所に押しかけたばかりです。

両公園とも、市が排除の受け皿として用意しているのは大阪城公園シェルター(もともと昨年末までの設置期限を延長)です。しかし、劣悪な居住環境(狭いスペースや荷物制限、1日1食)に加え、入所後何らの展望も用意されていないシェルターは仲間たちが自分たちの力で築き上げたテント(仲間同士の相互扶助関係も含めて)の代替策たりえません。それに加え、12・22の押しかけでは入所期間の延長もいまのところ2006年3月までだということが判明し、たった数ヶ月後にはふたたび路上に叩きだされる可能性がきわめて高いことが明らかになっています(うつぼでのもうひとつの「対案」となっている自立支援センターも同様)。

代執行手続き開始を受け、1月7日にはうつぼ公園の団結もちつきの後、緊急寄り合いを持ちました。うつぼ・大阪城の仲間に加え、扇町公園、梅田、釜ヶ崎、長居公園、西成公園など各地から仲間が駆けつけ、この危機を逆に団結を打ち固める契機とし、大阪市にやりかえしていこうという決意を皆で固めました。

すべてのみなさんに支援を呼びかけます。

<今後の行動>
1月11日(水)西部/東部方面公園事務所に対する抗議行動
14時うつぼ公園東園集合

<大阪市へ抗議の集中を!>
簡単なものでかまいません。「強制排除をやめろ!」と以下へ抗議の声を送ってください。
写しをkamapat@infoseek.jpもしくは06-6374-2233(FAX)まで送っていただけると幸いです。

大阪市長 關 淳一(市長室秘書部秘書課宛)
TEL: 06-6208-7231 FAX: 06-6202-6950
〒530-8201 大阪市北区中之島1-3-20

市長室への意見フォーム
http://www.city.osaka.jp/shichoshitsu/iken/index.html

西部方面公園事務所
TEL:06-6441-6748 FAX:06-6441-6797
〒550-0004 西区靱本町2-1-4

東部方面公園事務所
TEL:06-6941-1144 FAX:06-6943-6877
〒540-0002 中央区大阪城3-11

ゆとりとみどり振興局総務部管理課
TEL:06-6615-0643 

ゆとりとみどり振興局への意見フォーム
http://www.city.osaka.jp/yutoritomidori/request/index.html
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